日本を代表する4大総合商社として三菱商事の次に位置するのが住友商事【8053】です。
「石橋をたたいても渡らない」という堅実経営をモットーとしており、投資家からも安心して投資できる銘柄の一つとなっています。
そんな住友商事【8053】ですが、実は株主優待は導入していません。
しかしながら、日本有数の高利回り株として名が通っており、配当狙いの方には特におすすめしたい銘柄です。
今回は投資先としての住友商事の魅力についてご紹介していきます。
株主優待はないが、配当は高め!
住友商事は株主優待こそないものの日本屈指の高配当銘柄です。
配当利回りは低くても3%後半で、高い場合は4%後半の水準となっています。
なぜ住友商事はこれほどの高配当を提供できるのでしょうか?
理由は3つあります。
- 商社株は外国人が買いづらいため、株価が割安
- 優秀な人材が集まっているため、利益率が高い
- 2つの柱となるビジネスがあり、どちらでも利益が出せる
具体的に見ていきましょう。
総合商社は外国人が買いづらいため、株価が割安
総合商社は基本的に外国人投資家が入ってきにくいため、株価が割安になる傾向があります。
外国人が総合商社に投資しづらい理由は総合商社という企業形態が日本独自のもののためです。
外国は専門商社が基本的で、総合商社というのはほとんどありません。
そのため、総合商社が何の事業をやっているかよく理解できないため、外国人投資家が投資しにくいという背景があります。
日本株投資の3割を担うといわれている外国人投資家が積極的に総合商社に投資しないため、株価が割安になっているという状況があります。
優秀な人材が集まっているため、利益率が高い
総合商社には優秀な人材が集まります。
就活人気ランキングでも住友商事は毎年トップクラスの人気を誇っており、有名大学から数多くの優秀な人材を獲得しています。
優秀な人材は高い利益を生み出すことができるため、配当を生み出す余力がある利益をだせるという背景があります。
2つの柱となるビジネスがあり、どちらでも利益を出せる
総合商社は現在下記2つのビジネスを中心に事業展開しています。
- 安く買って、高く売る「トレード事業」
- 人材・金を有望なビジネスや事業に投資する「投資事業」
どちらも高い利益を出しており、柱となる事業が2つあるというのは総合商社が成長を続けることができる大きな要因です。
「どちらかダメだったもう片方のビジネスに力を入れる」のようにリスクマネジメントもできるのは大きいですね。
今後住友商事は株主優待を導入する可能性はある?
今後住友商事が株主優待を導入する可能性は低いです。
理由は下記の3つです。
- 配当ですでに高水準の株主還元を実施している
- 総合商社は株主優待を導入する文化がない
- 時価総額が大きく、株主が多いため、株主優待を導入するとコストがかかる
おそらく株主還元は今後も配当でというスタンスは変わらないでしょう。
株主総会お土産は残念ながら廃止されました。
住友商事は2010年に株価総会のお土産を廃止しており、以降総会お土産がない状況が続いています。
今後も株主総会のお土産が出る可能性は低いでしょう。
株主総会のお土産や総合商社に興味がある方におすすめしたい銘柄は三井物産です。
三井物産であれば住友商事と同程度の配当利回りがあり、なおかつ株主総会のお土産があります。
興味がある方はぜひ投資してみてください。