電通は言わずと知れた日本最大の広告会社です。
売上高は1兆円を超え、日本を代表する企業の一つですが、過労死問題でややイメージダウンした感はいなめないですね。
2013年にはイギリス広告大手イージス・グループを買収し、海外事業を強化しています。
電通の銘柄に興味がある方なら
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- 電通の株価の推移について知りたい
- 電通って業績はどうなの?利益は出ているの?
- 電通は財務的に安全なの?株主優待の廃止とかはないの?
- 電通の株価ってどうなるの?今って買い時なの?
という点は気になりますよね?
今回は電通について
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- 企業概要について
- 業績から見た将来性や収益性の分析
- 財務的な安全性について
- 配当や利回りについて
- 株主優待や総会お土産はあるのか
- 電通の株価は今度どうなりそうなのか
をご紹介していきます。
ぜひ投資する際の参考にしてみてください。
電通の株価や配当まとめ
電通の銘柄概要は下記のとおりです。
【おすすめ度】
★★★☆☆
【株価】
3875円【令和01年07月11日時点】
【配当】
95円
【安全性】
★★★★☆
【収益性】
★★★★☆
【将来性】
★★★☆☆
【配当利回り】
2.50%
簡単にまとめてみました。
それではもう少し詳しく見ていきましょう。
株主優待について
電通は株主優待がありません。
- 外国人株主が多いこと
- 株主数が多いこと
- 株主優待として提供できる商品がないこと
が株主優待を導入していない主な理由です。
今後も株主優待を導入する可能性は低いでしょう。
株主総会のお土産について
電通は株主総会お土産がありません。
株主総会の開催地域は東京都です。
電通の業績について
電通の過去の業績を調べてみました。
まとめますと下記の通りです。
【百万円】 | ||||
期 | 売上高 | 営業益 | 経常利益 | 最終利益 |
2015年12月 | 706,469 | 107,265 | 106,043 | 72,653 |
2016年12月 | 838,359 | 137,681 | 132,918 | 83,501 |
2017年12月 | 928,841 | 137,392 | 149,662 | 105,478 |
2018年12月 | 1,018,512 | 111,638 | 148,751 | 90,316 |
2019年12月(予想) | 1,097,900 | 122,500 | - | 61,400 |
具体的に内容を見ていきましょう。
電通の売上高は増収傾向で好調に推移
電通の過去の売上高を見てみましょう。
売上高はきれいに右肩上がりで伸びています。
国内事業、海外事業がいずれも堅調に推移していることが要因です。
実は電通は海外事業が約6割と海外で稼ぐ力が大きい企業です。
国内は伸びシロが少ないので、今後はいかに海外事業を伸ばしていくかがカギとなります。
電通の最終利益も減益傾向
電通の過去の最終利益を見てみましょう。
最終利益は2017年を境に減益傾向になっています。
これは働き方改革によるITを活用した費用の増加、海外事業の強化による費用の増加によるものです。
将来に向けての投資で減益となりました。
また国内事業は年々縮小傾向にあり、電通も減益となったことも要因となっています。
今後は海外事業をいかに伸ばしていくかがカギとなりそうです。
電通の安全性は?財務情報を調べてみた
電通の直近3年間の財務情報を調べてみました。
まとめますと下記の通りです。
期 | 自己資本比率 | 有利子負債倍率 |
2016年12月 | 29.6 | 43% |
2017年12月 | 30.7 | 42% |
2018年12月 | 28.8 | 51% |
具体的に内容を見ていきましょう。
電通の自己資本比率は?
電通の過去3年間の自己資本比率を見てみましょう。
自己資本比率は30%前後で推移しています。
M&Aや海外事業への投資などで借入依存度が増えています。
電通の有利子負債倍率は?
電通の過去3年間の有利子負債倍率を見てみましょう。
有利子負債は50%前後です。
健全の範囲内です。
電通の株価は割安?割高?指標から見てみた
ここでは電通の株価について投資指標と合わせてみていきます。
まずは電通の投資情報を見ていきます。
【下記の情報はいずれも令和01年07月11日時点の情報】
証券コード | 4324 |
企業名 | 電通 |
株価 | 3,875 |
配当利回り | 2.45% |
時価総額 | 1,117,589百万円 |
株の購入価格 | 387,500 |
PER | (連) 17.79倍 |
PBR | (連) 1.03倍 |
年初来高値 | 5,350円 |
年初来安値 | 3,525円 |
具体的に見ていきましょう。
株価の推移について
電通の株価は4000円~6000円で推移しています。
一時期6,000円近くまで株価は上昇していましたが、決算の悪化によって株価が下落しました。
現在の株価は3875円です。【令和01年07月11日時点】
PERは(連) 17.79倍,PBRは(連) 1.03倍です。
指標的には割安感がありますね。
将来への投資も積極的に行っているので、今後に期待して投資してみるのもありかと思います。
配当は増配傾向で推移
電通の配当は下記の通り推移しています。
- 2010年3月期・・27円
- 2011年3月期・・29.5円
- 2012年3月期・・31円
- 2013年3月期・・32円
- 2014年3月期・・33円
- 2015年3月期・・55円
- 2015年12月期・・75円
- 2016年12月期・・85円
- 2017年12月期・・90円
- 2018年12月期・・90円
- 2019年12月期・・95円(予想)
配当は順調に増配しています。
ただ自己資本がそこまで多くはないので、業績が悪化した時は減配の可能性も出てきます。
配当利回りの推移について
過去の株価を踏まえた利回りは下記のとおりとなります。
- 株価が4000円の時、配当利回りは2.4%
- 株価が5000円の時、配当利回りは1.9%
- 株価が6000円の時、配当利回りは1.6%
現在の株価は3875円【令和01年07月11日時点】のため
配当利回りは2.5%となります。
利回りとしては平均的ですね。
利回り狙いで購入する銘柄ではなさそうです。
電通の株価は今後どうなる?予想してみた。
電通という銘柄をまとめると
- 日本を代表する広告会社
- 増収が続いている
- 利回りは2%前後であまり魅力なし
- 最終利益が減益傾向
となります。
これまでの情報をもとに電通の株価を予想すると今後上がる可能性が高そうです。
減益の要因が将来への投資や効率化によるもののためです。
株価も割安感がありますので、2021年や2022年あたりには利益は上昇していき、株価も上昇していくのではないかなかというのが予想です。