「NISAに興味はあるけど、なんだか手続きが難しそうで手を出せない。」
このように考えていませんか?
結論から言うとNISAの始め方はとても簡単で、口座開設までに必要なステップはたった2つだけなんです!
そこで、NISA制度の簡単な解説と、実際にNISA口座を開設するために必要な手続きを紹介します。
この記事を読めば、NISAの始め方をきちんと理解し、すぐに投資を始めることができますよ!
1.NISA(少額投資非課税制度)とは
NISA(少額投資非課税制度)とは、2014年にスタートした、少額で投資を行う人のための非課税制度です。
毎年120万円の投資額を上限に最長で5年間、株式や投資信託等への投資から得られる配当金や分配金、売却時の譲渡益が非課税になります。
本来、投資で利益を得た場合には、20.315%の税金がかかります。
しかしNISAの120万円の枠を利用することで、その税金がかからなくなるということです。
「せっかく投資で利益を出しても、約20%の税金がかかるのは嫌だなあ・・・・・・」と思っていた人も、国から「120万円までの投資なら非課税でいいですよ!」と言ってもらえれば、投資を始めてみようと思いますよね。
(1)NISAとつみたてNISAとの違いを理解しよう
今回紹介したNISA以外に、「つみたてNISA」という非課税制度もあります。
それぞれ違った特徴があるので、自分の目的に合わせて活用しましょう。
ただしNISAとつみたてNISAの両方を、同時に選ぶことはできません。
どちらの制度が自分にとって魅力があるか、両者の違いを見て決めてください。
NISA | つみたてNISA | ||
こんな人におすすめ |
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口座開設 | 対象者 | 20歳以上の日本在住の人 | |
金融機関の変更 | 可能 | ||
対象期間 | 2023年まで(制度改正により2028年まで) | 2042年まで | |
取引内容 | 非課税投資枠 |
120万円/年 |
40万円/年 |
非課税期間 |
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対象商品 | 上場株式、ETF、投資信託等 | 一定の要件を満たした投資信託 | |
買付方法 | 通常買付および積立による買付 |
積立による買付のみ |
NISAは毎年120万円までのまとまった金額で投資することができるので、短期〜中期的な運用や、優待目的の株式投資におすすめです。
株式や投資信託を購入した年から5年間、運用益は非課税になります。
一方つみたてNISAは、毎年40万円まで対象の投資信託を購入できるため、長期的な運用に向いています。
運用益が出た場合は、投資を始めた年から20年間非課税になります。
つみたてNISAに関しては、こちらで詳しく解説していますので、ぜひ参考にしてくださいね。
なお2024年から、NISA制度が変わります。
新制度は、現行のNISAとつみたてNISAを足し合わせたような、2階建ての構造になる予定です。
- 1階部分:安定的な資産形成を目的として、積立・分散投資に適した投資信託に投資(年間20万円まで)
- 2階部分:長期保有の株主育成を目的として、上場株式・投資信託等に投資(年間102万円まで)
非課税期間は、現行と変わりなく5年間になるそうで、引き続き非課税枠を利用した資産運用が行えるでしょう。
他にも節税しながら投資ができる制度で、「iDeCo(個人型確定拠出年金)」があります。
老後の資産形成を目的とした制度で、掛け金を自分が選択した投資信託や定期預金によって運用します。
詳しくはこちらの記事を参考にしてみてくださいね。
[kanren postid="6663"](2)NISA口座と一般口座の違いに注意しよう
NISAには、非課税で投資が行える便利な制度ですが、他の口座と「損益通算」ができないことに注意しましょう。
一般の証券口座で損失が生じた場合、上場株式や投資信託等の配当や売却で得た利益と相殺する、損益通算を行うことができます。
しかしNISA口座は、利益に対して課税されない代わりに、損失が生じた場合でも他の口座の損益と合算することができません。
NISAを始める前に、認識しておくといいでしょう。
2.NISAを始めるために必要なたった2つのステップ
証券口座の開設に難しいイメージを持っている人も多いですが、口座開設をする金融機関さえ決めてしまえば、あとは簡単!
たった2つのステップで手続きが終了するんです。
この記事をチェックリスト代わりに、口座を開設してみてくださいね。
(1)開設する金融機関を決めよう
NISAを始める前にどこの金融機関で口座を開設するかは、最も意識しておきたいポイントです。
NISA口座は1人1口座しか開設できないからです。
扱っている金融商品の種類や購入時の手数料、金融機関独自の特典などを比較してから決めることをおすすめします。
おすすめの証券会社は、この記事の最後にご紹介します。
(2)NISA口座開設書類の申し込み
基本的な流れは以下のとおりです。
スマートフォンのアプリで口座開設の申込みを行うと、最短で翌日に開設が完了する証券会社もあります。
基本的には、オンラインで申込みをするとよいでしょう。
インターネットの場合
- 申込みフォームへ入力(本人確認書類は写真でOK)
- 口座開設完了(最短で翌日)
郵送の場合
- 申込みフォームへ入力
- 必要書類の返送(本人確認書類やマイナンバーカードのコピーが必要)
- 口座開設完了(1週間~2週間程度)
【注意】口座開設には本人確認書類・マイナンバーが必要!
初めて口座を開設する場合は、マイナンバーカードや免許証等の本人確認書類が必要ですので準備しておくとよいでしょう。
なお以前より証券口座を開設していて、今回新たにNISA口座を開設する場合は、マイナンバーカード等の提出が省略できる場合もあります。
3.NISAにおすすめの証券会社
NISA口座が解説できる証券会社はたくさんありますが、取り扱っている商品の種類や手数料などが異なります。
窓口を設けている店舗型の証券会社は売買時の手数料が高めです。
そこで、ここではお得なネット証券を中心にご紹介します。
では順に説明しましょう。
(1)SBI証券
まずは口座開設数、人気ともに業界No.1のSBI証券です。
取り扱い商品が圧倒的に多いことや、ヘルプデスクの満足度が高いことがおすすめの理由です。
総合的なサービスが高品質で使いやすいことから、よくわからないけどNISAを始めてみたいという人は、SBI証券を選ぶとよいでしょう。
- NISA口座開設数No.1
- オリコン顧客満足度No.1
- 業界屈指の商品ラインナップ
- 国内株式・海外ETF手数料が原則無料
(2)楽天証券
楽天証券の魅力は一言でいうと、とにかく楽天会員を優遇していることです。
楽天証券は他の証券会社にある基本的なポイントをおさえているだけでなく、楽天経済圏を利用している人ならお得に感じる特典が充実しています。
楽天会員なら口座開設がスムーズにできるだけでなく、楽天ポイントで金融商品の決済ができます。
他には「マーケットスピード」や「iSPEED」など、投資に活用できる高性能なアプリが無料で利用できることもおすすめのポイントです。
楽天のサービスをよく利用するなら、楽天証券でNISA口座を開設しましょう。
- 120万円まで手数料が無料
- 楽天カードのクレジット決済で楽天ポイントが貯まる
- 楽天ポイントで投資信託、国内株式(現物)の購入ができる
- 「iSPEED」アプリが使いやすい
(3)マネックス証券
米国株に興味がある人にはマネックス証券をおすすめします。
マネックス証券の強みは、外国株に特化しているからです。
特に米国株と中国株は買付時の国内取引手数料が実質無料(翌月にキャッシュバック)なので、世界的な大企業へ投資したい人にかなりおすすめですよ。
他にも新規公開株に投資するIPO投資において公平な抽選を行っていることや、ワンカブという1株から株を購入できるサービス(通常は100株単位の購入が原則)も魅力的です。
- 米国株の取り扱い数No.1
- 米国株・中国株の買付が実質無料(手数料のキャッシュバック)
- 国内株式の売買が無料(単元株)
- マネックスポイントが貯まる
NISAを活用して投資を始めよう!
NISAは、投資に興味があるけどなかなか手を出せないと感じている人に、とてもおすすめの制度です。
利益が非課税になる上に、たった2ステップで簡単にスタートできるからです。
NISAをきっかけに投資をスタートして、自分の資産を増やしていく面白さを体感してみてくださいね!