日本航空(JAL)【9201】は国内線、国際線がANAに次いで2位の航空会社です。
2010年1月に経営破綻しましたが、稲盛和夫氏の手腕により見事に回復しました。
株主優待は国内の普通運賃が割引になる割引券を贈呈しています。
昔から人気が高く、雑誌の株主優待ランキングでは上位の常連でした。
今回は日本航空(JAL)の
-
- 株主優待の詳しい内容について
- 株主優待のおすすめ度について
- 株価や業績の推移について
- 配当や利回りの推移について
をご紹介していきます。
ぜひ投資する際の参考にしてみてください。
日本航空(JAL)の株主優待のおすすめ度
日本航空(JAL)の株主優待の内容は下記のとおりです。
【おすすめ度】
★★★★★
【株価】
3257円【令和01年08月23日時点】
最新の株価はこちら |
【配当】
110.00円
【権利確定日】
3・9月
【株主優待内容】
下記の国内線全線で普通運賃1名分が50%割引
- 日本航空(JAL)(株)
- 日本トランスオーシャン航空(株)
- 日本エアコミューター(株)
- 琉球エアーコミューター(株)
下記の保有株数に応じて贈呈。
100株 ~ 199株 | 1枚 | – |
200株 ~ 299株 | 1枚 | 1枚 |
300株 ~ 399株 | 2枚 | 1枚 |
400株 ~ 499株 | 2枚 | 2枚 |
500株 ~ 599株 | 3枚 | 2枚 |
600株 ~ 699株 | 3枚 | 3枚 |
700株 ~ 799株 | 4枚 | 3枚 |
800株 ~ 899株 | 4枚 | 4枚 |
900株 ~ 999株 | 5枚 | 4枚 |
1,000株 ~ 1,099株 | 5枚 | 5枚 |
1,100株 ~ 99,999株 | 5枚+1,000株超過分500株ごとに1枚 | 同左 |
100,000株 ~ | 203枚+100,000株超過分1,000株ごとに1枚 | 同左 |
【3年以上保有した株主には下記の株数に応じて贈呈】
300株 ~ 999株 | 各7基準日目に 1枚 |
1,000株 ~ 9,999株 | 各7基準日目に 2枚 |
10,000株 ~ | 各7基準日目に 3枚 |
上記に加えてツアー割引券(国内・海外各2枚)が贈呈される
- 100株~199株・・年1回(5月のみ発行)
- 200株以上・・・・年2回(5月と11月の発行)
【配当利回り】
3.38%
【優待利回り】(12,000円換算 実質割引額は20,000円前後)
3.68%
【優待利回り+配当利回り】
7.06%
株主優待はいつ届く?
日本航空(JAL)の株主優待は下記を目安として届きます。
・3月権利確定分→5月下旬
・9月権利確定分→11月下旬
権利確定日のおよそ2か月後に到着します。
有効期限について
日本航空(JAL)の株主優待券の有効期限は半年間または1年間です。
・3月権利確定・・6月1日から翌年5月31日まで
・9月権利確定・・12月1日から翌年5月31日まで
権利確定月によって有効期限が異なるので、気をつけてください。
ヤフーオークションの買取価格について
日本航空(JAL)の株主優待はヤフーオークションでは下記の価格帯で取引されています。
・100株分・・5400円~6200円
高い価格帯で取引されています。
使う予定がない場合はヤフオクで販売しても良いかもしれません。
日本航空(JAL)の株主優待券の詳細について
日本航空(JAL)は普通運賃の半額割引になる株主優待券を贈呈しています。
株主優待として人気が高く、雑誌での株主優待ランキングの上位の常連です。
普通運賃は大人1名およそ38,000円~42,000円程度なので、半額とすると実質20,000円程度の価値があります。
急な出張や用事で普通運賃で飛行機を利用する方にとってはかなりの節約となります。
注意点としては普通運賃からの半額割引なので、早得の方が安いという点です。
下記は6か月後の札幌から東京の運賃例です。
各種運賃を比較してみます。
株主優待割引 | 先得ータイプA | スーパー先得 | ウルトラ先得 | |
普通席 | 19,500円 | 13,200~23,200円 | 12,500~20,000円 | 12,000~19,200円 |
クラスJ | 20,950円 | 14,200~24,200円 |
このように日本航空(JAL)を利用する場合、株主優待を利用するよりも先得で利用した方がお得なケースが多いです。
そのため、「飛行機は基本的に先得で利用している!」という方にはあまりおすすめできない株主優待となっています。
日本航空(JAL)の株価を分析
ここでは日本航空(JAL)の株価について分析していきます。
【下記の情報はいずれも令和01年08月23日時点の情報】
・株価2年チャート
・株価10年チャート
を見ていきましょう。
株価2年チャートについて
近年は株価が3,500円~4,500円のレンジで推移しています。
第一四半期の決算が昨年度よりも悪かったので、近年では3,500円を推移しています。
株価10年チャートについて
円安による利益水準の回復や訪日外国人の増加により2016年くらいまでは株価が上昇していました。
しかしながら、その後は伸び悩みを見せています。
個人的には3,000円を下回れば買いたい水準になってきますね。
最新の株価チャートはこちら |
業績の推移について
日本航空(JAL)の業績推移について見ていきましょう。
- 売上高の推移
- 経常利益の推移
- 最終利益の推移
- 自己資本比率の推移
について確認していきます。
売上高は堅調に推移しています。
訪日外国人の増加や国内での旅行客が堅調に推移していることが要因です。
しかしながら、燃料費の増加や人件費の増加があり、経常利益、最終利益は伸び悩みを見せています。
2020年は東京オリンピックの開催も控えていますので、2021年3月期の決算は期待できそうですが、それまでは厳しい状況が続きそうです。
PERは(連) 9.94倍,PBRは(連) 0.99倍です。
株価は割安感があります。
株主優待も魅力的なため、買っても良さそうな株価です。
配当と利回りの推移について
配当は下記の通り推移しています。
- 2013年3月期・・95円
- 2014年3月期・・73.5円
- 2015年3月期・・97円
- 2013年3月期・・95円
- 2014年3月期・・73.5円
- 2015年3月期・・97円
- 2016年3月期・・120円
- 2017年3月期・・94円
- 2018年3月期・・110円
- 2019年3月期・・110円
- 2020年3月期・・110円(予想)
配当は業績に応じて増減します。
近年は業績が伸び悩みを見せていますので、減配する可能性も否めません。
過去の株価を踏まえた利回りは下記のとおりとなります。
- 株価が3000円の時、配当利回りは3.67%、優待+配当利回りは7.67%
- 株価が4000円の時、配当利回りは2.75%、優待+配当利回りは5.75%
- 株価が5000円の時、配当利回りは2.2%、優待+配当利回りは4.6%
現在の株価は3257円【令和01年08月23日時点】のため(株主優待12,000円換算)
配当利回りは3.38%、優待+配当利回りは7.06%となります。
配当も株主優待の利回りも高いです。
利回り的には十分おすすめしたい銘柄です。
日本航空(JAL)の株主優待のおすすめ度は星5つ
今回は日本航空(JAL)の株主優待や業績についてまとめてみました。
日本航空(JAL)の業績、利回り、株主優待から見たおすすめ度は★★★★★です。
- 株主優待は国内線の普通運賃が半額
- 配当+株主優待利回りが7%前後
- ヤフオクでも5,000円~6,000円前後と高値で取引されている
というメリットがある反面
- 基本的には早得の方が安い。
- 業績が伸び悩みを見せているため、減配の可能性もある
- 100株保有の場合は3月権利確定分の株主優待券のみ
というデメリットがあります。