「LINE証券って最近よく聞くけれど、どんな証券会社?」
「株式投資に興味があっても、やり方がよくわからない」
そんなふうに思ったことはありませんか?
初心者でもLINEアプリから手軽に株を取引できるのが、LINE(ライン)証券の魅力です。
今回はLINE証券の口座開設や取引のやり方を、ネット証券取引歴10年のFPが解説します。
この記事を読めばLINE証券での手続きがわかり、迷わず株式投資をはじめられます!
ぜひ読んでみてください!
1.LINE証券はどんな証券会社?
(出典:LINE)
LINE証券は2019年8月にサービスを開始したばかりの、まだ新しい証券会社です。
20代〜30代のユーザーが半分以上を占め、若い方に人気があります。
他の証券会社と比べたときの、LINE証券の長所は以下のとおりです。
- 1株から株を買える
- スマホで手軽に取引できる
- LINEポイントで投資できる
LINE証券の株式投資でおすすめなのは現物取引(100株単位)と、1株から取引できる「いちかぶ」です。
取引手数料については、別途詳しく解説した記事がありますので参考になさってください。
スマホでの取引はスムーズで、取引の内容もわかりやすく表示されます。
またLINEポイントを貯めて、ポイント投資も可能です。
2.まずは口座開設のやり方から
LINE証券で取引をはじめるには、証券口座を開設してから購入資金の入金が必要です。
※すでに口座開設済みの方は、下記リンクから先にお進みください!
それでは口座開設の手続きをご紹介します。
手続きにかかる時間は5分程度で、早ければ翌日には口座開設が終わります。
さっそく手順を見ていきましょう。
1. スマホで口座開設ページを開き「口座開設申込はこちら」を押してください。
2. 口座開設の手続きにざっくり目を通し、画面下「はじめる」ボタンを押してください。
3. 利用規約を確認の上、「証券口座」にチェックを入れ、画面下「OK」ボタンを押します。
4. 必要事項のチェック画面が表示されます。
確定申告の方法は「LINE証券に任せる」をおすすめします。
作成される証券口座の種類が「特定口座(源泉徴収あり)」となり、利益が出たときも確定申告の必要がなくなるためです。
該当する箇所すべてにチェックを入れたら、画面下「OK」ボタンを押します。
5. 名前や住所を入力し、画面下「入力内容を確認する」を押してください。
6. 表示された内容をしっかり確認し、右下「確定する」を押します。
7. SMSでの認証画面に移ります。
電話番号を入力し、ショートメールに書かれた暗証番号4ケタを入力すれば、認証完了です。
8. ここからは本人確認書類の登録のため、写真の撮影が続きます。
手続きの半分は終わっていますので、あと一息がんばりましょう!
本人確認に使える書類は以下の2パターンです。
下記のどちらかを選択します。
- マイナンバー個人番号カード+運転免許証
- マイナンバー通知カード+運転免許証
- (1.2.がない場合)住民票+運転免許証もしくは健康保険証
ここでは、1.マイナンバーカードでの本人確認方法を紹介します。
9.マイナンバーカードの表と裏をそれぞれ撮影し、アップロードします。
10.次は、マイナンバーカードを直接撮影するモードに切り替わります。
「撮影」を押すとカメラが起動するので、マイナンバーカードの表側、裏側、上からなど、複数回撮影します。
文字がはっきり写っているのを確認し、画面下「OK」を押してください。
11.最後に顔認証があります。画面の案内に従って、あなたの顔をインカメで写してください。
12. 顔認証が完了したら、口座開設の申込みは終わりです。お疲れさまでした!
「LINE証券 お知らせ」のLINEアカウントから「口座開設のお申し込みを受け付けました」というメッセージが届きます。
また口座開設が完了したときも、口座開設完了のメッセージが届きます。
はがきや封書など郵送でのお知らせはないため、書留郵便を受け取るために自宅で待つ必要はありません。
3.LINE口座に入金するやり方
株の取引をおこなう前に、証券口座に資金を入金しておく必要があります。
証券口座への入金方法は以下の3通りです。
入金方法 | メリット | デメリット |
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LINE Payから入金 |
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クイック入金 (インターネットバンキング経由) |
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銀行振り込みで入金 |
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この記事では手数料無料の「LINE Payから入金」と「クイック入金」について解説します。
LINEポイントの利用は、LINE Payから入金するとき一緒に手続きできますよ!
さっそく入金の手順を見ていきましょう。
(1)共通の手順
- LINEアプリの「ウォレット」から「証券」アイコンを選択します。
LINE証券に入ったら、画面右下の「・・・」(メニュー)を選択します。
2. メニューから「入金」を選択すると、入金方法の選択画面が表示されます。
ここから「LINE Payから入金」と「クイック入金」で手順が分かれます。
(2)LINE Payから入金
LINE Payは、LINEのモバイル決済サービスです。
LINE証券への入金はLINE Payを使うのがいちばんスムーズで、手数料もかかりません。
入金の手続きをする前に、LINE Payに投資資金が入っている銀行口座を登録しておくことをおすすめします。
手順はLINE Pay公式ブログを参考になさってください。
#1:準備(初回のみ)
LINE Payから入金する場合、本人確認済みのLINE Payアカウントが必要です。
用意できていない方は下図にしたがいLINE Payアカウントを作成後、本人確認手続きをおこなってください。
(出典:LINE)
#2:LINE Payでの入金方法
金額を指定して、パスワード認証をおこなったのち決済します。
- ① 入金画面の「LINE Payから入金」を選択します。
② 金額を入力したのち、③ 画面下の「入金する」ボタンを押します。
2. ① 金額を確認したのち、② 画面下の「○○○円を支払う」ボタンを押します。
次画面はパスワード認証です。
3. 次画面で「決済」ボタンを押せば入金完了です。
LINEのトークに、入金完了のメッセージが送られてきます。
以上で入金手続きは完了です。
#3:LINEポイントを入金する方法
LINE Payの入金画面で、画面中段の「ご利用ポイント」の入力欄を選択し、ポイントを利用する分だけ入力します。
それ以降は、LINE Payと同じ手続きです。
(3)銀行からのクイック入金
LINE証券のサイトから銀行のインターネットバンキングを通じて、証券口座に入金する方法です。
1.入金画面から「クイック入金」を選択し、次画面で使いたい銀行を選択します。
この記事では、三菱UFJ銀行を使って手続きします。
2. ① 入金したい金額を入力し、② 画面下「入金する」ボタンを押すと銀行のインターネットバンキング画面が表示されます。
手続きは各銀行によって違うため、指示にしたがいログイン・決済します。
LINEアプリに戻り「クイック入金が完了しました」と表示されれば入金完了です。
入金した金額は基本的に即時反映されますが、金融機関によって夜間や休日は翌営業日扱いになる場合があります。
4.LINE証券で株を買うやり方は?
取引をおこなう準備ができたので、さっそく株を買ってみましょう。
現物取引(100株単位)といちかぶ(単位未満株)の売買手続きは途中まで同じです。
それでは、順に解説します。
(1)共通の手順
- LINE証券トップ画面から、中央下の虫眼鏡アイコンを押して次画面に進みます。
① 買いたい株が決まっているときは、銘柄コードや銘柄名を検索窓に入れて検索します。
② 買いたい株が決まらないときは「人気のカテゴリー」から気になる株を選んでみましょう。
2. 買いたい銘柄を選んだら「買う」ボタンを押すと、次画面で現物取引といちかぶを選択できます。
(2)現物取引で株を買うやり方
ここでは、価格指定(指値注文)で取引してみましょう。
- 指値と株数を指定します。
指値が妥当か迷ったときは、画面左端の「>」を押すと板情報を参考にできます。
指値と数量を指定できたら、画面下「買う」ボタンを押します。
2. 画面下「もう一度押して確定する」ボタンを押します。
パスワード認証があるので、6桁のパスワードを入力してください。
「注文を受け付けました」と表示されれば、買い注文が入っている状態です。
しかし指値注文では、この段階ではまだ約定(売買が成立)して株が買えたかどうかわかりません。
約定しているか確認するには「注文一覧」を押します。
3. 「注文一覧」画面に移動します。
未約定(まだ株が買えていない)のときは「注文中」となっており枠が表示されていません。
約定済み(株が買えた)のときは「約定済み」となり緑色の枠が表示されます。
「注文一覧」は画面右下の「・・・」(メニュー)からアクセスできます。
(3)いちかぶで株を買うやり方
いちかぶの場合、ここから先は注文するだけです。
購入価格には、取引コスト(スプレッド)が含まれています。
① この金額でよければ、画面下「買う」ボタンを押します。
② 次画面でもう一度購入金額を確認してください。
途中でやめたいときは、画面右上の「<」から前の画面に戻れます。
③「もう一度押して確定する」ボタンを押せば取引は終わりです。
いちかぶはあらかじめLINE証券が買い上げた株をリアルタイムで取引しているため、買付の手続きはすぐに終了します。
5.LINE証券で株を売るやり方は?
株を売るときの操作は、買い注文のときとほとんど同じです。
順を追って解説します。
(1)共通の手順
- LINE証券トップ画面から、画面下の円グラフアイコンを押して次画面に進みます。
ポートフォリオ(持っている銘柄の一覧)が表示されるので、売りたい銘柄を選択して先に進んでください。
2.「売る」ボタンを押すと、現物取引かいちかぶかを選択できます。
(2)現物取引で株を売るやり方
ここでは価格指定(指値)で取引します。
- 指値と株数を指定します。画面左端の「>」を押すと板情報を表示できますので、指値の参考にされてください。
指値と数量を指定できたら、画面下「売る」ボタンを押します。
2. 内容を確認し「もう一度押して確定する」を押すと売り注文が確定します。
約定の状態は買い注文の時と同様に「注文一覧」から確認が可能です。
(3)いちかぶで株を売るやり方
売却価格には取引コスト(スプレッド)が含まれています。
- ① この金額でよければ、画面下「売る」ボタンを押します。
② 次画面で購入金額を確認し、「もう一度押して確定する」ボタンを押せば取引は終わりです。
いちかぶでの売却はリアルタイムに取引され、すぐ終わります。
6.LINE証券の取引は、やりやすく快適
ネット証券での取引歴10年のFPがLINE証券で取引をおこなった感想は、「画面操作にストレスがなく、やりやすい!」ということです。
(1)ログイン時の認証は必要ない
最初にやりやすく感じたポイントは、証券サービスに入るとき認証が必要なかったことです。
証券会社のサービスにログインするとき、ユーザー名を忘れてあちこち探した経験はありませんか?
LINEアプリの起動時に認証が済んでいるため、LINE証券のサービスに入るときには認証が必要ありません。
もちろん取引時には適切なタイミングで取引暗証番号の認証が入り、セキュリティは万全です。
(2)取引がスムーズに進む
画面操作のしやすさも、ほかに類を見ません。
基本的に画面を1度ずつ押すだけで、取引がサクサク進みます。
現物取引の場合は数量の入力も「+」や「−」のボタンを押して100株単位で入力できるなど、入力の手間が少なくなるよう配慮されています。
また取引の途中で資金が不足したとき、取引の手続きを止めずに足りない差額だけをさっと入金し、そのまま注文を続けられました。
ここまで操作の快適さが追求されているとは驚きで、もっと早く知りたかったと感じています。
まとめ
スマホで手軽に取引できる、LINE証券の手続きについて解説しました。
株の取引に興味があってもしくみや言葉がむずかしく、投資をはじめるハードルが高いと感じている方も多いと思います。
そんな方は、まずLINE証券からはじめてみてはいかがでしょうか?
操作のわかりやすさに関して、LINE証券はピカイチです。
ぜひ、LINE証券で株式投資にチャレンジしてみてください!
※ライター:鳥飼千愛