少子高齢化で国力が低下していく中で国内で長期的な有望株を探すのはなかなか骨が折れますよね?
そんな投資家の方におすすめしたいのが、エス・エム・エスという会社です。
介護などを人材派遣をメインとしている企業ですが、現在40以上のサービスを展開しており、利益率が高い企業です。
今後の少子高齢化社会の中で確実に需要がある分野を攻めている有望銘柄で、株価も右肩上がりに上昇しています。
今回は
- エス・エム・エスというのはどんな会社なのか?
- 株価や業績の推移はどうなっているのか?
- 今後の株価の見通しは?
について詳しく考察していきます。
エス・エム・エスとはどんな会社?
エスエムエスは高齢化社会に特化した総合情報サイトを主力で運営している企業です。
東証一部上場企業で従業員数は2,000名を超えており、近年急成長しています。
エス・エム・エスのホームページには下記のように事業内容の説明があります。
エス・エム・エスは、企業理念に基づいてさまざまな事業を展開しています。
高齢社会を介護、医療、キャリア、ヘルスケア、シニアライフ、海外と捉え、情報が価値を生み出すサービスを多数開発、育成、運営しています。その結果、2003年の創業以来、40を超えるサービスを開発・運営しています。
ますます加速する高齢社会に対して、皆さまに役立つサービスを多数開発、育成、運営していくことで、大きな価値を創造し、社会に貢献し続けていきたいと考えています。
参照:エス・エム・エス 事業内容より
主にWEBサービスやアプリを中心に事業を展開しています。
主力は人材派遣ですが、他にも
- 住宅情報
- 経営情報
- 経営支援
- コミュニティ運営
など多様なサービスを展開しています。
日本の社会問題として大きい「少子高齢化」という問題を解決していこう!という企業ですね。
東証一部企業でありながら、積極的なサービス展開を次々と実施しているので、どちらかというとリクルートのようなメガベンチャーという性質を持ちます。
それでは具体的に株価の推移をみていきましょう。
株価は上場以来右肩上がり!業績を確認してみる
株価は上場以来右肩上がりで伸びています。
具体的に株価チャートを見てみましょう。
・1年間株価チャート
・10年間株価チャート
株価が右肩上がりで順調に伸びていることがわかります。
これは業績が好調であることが主な要因です。
業績を具体的に見てみましょう。
【損益計算書】
(百万円) | 2015年3月期 | 2016年3月期 | 2017年3月期 | 2018年3月期 | 2019年3月期 |
売上高 | 15,056 | 19,069 | 23,054 | 26,611 | 30,836 |
売上原価 | 1,332 | 2,204 | 3,727 | 4,338 | 3,535 |
販売費及び一般管理費 | 11,644 | 14,108 | 15,681 | 18,251 | 22,558 |
営業利益 | 2,079 | 2,756 | 3,646 | 4,021 | 4,743 |
営業外収益 | 621 | 832 | 904 | 1,047 | 1,430 |
営業外費用 | 7 | 78 | 120 | 61 | 194 |
経常利益 | 2,693 | 3,509 | 4,430 | 5,007 | 5,979 |
特別利益 | 186 | 240 | 55 | 5 | 8 |
特別損失 | 55 | 173 | 192 | 98 | 453 |
税金等調整前当期純利益 | 2,824 | 3,576 | 4,294 | 4,914 | 5,534 |
法人税等合計 | 992 | 1166 | 1,290 | 1,408 | 1,342 |
非支配株主に帰属する当期純利益 | 7 | 143 | 203 | 145 | △25 |
親会社株主に帰属する当期純利益 | 1,824 | 2,265 | 2,801 | 3,361 | 4,216 |
1株当たり当期純利益(円) | 22.36 | 27.93 | 33.75 | 38.72 | 48.51 |
【貸借対照表】
(百万円) | 2015年3月期 | 2016年3月期 | 2017年3月期 | 2018年3月期 | 2019年3月期 |
総資産合計 | 11,421 | 41,689 | 43,231 | 46,087 | 47,467 |
流動資産 | 7,363 | 12,175 | 15,235 | 17,759 | 20,123 |
固定資産 | 4,058 | 29,514 | 27,996 | 28,328 | 27,344 |
負債合計 | 4,497 | 28,532 | 21,648 | 22,446 | 31,928 |
流動負債 | 4,394 | 25,914 | 8,910 | 10,400 | 11,891 |
固定負債 | 103 | 2,617 | 12,737 | 12,046 | 20,037 |
純資産合計 | 6,923 | 13,157 | 21,583 | 23,641 | 15,539 |
1株当たり純資産(円) | 84.02 | 105.52 | 197.38 | 221.72 | 176.55 |
ITサービスを主体としている企業なので、売上原価が低く、利益率が高いという特徴があります。
- 売上高利益率・・88.5%(全産業平均 約25%)
- 経常利益率・・19.3%(全産業平均 約3.5%)
全産業平均と比較すると非常に高い利益率を誇るのが分かりますね。
この成長性が株式市場では高く評価されています。
PERは(連) 49.72倍、PBRは(連) 15.32倍
となっており、かなり割高です。
しかしながら、業績は順調に伸びているので、個人的には納得できる数値かなぁと思います。
配当や株主優待はどうなっている?
エス・エム・エスの配当は利益水準からみるとやや少なめです。(配当性向が10%半ば)
これは会社の成長性を重視しているためです。
現在は海外事業や新規事業展開など多角的に事業を展開しているため、先に成長への投資に回そうという意図です。
業績も拡大しているため、この選択肢は正しいものでしょう。
しばらくは事業への投資を優先にして配当は後回しでも問題なさそうです。
そういった事情もあり、株主優待は贈呈していません。
今後もしばらくは株主優待の導入は考えにくいですね。
エス・エム・エスの株価は今後も期待できる!
エス・エム・エスの株価は伸びしろ大きく、今後も期待ができます。
理由は下記の3つです。
- 市場規模が大きく、今後も伸びていく分野である
- 事業のベースがITサービスなので、在庫を持たず利益率が高い
- 新規事業や海外展開で成長余地が大きい
具体的に見てみましょう。
市場規模が大きく、今後も伸びていく分野である
エス・エム・エスが取り扱うヘルスケアという分野は市場規模が大きい分野です。
下記の表をご覧ください
<国立社会保障・人口問題研究所「日本の地域別将来推計人口(平成30年推計)」より
これは日本の人口比率の表です。
2045年には65歳以上の割合が35%を超える見込みとされています。
この表を見てわかる通り今後介護・ヘルスケア部門の需要が大きくなっていきます。
- 福祉施設の人材確保
- ITソリューションによる効率化
- 介護施設の経営統合による効率化
などは必須であり、そこに対するソリューションを提供しているエス・エム・エスは今後も業績が拡大していくと考えられます。
事業のベースがITサービスで利益率が高い
エス・エム・エスは事業のベースがITサービスなので、利益率が高いです。
さらにストック性が高く、今後も順調に利益が伸びていく可能性が高いです。
在庫をほぼ持たないビジネスモデルのため、リスクが低く、今後も高い成長性が見込まれます。
新規事業や海外展開を積極的に展開しているため、成長余地が大きい
エス・エム・エスは新規事業や海外展開を積極的に展開しています。
40以上のサービスを展開していることもあり、「ヘルスケア業界のリクルート」のような立ち位置にあります。
今後も
- 新規ITサービス(SaaSなど)
- 提携先のM&A推進
- 海外ヘルスケア部門の開拓
などを展開してく予定のため成長余地が大きいです。
確実に需要がある分野のため、今後も期待できる銘柄になるのは間違いなしでしょう。