日清オイリオはサラダ油やオリーブ油などの食用油を販売している企業です。
多くの家庭で利用されており、最も馴染みやすい企業の一つといえますね。
日清オイリオでは食用油のセットを株主優待として提供しており、食品系の株主優待の中でも特に利便性が高いです。
今回は日清オイリオの株主優待について
- 具体的な内容について
- 過去にはどのような商品が贈呈されていたのか
- 各商品の特徴について
- 実際に利用している方の体験談
を詳しくご紹介していきます。
日清オイリオの株主優待の内容について
日清オイリオの株主優待の内容は下記の通りです。
【おすすめ度】
★★★☆☆
【株価】
3210円【令和01年06月16日時点】
【配当】
80円
【権利確定日】
3月
【株主優待内容】
- 100株 1,500円相当の当社製品
- 200株以上 3,000円相当の当社製品
【配当利回り】
2.50%
【優待利回り】
0.47%
【優待利回り+配当利回り】
3.00%
自社商品は主に食用油を提要しています。
100株以上であれば約3種類の食用油、200株以上であれば約5種類の食用油が贈呈されます。
また食用油であればJ-オイルミルズの株主優待もおすすめです。
具体的に過去に提供されてきた株主優待を確認してみましょう。
2015年から2018年の株主優待は同じ内容
【100株以上】
・ヘルシーキャノーラ油
・ヘルシーライト
・ヘルシーベジタブルオイル
【200株以上】
・ヘルシーリセッタ×2
・べに花畑×2
・BOSCO プレミアムエキストラ バージンオリーブオイル×2
私が権利確定した2015年から2018年まで上記と同じ株主優待内容でした。
今後も大きく変わることがないかと思います。
いずれも利用しやすい食用油ですので、自炊される方には有用な株主優待です。
それでは各食用油についてどのような特徴があるか確認してみましょう。
各食用油の特徴について
・ヘルシーキャノーラ油
キャノーラ油というのはあまり聞きなれないかと思いますが、サラダ油の一種です。
炒め物や揚げ物はもちろんのこと生食でも利用できます。
油としては「コレステロール0」と「ビタミンEが存分に含まれている」のが特徴です。
・ヘルシーライト
「油っこくない」「コレステロール0」が特徴の食用油です。
健康に良いこともメリットです。
・ヘルシーベジオイル
野菜(菜の花、パームの実、とうもろこし)から製造された食用油です。
ビタミンEが多分に含まれており、コレステロール0で健康的という特徴があります。
揚げ物に利用するとサクサクした食感になりますので、特におすすめの利用方法です。
・ヘルシーリセッタ
中鎖脂肪酸と呼ばれる植物成分が配合されているのが特徴です。
吸収力が良く、脂肪がつきにくい食用油です。
あっさりとしている風味となりますので、和食類に向いている油です。
・べに花油
べに花油を100%使用している食用油です。
悪玉コレストロールを下げる性質があるオレイン酸が特に多く含まれています。
あっさりとした風味と熱に強いのが特徴の油です。
揚げ物やドレッシング、和えものなどの利用におすすめです。
・BOSCO プレミアムエキストラ バージンオリーブオイル
特徴的な香りが特徴のオリーブオイルです。
オリーブの果実がもつ風味が味わえる、生食(ドレッシング、マリネ、パンにつける等)におすすめの食用油です。
実際に日清オイリオの株主優待を利用している方の体験談
サラダ油だけではなく、オリーブ油もついてくるのはお得!
保有株数100株で1500円相当、200株以上で3000円相当の自社製品が、年1回、6~7月頃に届きます。
200株以上持っているので、3000円相当もらっています。 中身はサラダ油4本(1本350グラム入り)、オリーブ油2本(1本145グラム入り)です。 サラダ油は「ヘルシーリセッタ」と「べに花油」、オリーブ油は「ボスコ・プレミアム」と、いずれも日清製品の中でもやや高級ブランドです。 ちなみに1500円相当だと、サラダ油3本になります。 3000円相当も、以前はサラダ油オンリーだったのですが、何年か前からオリーブ油との詰め合わせになりました。イタリアン系の料理を作ることが多い我が家にとっては、オリーブ油はありがたいです。 もちろんサラダ油は毎日使うので、これまた重宝しています。 サラダ油は自分で買うと重たいですが、株主優待なら配達してもらえますから、その点もメリットです。自社製品詰め合わせを優待にする会社は多いですが、飲料やお菓子やインスタント食品だと、自分や家族の好みに合わず残ってしまう商品もあります。 それに比べて油は必ず使うので、無駄になりません。満足できる優待です。ただ、高齢者世帯だと使いきれないこともあるかもしれませんね。
株主優待はいつ届く?
日清オイリオグループの株主優待は6月下旬から7月上旬を目安として届きます。
権利確定日のおよそ3か月後に到着します。
ヤフーオークションの買取価格について
日清オイリオグループの株主優待はヤフーオークションでは下記の価格帯で取引されています。
・100株分・・550円~600円
ほとんど取引されていませんでした。
高い金額では取引されていないので、自分で利用されることをおすすめします。
株主総会のお土産について
日清オイリオグループは株主総会お土産があります。
過去に贈呈された日清オイリオグループの株主総会のお土産は下記の通りです。
- 2018年・・ヘルシーリセッタ、オリーブオイル、アマニ油ドレッシング(ごま)
- 2017年・・スムージードレッシング、オリーブオイル、ゴマ油
かなりお得感があるお土産がもらえます。
株主優待とあわせるとお得ですね。
日清オイリオグループの業績や収益状況を調べてみた
日清オイリオグループの過去の業績や株主還元を調べてみました。
まとめますと下記の通りです。
【百万円】 | ||||
期 | 売上高 | 営業益 | 経常利益 | 最終利益 |
2016年3月期 | 327,836 | 7,129 | 7,370 | 5,020 |
2017年3月期 | 324,909 | 10,234 | 10,334 | 7,569 |
2018年3月期 | 337,998 | 9,102 | 9,276 | 6,930 |
2019年3月期 | 343,059 | 12,948 | 13,716 | 9,044 |
2020年3月期(予想) | 345,000 | 12,000 | 12,500 | 8,200 |
具体的に内容を見ていきましょう。
日清オイリオグループの売上高は販売拡大により増収傾向!
日清オイリオグループの過去の売上高を見てみましょう。
- 2016年3月期・・327836百万円
- 2017年3月期・・324909百万円
- 2018年3月期・・337998百万円
- 2019年3月期・・343059百万円
- 2020年3月期・・345000百万円(予想)
売上高は増収傾向にあります。
増収の要因は販売数量の拡大や単価の変動によるものが大きいです。
油の原料の相場が下がって収益が上がっているので、逆に油の原料の相場が上がったときは収益が下がりそうな点は懸念材料ですね。
日清オイリオグループの最終利益は増益傾向。
日清オイリオグループの過去の最終利益を見てみましょう。
- 2016年3月期・・5020百万円
- 2017年3月期・・7569百万円
- 2018年3月期・・6930百万円
- 2019年3月期・・9044百万円
- 2020年3月期・・8200百万円(予想)
売上高が増収しているので、最終利益は増益傾向になっています。
今後は付加価値の増加が経営課題となりそうです。
日清オイリオグループの安全性は?財務情報を調べてみた
日清オイリオグループの直近3年間の財務情報を調べてみました。
まとめますと下記の通りです。
期 | 自己資本比率 | 有利子負債 |
2017年3月期 | 50.1 | 27% |
2018年3月期 | 49 | 27% |
2019年3月期 | 52.6 | 28% |
具体的に内容を見ていきましょう。
日清オイリオグループの自己資本比率は高い!
日清オイリオグループの過去3年間の自己資本比率を見てみましょう。
- 2017年3月・・50.1%
- 2018年3月・・49%
- 2019年3月・・52.6%
自己資本比率は50%超えで、安全性の高い経営をしています。
日清オイリオグループの有利子負債倍率は20%台、借入依存度は低い
日清オイリオグループの過去3年間の有利子負債倍率を見てみましょう。
- 2017年3月・・27%
- 2018年3月・・27%
- 2019年3月・・28%
有利子負債倍率は20%台です。
借入依存度は低く、安全性は高いですね。
日清オイリオグループの株価は指標からみると割安
ここでは日清オイリオグループの株価について投資指標と合わせてみていきます。
まずは日清オイリオグループの投資情報を見ていきます。
【下記の情報はいずれも令和01年06月16日時点の情報】
証券コード | 2602 |
企業名 | 日清オイリオグループ |
株価 | 3,210 |
配当利回り | 2.49% |
時価総額 | 111,284百万円 |
株の購入価格 | 321,000 |
PER | (連) 13.36倍 |
PBR | (連) 0.79倍 |
年初来高値 | 3,500円 |
年初来安値 | 3,020円 |
具体的に見ていきましょう。
株価は安定的に推移。指標的には割安
日清オイリオグループの株価は3000円~3500円で推移しています。
現在の株価は3210円です。【令和01年06月16日時点】
PERが13.36倍。PBRが0.79倍となっています。
PERは基準の15倍以下となっており割安。
PBRも0.79倍で基準の1%を下回っているので、割安ですね。
指標的には日清オイリオの株価は割安となっています。
配当も堅調で推移
日清オイリオグループの配当は下記の通り推移しています。
- 2010年3月期・・50円
- 2011年3月期・・50円
- 2012年3月期・・50円
- 2013年3月期・・50円
- 2014年3月期・・50円
- 2015年3月期・・50円
- 2016年3月期・・50円
- 2017年3月期・・50円
- 2018年3月期・・60円
- 2019年3月期・・80円
- 2020年3月期・・80円(予想)
安定的に配当を50円でだしていましたが、2018年から増配をはじめ、2019年には80円の配当を出しています。
利回りは2%半ばから3%前半
過去の株価を踏まえた利回りは下記のとおりとなります。
- 株価が3000円の時、配当利回りは2.7%、優待+配当利回りは3.2%
- 株価が3250円の時、配当利回りは2.5%、優待+配当利回りは2.9%
- 株価が3500円の時、配当利回りは2.3%、優待+配当利回りは2.7%
現在の株価は3210円【令和01年06月16日時点】のため
配当利回りは2.5%、優待+配当利回りは3%となります。
配当も優待+配当利回りも平均的ですね。
利回りを重視する方にはそこまでおすすめできない銘柄です。
日清オイリオグループの株主優待のおすすめ度は星3つ
今回は日清オイリオグループの株主優待や業績についてまとめてみました。
日清オイリオグループの業績、利回り、株主優待から見たおすすめ度は★★★☆☆です。
- 使いやすい食用油類の株主優待が贈呈される
- 増収増益傾向で、配当も増えている
- 安全性も高く、自己資本比率が50%以上
- 株主総会でのお土産もある
- 指標的に見ると割安
というメリットがある反面
- 利回りは平均的で、優待+配当利回りが3%程度。もう少し欲しい
というデメリットがあります。
日清オイリオは利回り的には平均的ですが、安全性や収益性、指標からみると割安感があります。
利回りよりも安全性を重視する方におすすめしたい銘柄です。