いわゆる「老後2000万円報告書」は年金不安を呼び起こす面もありましたが、一方で投資に関する世間的な関心も高まりました。
投資というと、どうしても損をするのが怖いというイメージがつきまとい、投資が日本で普及しない一因となってきました。また、難しいイメージもあります。
最近では多額の財産を失うことのないよう、少額から投資できるしくみができています。また、スマホから手軽に投資を始めることも可能です。
今回は
- 投資は今まであまりなじみがなかったけど、これから考えていきたい
- 投資をするのははじめてだけど、あまり資金がない。手ごろにできる投資方法が知りたい
という方向けに初心者でも手ごろにできる投資方法をご紹介していきます。
おすすめの投資方法は3つ!少額投資・おつり投資・ポイント投資
初心者でもできるおすすめの投資方法は
- 少額投資
- おつり投資
- ポイント投資
です。
具体的に内容を見ていきましょう。
少額投資で数百円から投資が可能に
スマホが普及した現在では数百円から手軽に投資ができる時代となりました。
例えば、スマホ投資ツールの1つである「One Tap BUY」は、1度タップするだけで株式を購入できるツールとして有名になりましたね。
スマホ証券の名のとおりスマホで売買できることをウリにしており、3画面で注文成立する手軽さを特徴としています。
日本株や米国株に投資できる他、少ない元手資金で大きな値動きを得られる指数連動型CFDも可能です。
また【SBIネオモバイル証券】は1株から投資ができ、なおかつTポイントで投資ができるのが魅力的な証券会社です。
株式は通常100株以上からしか投資ができません。
そのため、トヨタ自動車の株主になろうと思ったら最低でも74万300円の資金が必要になります。(令和元年7月21日現在の株価が7,403円のため)
しかしながら【SBIネオモバイル証券】であれば1株から投資ができるので、7,403円から投資することができます。
初心者の方の場合、最初は大きな金額を投資することに抵抗感がある方が多いと思われますので、まずは【SBIネオモバイル証券】の1株投資でならしてから大きな投資をしてみることをおすすめします。
おつり投資はウェルスナビがおすすめ
最近では推進したい国の方針もあり、○payなるものなどのキャッシュレス決済が普及しています。キャッシュレスは決まった金額の札束・硬貨を使う現金取引に比べると、おつりを意識する必要性には乏しいです。
ただおつり程度の金額であれば、たとえ投資に回したとしても損失が気になるほどではないです。ちりも積もれば山となるようなことを利用して、キャッシュレス決済と連動したおつり投資も普及しつつあります。
ウェルスナビは全自動分散投資のCMで良く知られてきていますが、ウェルスナビのマメタスがおつり投資に該当します。
おつり投資は決めた一定の金額と、実際に登録した決済手段(クレジットカード・QR決済など)で買い物した金額の差額を投資に回します。
たとえば1,000円単位と枠を決めたとして、1,800円の買い物をキャッシュレス決済でした場合は、2,000円との差額である200円が投資に回ります。
投資の対象は、国内外の株式・ETF・投資信託です。
ポイント投資
おつり投資と似たような概念の投資ですが、買い物で付与されるポイントを投資に回すポイント投資もあります。
このポイント投資がおつり投資と異なるのは、決まった金額でなくポイントを投資に回している点です。このためポイントを現金に換金して投資するタイプと、ポイントのまま運用してポイントを増減させるタイプの2種類存在します。
|現金運用型
現金運用型は、例えば1ポイントを1円と現金に換金してから運用を行うタイプで、現金で運用する点で通常の投資と似たようなタイプになります。狭い意味でのポイント投資は、こちらを指します。
Tポイント投資は、現金運用型に該当します。
|ポイント運用型
ポイント運用型は、ポイントを換金せずに運用する独特の運用方法です。こちらは狭い意味でのポイント投資にあたらず、ポイント運用と呼ぶこともあります。
株や投資信託と言った金融商品を、実際に所有するわけではありません。選択した金融商品の値動きに連動して、ポイントが連動します。口座を開設することなく運用できるというメリットもあります。
dポイント投資や永久不滅ポイント投資はポイント運用型に該当し、楽天スーパーポイントは現金運用・ポイント運用両者に対応しています。
税制上の扱いに注意
金融商品の運用で値上がり益を得た場合は、NISA口座で運用したものを除いて基本的には課税されます。
金融商品の種類によって、上場株式等の譲渡所得になるか、先物取引等に係る雑所得になるかが変わります。上場株式や投信信託は前者、先物取引・CFDは後者に該当します。
株式や投資信託を投資対象としたものが多いですが、インヴァスト証券の現金運用型ポイント投資のように、CFDに投資するものもあります。スマホ投資のOne Tap BUYもCFDを選択できます。
CFDは、上場株式や投信信託とは所得分類が異なり、お互いの損益通算も不可なので気をつけてください。
スマホ投資・おつり投資・ポイント投資も基本的に上記のいずれかに該当しますが、ポイント運用型のポイント投資だけは独特の運用スタイルのため注意する必要があります。
|ポイント運用
ポイントは現金換金・買い物など使用した時点で所得になります。ポイントは法人からの贈与という位置づけで一時所得に該当します。
ポイント運用中はまだ換金していないので、所得が発生したとはいえません。運用後にポイントを換金もしくは使用した時点で、一時所得になります。
例えば2019年中に金融商品を選んで300ポイント分の運用を開始し、2020年に運用によって増えた500ポイントで500円分の買い物をした場合、2020年の一時所得(収入金額は500円)になります。
一時所得は該当するものをすべて合算して年間50万円以内であれば、0円です。
|その他
ポイント運用以外については、所得分類をすでに説明しました。現金運用型のポイント投資は、投資した時点でポイントを使用しているので、投資した金額が一時所得の収入金額であることに注意してください。
また業者によっては、税制上の特典が制限される場合があるので注意してください。
例えば楽天スーパーポイントの現金運用型ではNISA口座を開設できますが、NISA口座を開設できない業者もあります。非課税の特典を得るためNISAで取引したい場合には、取り扱っている業者かを確認する必要があります。
株式や投資信託に投資する口座の場合は、売却した段階で所得税や住民税を引いてもらう口座(源泉口座)を選択できます。ただしおつり投資のトラノコのように、源泉口座しか選べない業者もあります。