「LINE証券を使ってみたいけれど、手数料は高い?」
「株を買ってみたいけれど、十分な資金がない……」
と思っていませんか?
そこで、スマホで手軽に取引できる「LINE(ライン)証券」について解説します。
LINE証券では、LINEポイントを使って「ポイント投資」できるのが大きなメリットです。
また、1株単位(単元未満株)から売買できる「いちかぶ」についても解説しますので、参考になさってください。
1.LINE証券とは
LINE証券は「投資をもっと身近に、もっと手軽に」というミッションのもと、2019年8月にサービスを開始した証券会社です。
利用者の過半数は20代〜30代と、比較的若い傾向にあります。
もともとはLINE Financial株式会社と野村ホールディングスが業務提携して設立されました。
LINE証券の株式投資サービスは、以下の3通りです。
《LINE証券の株式投資サービス》
サービス名 | 内容 |
---|---|
現物取引 | 単元株(100株単位)での取引。東京証券取引所(東証)上場の3,700銘柄を取り扱っている。 |
信用取引 | 証券会社に委託保証金を差し入れ、資金を借り入れて売買する取引。手持ち資金の約3倍の取引ができる。 |
いちかぶ | 単元未満株(1株から)の取引ができる。東証上場銘柄のうち1,015銘柄を取り扱っている。 |
初心者の方には比較的リスクの少ない「現物取引」か「いちかぶ」がおすすめです。
2.LINE証券のここがおすすめ!
LINE証券では、気軽に株を取引できるように配慮されています。
さっそく見ていきましょう。
(1)スマホで手軽に取引できる
LINE証券のサービスは、スマホで取引しやすい画面(モバイルファースト)になっています。
特別なアプリは必要なく、LINEアプリの「ウォレット」画面からログイン可能です。
パソコンやタブレットからでも取引できますが、スマホとほぼ同じ画面表示になるため情報量に差はありません。
(2)LINEポイントで投資できる
LINE証券ではポイントを使った「ポイント投資」が可能です。
LINEポイント1ポイントを1円として入金できます。
- Visa LINE Payクレジットカードを使った「チャージ&ペイ」(後払い)サービスを使う
- 「LINEポイントクラブ」でのポイント獲得イベントに参加
- ポイントサイトやPontaポイントからのポイント交換
LINEポイントクラブでは簡単なアンケートに答えたり、動画を見たりするとポイントが貯まります。
新規にクレジットカードを作ると3,000ポイント以上もらえることもありお得です。
(3)「いちかぶ」で1株から株を買える
LINE証券には、通常100株単位で売買する株を1株から取引できる「いちかぶ」というサービスがあります。
いちかぶの取扱銘柄は2020年10月現在、1,015銘柄です。
LINE証券の画面で検索したとき、銘柄コードの横に「いちかぶ」と書かれていれば1株から購入できます。
現物取引で取り扱いがあってもいちかぶでは取り扱っていない株があるため、注意が必要です。
いちかぶで取り扱っている株の一覧ページもあるので、参考になさってください。
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3.LINE証券の手数料は安い?現物取引について比較
証券会社を選ぶとき気になるのが手数料です。
LINE証券の手数料は安いかどうか、現物取引のできるほかの証券会社と比較してみましょう。
現物取引では、手数料のプランによりLINE証券の手数料が安くなる場合があります。
まず、LINE証券での現物取引にかかる手数料について解説します。
(1)LINE証券の手数料
LINE証券はほかの証券会社と違い、買付手数料が0円です。
《LINE証券の手数料一覧》
約定代金 | 買付手数料 | 売却手数料 |
---|---|---|
5万円 | 0円 | 99円 |
10万円 | 176円 | |
20万円 | 198円 | |
50万円 | 484円 | |
100万円 | 869円 | |
150万円 | 1,056円 | |
3,000万円 | 1,661円 | |
3,000万円超 | 1,771円 |
買付手数料が0円の証券会社は、今のところLINE証券のみです。
またLINE証券口座から銀行口座へ出金する場合、220円の出金手数料がかかります。
Line Payアカウントへ出金する場合、出金手数料は無料です。
(2)他の証券会社との手数料比較
買付と売却を1回ずつおこなったとき合計でかかる売買手数料を比較すると、以下のようになります。
《LINE証券手数料と他社手数料との売買手数料比較》
約定金額 | LINE証券 | SBI証券※ | 楽天証券※ | マネックス証券※ |
---|---|---|---|---|
5万円 | 99円 | 110円 | 110円 | 200円 |
10万円 | 176円 | 198円 | 198円 | 200円 |
20万円 | 198円 | 230円 | 230円 | 360円 |
50万円 | 484円 | 550円 | 550円 | 900円 |
100万円 | 869円 | 1,070円 | 1,070円 | 2,000円 |
150万円 | 1,056円 | 1,280円 | 1,280円 | 約定金額の0.2% |
3,000万円 | 1,661円 | 2,026円 | 2,026円 | |
3,000万円超 | 1,771円 | 2,140円 | 2,140円 |
※SBI証券は「スタンダードプラン」、楽天証券は「超割プラン」、マネックス証券は「取引毎手数料コース(成行注文)」の場合。いずれも税込。
上記の表では標準的なプランを使い比較しましたが、他の証券会社には別途、少額の取引が無料になる定額プランがあります。
楽天証券では「いちにち定額コース」、SBI証券では「アクティブプラン」が定額プランです。
いずれも1日100万円までの売買手数料は0円になります。
各社の定額プランを利用せず標準的なプランを利用する場合、LINE証券の手数料は最安です。
4.LINE証券の手数料は安い?単元未満株(いちかぶ)で比較
「いちかぶ」の取引手数料は無料です。
しかし取引額に応じて「スプレッド」と呼ばれる取引コストが一定の割合でかかります。
単位未満株を扱う他社に比べると、いちかぶのスプレッドは場合によって安くなります。
これから解説していきますね。
(1)いちかぶのスプレッド
いちかぶのスプレッドは、市場価格の0.2%〜0.4%です。
市場価格にスプレッドを合算した金額が、購入価格になります。
対象銘柄はグループA〜Cの3つに分類され、グループによってスプレッドが違います。
《LINE証券のスプレッド》
(出典:LINE証券)
グループAの株は時間外取引できますが、スプレッドは1.0%です。
割高ではありますが、昼間に仕事が忙しくスマホやネットを使えない方でも取引ができるのは大きなメリットになります。
(2)他の証券会社とのスプレッド比較
いちかぶのスプレッドと、他社の単位未満株を扱うサービスのスプレッドや手数料を比較してみましょう。
スプレッドは買付の際にあらかじめ加算され、売却のときには減算されます。
サービス名 | いちかぶ | 日興フロッギー | One Tap BUY | ネオモバ |
---|---|---|---|---|
手数料種別 | スプレッド | スプレッド | スプレッド | 月額手数料 |
グループA | 0.2% | 0.25% ~1.0% ※ |
0.5% | 220円/月 ~1,100円/月※※ |
グループB | 0.3% | |||
グループC | 0.4% | |||
時間外取引 | 1.0% ※※※ |
1.0% ※※※※ |
||
リアルタイム取引※※※※※ | ○ | × | ○ | × |
※ 日興フロッギー:100万円以下の場合は買付0%、売却0.5%(往復の平均0.25%)、 100万円超は1.0%。
※※ ネオモバ:手数料は月間50万円まで220円/月、月間300万円まで1,100円/月。Tポイントが毎月200ポイント還元される。
※※※ いちかぶ:時間外取引ができるのはグループAの株のみ。
※※※※ One Tap BUY:国内上場有価証券の場合(国外上場有価証券は0.7%)。
※※※※※ 日興フロッギーは直後の場の加重平均価格、ネオモバは直後の場の始値あるいは終値で取引をおこなう。
取引時間内のスプレッドではいちかぶ(グループA)に軍配が上がりますが、時間外取引では1.0%と割高になります。
ただし取引所が閉じている夜21時まで単位未満株のリアルタイム取引ができるのは、いちかぶのみです。
One Tap BUYの時間外取引は11:30〜12:30ですが、いちかぶはさらに17:00〜21:00まで取引できます。
証券取引所の終了後に株価に影響する出来事があっても、遅くまでリアルタイム取引できるいちかぶなら柔軟に売買が可能です。
5.LINE証券ではどんな株が買える?
LINE証券で買える株の一例を以下にご紹介します。
現物取引といちかぶのどちらでも取り扱いがあり、手ごろな価格で買える銘柄を選びました。
定期的に積み立てて単元株(100株)を目指したり、1株だけ保有して株主優待を受けたりもできます。
いずれの銘柄も、いちかぶのグループA(スプレッド0.2%)です。
≪LINE証券で買える株の一例≫
銘柄名 | 株価(円)※ | 特徴 |
---|---|---|
KDDI | 2960.5 | 経営が安定しており人気がある。5G事業の将来性も見込める。 |
三菱UFJフィナンシャル・グループ | 445.6 | LINE証券「みんなの推し株総選挙」中間発表で2位の銘柄。 |
リコー | 709.0 | 1株から株主優待(自社カメラの割引)あり。 |
※当記事執筆時点(2020年12月15日)の終値
現物取引で取り扱いがあっても、いちかぶでは取り扱いのない銘柄があるためご注意ください。
6.LINE証券はこんな方におすすめ
LINE証券は、こんな方におすすめしたい証券会社です。
- スマホで気軽に株を買いたい方
- LINEポイントを使って投資したい方
- まずは1株から投資をはじめたい方
LINEポイントで投資する方は、さしあたり手数料のことはあまり気にしなくてよいかもしれません。
現物取引では買付手数料が0円、いちかぶでは購入価格にスプレッドが含まれているためです。
まとめ
LINE証券についてご紹介してきました。
スマホがあればLINEアプリだけで、思い立ったときすぐに始められます。
口座の開設は、アプリから手続きすれば最短で翌営業日には完了という手軽さ。
1株なら大型の株でも手に入りやすく、コツコツ買い増していけば単元株にもなります。
ぜひ、LINE証券で株式投資を始めてみてください!
ライター:鳥飼千愛
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