合同会社DMM.comはECサイトDMM.comを中心に様々な事業を展開しているIT企業です。
アダルト系が有名ですが、格安SIM、証券、投資ファンド、通販など非常に幅広い事業展開をしています。
DMMという名前がつくサービスは2020年4月現在で40種類以上もあり、企業形態としては新規事業を積極的に展開しているリクルートに近いですね。
そんなDMMの株価や株主優待はどうなっているのか解説していきます。
DMMの株価は?
DMMの株価はありません。
理由は上場していないため、一般の株主は株を購入する事ができないためです。
もちろんDMMは上場できる経営規模です。
売上高は2,000億円を超えている巨大企業で、グループ総数は40以上ともいわれています。(平成29年度決算より)
未上場の企業価値1,000億円を超えるユニコーン企業で、一説によると企業価値は4,000億円を超えているとも言われています。
上場した方がメリットがありそうですが、なぜ上場していないのでしょうか?
・DMMが上場していない理由
・今後の上場の可能性はあるのか
という2点について詳しく解説していきます。
なぜDMMは上場していないのか
DMMが上場しない理由は株主に経営を介入されることを防ぐためでしょう。
DMMは創業者の亀山会長のワンマン経営の色が強い企業です。
亀山会長のインタービューを見てみると
・長期的な展望で経営をしたい
・必要のない情報を公開したくない
・株主に口を挟まれたくない
という意識を感じます。
DMMは多様な事業を展開しており、資金需要があるので、株式上場によるメリットは間違いなくあります。
しかしながら、会長は資金調達のメリットよりも自分で経営をコントロールしたいという考えを優先したといえるでしょう。
今後の上場の可能性はある?
今後の上場の可能性は現在のところありません。
理由は下記の3点です。
・アダルト系のイメージが先行しすぎており、イメージが悪い
・合同会社のため上場はできない
・上場するならもっと前に上場している
具体的に説明していきます。
アダルト系のイメージが先行しすぎており、イメージが悪い
DMM.comは元々アダルト系のビデオの販売で急成長してきた企業です。
お世辞にも企業イメージは良いとはいえないでしょう。
企業が上場する時には審査があり、公序良俗に反する企業は上場できません。
そのため、上場の際の審査に通過する可能性が低く、上場する見込みは低いでしょう。
DMMは合同会社であり、上場できない
DMMは合同会社のため、上場できません。
上場するには株式会社に会社形態を変更する必要があるため、現在のところ上場する可能性はないといえるでしょう。
しかしながら、合同会社から株式会社にした際は上場する可能性はあります。
企業形態の変更には注目しておいた方がよさそうですね!
上場するならもっと前に上場している
DMMが上場する意欲があるならもっと早い段階で上場しているでしょう。
DMMは新規事業を多数展開しているため、元々資金を必要とする企業形態です。
しかしながら、40以上の新規事業を展開している現在でも上場していないので、元々上場する気は少ないということでしょう。
DMMには株主優待券はある?
DMMには株主優待はありません。
上場していないため、株主優待はないのは当然ですね。
しかしながら、DMMは多数のサービスを展開しており、自社顧客の囲い込みという観点で、株主優待のメリットは大きいです。
上場した際は株主優待を提供する可能性は十分にありますね。
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