キャノンは日本を代表する総合電機メーカーです。
液晶・有機EL製造装置、デジタルカメラ、複写機、医療機器、半導体製造装置などを取り扱っており、国内では絶大のシェアを誇ります。
特にデジタルカメラ分野においては国内ナンバーワンメーカーです。
キヤノンの銘柄に興味がある方なら
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- キヤノンの株価の推移について知りたい
- キヤノンって業績はどうなの?利益は出ているの?
- キヤノンは財務的に安全なの?株主優待の廃止とかはないの?
- キヤノンの株価ってどうなるの?今って買い時なの?
という点は気になりますよね?
今回はキヤノンについて
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- 企業概要について
- 業績から見た将来性や収益性の分析
- 財務的な安全性について
- 配当や利回りについて
- 株主優待や総会お土産はあるのか
- キヤノンの株価は今度どうなりそうなのか
をご紹介していきます。
ぜひ投資する際の参考にしてみてください。
キヤノンは高配当株でおすすめできる銘柄
キヤノンの銘柄概要は下記のとおりです。
【おすすめ度】
★★★★★
【株価】
3236円【令和01年06月24日時点】
【配当】
160円
【安全性】
★★★★★
【収益性】
★★★★☆
【将来性】
★★★★☆
【配当利回り】
4.90%
簡単にまとめてみました。
それではもう少し詳しく見ていきましょう。
株主優待について
キャノン【7751】は公式には株主優待を贈呈していません。
しかしながら、高配当株としては魅力的な企業で、さらに隠れ優待としてキャノンオリジナルのカレンダーが贈呈されます。
具体的に内容を見ていきましょう。
隠れ株主優待のカレンダーについて
キャノンは公式では「株主優待はありません」としています。
しかしながら、実は特定の要件を満たした株主にキャノンオリジナルのカレンダーが贈呈されます。
この隠れ株主優待の内容は下記のとおりです。
【権利確定日】6月
【贈呈条件】3年以上100株以上キャノンの株を保有している株主
【株主優待内容】
100株以上・・キャノンオリジナルカレンダー「世界遺産を訪ねて」
壁掛けタイプのマンスリーカレンダーです。
世界各国の遺産の写真がのせられており、ちょっとした世界旅行の気分を味わえます。
キャノンの隠れ優待カレンダーはいつ届く?
キャノンのカレンダーは11月後半に届きます。
権利確定から5か月後に到着します。
優待としてはやや遅めに到着する点は注意点です。
他社の株主優待でキャノン製品をお得に購入する方法
キャノン 株主優待で検索された方の中には
- キャノン製品を株主優待でお得に買いたかった
- キャノン製品が株主優待で欲しかった
という意図をもって検索された方もいらっしゃるかと思います。
そこで今回はキャノン製品をお得に購入できる株主優待をご紹介します。
ヤマダ電機【9831】の株主優待でキャノン製品をお得に購入
キャノン製品を購入するならヤマダ電機の株主優待がおすすめです。
ヤマダ電機の株主優待は下記のとおりです。
3月株主優待(1年以上保有で500円券×3枚追加、2年以上保有で500円券×4枚追加)
- 100株以上 500円券×2枚
- 500株以上 500円券×4枚
- 1,000株以上 500円券×10枚
- 10,000株以上 500円券×50枚
9月株主優待(1年以上保有で500円券×1枚追加)
- 100株以上 500円券×4枚
- 500株以上 500円券×6枚
- 1,000株以上 500円券×10枚
- 10,000株以上 500円券×50枚
100株で年間最大5,500円分の商品券が贈呈されます。
1,000円につき500円しか利用できない点は難点ですが、100株を5万円前後で購入できるので、利回りは抜群です。
キャノン製品を購入するのにおすすめの銘柄です。
無料でキャノン製品を購入したい方はビックカメラ【3048】の株主優待がおすすめ
無料でキャノン製品を購入したい!という方はビックカメラ【3048】の株主優待がおすすめです。
100株で最大5,000円の株主優待が贈呈され、利用制限はありません。
コジマや日本BS放送の株主優待も併用するとさらに大きな金額のキャノン製品を購入することができます。
無料でキャノン製品が欲しいという方におすすめしたい株主優待です。
キャノンの株主総会でのお土産はなし
キャノンの株主総会でのお土産はありません。
お土産を提供しにくい電気メーカーであることから、今後もお土産を贈呈する可能性は低いでしょう。
お土産目当てで総会に出席するのはやめておきましょう。
キヤノンの業績や収益状況を調べてみた
キヤノンの過去の業績や株主還元を調べてみました。
まとめますと下記の通りです。
【百万円】 | ||||
期 | 売上高 | 営業益 | 経常利益 | 最終利益 |
2015年12月 | 3,800,271 | 355,210 | 347,438 | 220,209 |
2016年12月 | 3,401,487 | 228,866 | 244,651 | 150,650 |
2017年12月 | 4,080,015 | 321,605 | 353,884 | 241,923 |
2018年12月 | 3,951,937 | 342,952 | 362,892 | 252,755 |
2019年12月(予想) | 3,850,000 | 274,000 | 295,000 | 200,000 |
具体的に内容を見ていきましょう。
キヤノンの売上高は堅調に推移!東芝の医療機器の買収が好結果に
キヤノンの過去の売上高を見てみましょう。
- 2015年12月期・・3800271百万円
- 2016年12月期・・3401487百万円
- 2017年12月期・・4080015百万円
- 2018年12月期・・3951937百万円
- 2019年12月期・・3850000百万円(予想)
売上高はほぼ横ばいに推移しています。
2016年末に東芝の子会社であった医療機器部門を買収した影響で、2017年12月期には大幅な増収となりました。
ちなみに2018年にキャノンメディカルシステムズを社名を変更しています。
以前の主力であったデジタルカメラの市場が衰退してきたため、新規事業であるメディカルシステムなどに力を入れています。
キヤノンの最終利益は増益基調。M&A効果は絶大
キヤノンの過去の最終利益を見てみましょう。
- 2015年12月期・・220209百万円
- 2016年12月期・・150650百万円
- 2017年12月期・・241923百万円
- 2018年12月期・・252755百万円
- 2019年12月期・・200000百万円(予想)
順調に増益を続けています。
デジタルカメラ事業は不振ですが、東芝から買収した医療機器事業が好調なことや事務用品のクラウド化が成功していることが好調の要因です。
東芝の医療部門の買収はかなりうまくいっているようですね。
キヤノンの安全性は?財務情報を調べてみた
キヤノンの直近3年間の財務情報を調べてみました。
まとめますと下記の通りです。
期 | 自己資本比率 | 有利子負債倍率 |
2016年12月 | 54.2 | 22% |
2017年12月 | 55.2 | 19% |
2018年12月 | 57.7 | 14% |
具体的に内容を見ていきましょう。
キヤノンの自己資本比率は安全性抜群の50%台
キヤノンの過去3年間の自己資本比率を見てみましょう。
- 2016年12月・・54.2%
- 2017年12月・・55.2%
- 2018年12月・・57.7%
自己資本比率は50%を超えます。
財務的にはかなり健全な方ですね。
いざとなれば子会社を売却することもできますので、財務基盤は超盤石といったところですね。
キヤノンの有利子負債倍率は20%以下
キヤノンの過去3年間の有利子負債倍率を見てみましょう。
- 2016年12月・・22%
- 2017年12月・・19%
- 2018年12月・・14%
有利子負債倍率は低いです。
借入依存度が低いため、財務の健全性は高いといえますね。
キヤノンの株価は割安?割高?指標から見てみた
ここではキヤノンの株価について投資指標と合わせてみていきます。
まずはキヤノンの投資情報を見ていきます。
【下記の情報はいずれも令和01年06月24日時点の情報】
証券コード | 7751 |
企業名 | キヤノン |
株価 | 3,236 |
配当利回り | —% |
時価総額 | 4,316,059百万円 |
株の購入価格 | 323,600 |
PER | (連) 17.47倍 |
PBR | (連) 1.26倍 |
年初来高値 | 3,338円 |
年初来安値 | 2,876円 |
具体的に見ていきましょう。
株価が下落しており、割安感あり。
キヤノンの株価は3000円~4000円で推移しています。
現在の株価は3236円です。【令和01年06月24日時点】
PERは(連) 17.47倍,PBRは(連) 1.26倍となっており、割安感があります。
業績予想はネガティブなため、不安が残りますが、買い時感はあります。
配当は高配当で推移している
キヤノンの配当は下記の通り推移しています。
- 2009年12月期・・110円
- 2010年12月期・・120円
- 2011年12月期・・120円
- 2012年12月期・・130円
- 2013年12月期・・130円
- 2014年12月期・・150円
- 2015年12月期・・150円
- 2016年12月期・・150円
- 2017年12月期・・160円
- 2018年12月期・・160円
キャノンは高配当株として有名です。
増配傾向で、安定的に配当を出しています。
自己資本の盤石なため、業績悪化しても高配当は維持してくる可能性は高いでしょう。
配当利回りは5%弱の高利回り
過去の株価を踏まえた利回りは下記のとおりとなります。
- 株価が3000円の時、配当利回りは5.3%
- 株価が3500円の時、配当利回りは4.6%
- 株価が4000円の時、配当利回りは4%
現在の株価は3236円【令和01年06月24日時点】のため
配当利回りは4.9%となり、非常に高い利回りを誇ります。
利回り狙いの方には特におすすめしたい銘柄ですね。
キヤノンの株価は今後どうなる?予想してみた。
ここまでキャノンの業績をまとめてみました。
ポイントは
- キャノンの業績は横ばい。デジカメが足を引っ張り、医療が業績をけん引する
- 高配当で配当利回り5%弱。過去も例年高配当で推移
- 財務基盤は盤石で自己資本比率は50%超え!安全性は高い。
- 将来性は新規事業がカギを握る
という点です。
以上の点からキャノンの株価の今後を予想すると下値は限定的ですが、上値は4,000円を上回ることもなさそうです。
現在で配当利回りが5%弱ありますし、指標的にも割安です。
これ以上下回るとさすがに安すぎる感じがしますね。
一方で、デジタルカメラ部門が足を引っ張っており、業績の拡大が見込みにくいことと世界的に景気が後退している点から株価の上昇も考えにくいです。
今後は新規事業の拡大が株価上昇のカギになってきます。
個人的にはデジカメは今後復活の見込みが薄いので、今後はデジカメ以外に力を入れていく方がよさそうですね。
特に東芝から買収した医療においては今後も期待したい事業です。