楽天ポイント運用と楽天ポイント投資どちらが有利?運用歴6年のライターが解説

楽天市場や楽天トラベルなど、あらゆる場面で楽天のサービスを利用している人も多いのではないでしょうか。

楽天のサービスを利用していると楽天ポイントが貯まるというのは、すでに多くの人が知るところですが、実はポイントを運用して増やす方法があるのをご存知ですか?

今回は、「楽天ポイント運用」と「楽天ポイント投資」の2つの違いについてご紹介します!

私自身、楽天ポイント運用やポイント投資を活用して早6年。

その経験を踏まえてご説明しますので、自分に合う方法はどちらなのか考えながら、ぜひ最後まで読んでみてくださいね。

楽天証券

1.楽天ポイント運用・楽天ポイント投資とは?

お買い物や旅行で貯まった楽天ポイントを増やしていく方法は、「楽天ポイント運用」「楽天ポイント投資」の2つがあります。

(1)楽天ポイント運用とは

楽天ポイントを増やす手段の1つ目は、楽天ポイント運用です。

楽天ポイント運用は2018年10月から提供されているサービスで、証券口座を持っていなくても貯まった楽天ポイントを運用することが可能です。

  • アクティブコース
  • バランスコース

という2つのコースから好きなコースを選択し、運用するポイント数を設定することで、簡単に運用を始めることができます。

楽天ポイントは、楽天証券で取り扱っている投資信託の基準価格に連動して日々増減します。

このようなしくみから、実際の現金を使うことなく投資の疑似体験ができるとユーザーに支持されています。

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(2)楽天ポイント投資とは

楽天ポイントを運用する方法はもう1つあります。それが、楽天ポイント投資です。

手持ちの楽天ポイントを使って、実際に投資信託や株式を購入することができます。

楽天ポイント投資を利用するには、楽天証券で証券総合口座を開設する必要がありますが、楽天ポイントを使って購入した投資信託や株式を売却した場合には、手元に現金が残ります。

楽天ポイント運用だと、手元に残るのはあくまでもポイントのみ。

投資のあとに何が残るかが、ポイント運用とポイント投資の大きな差と言えます。

楽天証券

(3)楽天ポイント運用、楽天ポイント投資の比較表

 

楽天ポイント運用

ポイント投資

概要

楽天ポイントを運用することで、投資の疑似体験ができる

楽天ポイントを投資信託や株式の購入時に利用できる

利用条件

楽天会員IDを持っている人(証券口座は不要)

楽天証券の証券総合口座を開設している人

運用方法

投資信託に沿ってポイントが変動

投資信託、日本株などを購入して運用

リターン

楽天ポイント

現金

最低利用可能金額

100ポイント

購入できる商品

「アクティブコース」か「バランスコース」の2つのコースから選択

投資信託、国内株式、バイナリーオプション

利用できないポイント

期間限定ポイントや他のポイントから交換した楽天ポイントは利用不可

運営

楽天

楽天証券

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2.楽天ポイント運用では何ができるの?

楽天ポイント運用では、「アクティブコース」と「バランスコース」から好きなコースを選択し、運用するポイント数を指定するだけで簡単に投資の疑似体験ができます。

自己資金0円で、楽天ポイントが100ポイント以上あれば気軽に運用を始められます。

私も実際にポイント運用を利用していますが、コースが2つしかないので迷うこともありません。

アクティブコースは「楽天・インデックス・バランス・ファンド(株式重視型)」という投資信託、バランスコースは「楽天・インデックス・バランス・ファンド(債券重視型)」という投資信託の基準価格に連動。

それぞれ名前にある通り、株式に重点を置いて運用している方が価格の変動がダイナミックに、債券中心で運用している方が価格の変動が小さくなります。

ポイントが減るリスクも考慮した上で、どんどんポイントを増やしていきたいならアクティブコース、できるだけポイントを減らしたくないので、ゆっくりコツコツで増やしていきたい場合は、バランスコースを選択するといいでしょう。

楽天ポイント運用 実際の画像

こちらは私の運用画面です。最初にアクティブコース(左の画面)での運用を100ポイントで始め、その1週間後にバランスコース(右の画面)で1500ポイントの運用をスタートしました。

現在はほぼ±0%なので、またポイントを追加して増えるのを待とうかと考えているところです。

運用ポイントの追加・引き出しの操作はシンプルで簡単、1か月・3ヶ月・6か月・12ヶ月の値動きもチャートで一覧できますよ。

楽天証券

3.楽天ポイント運用のメリットとデメリット

楽天ポイント運用のメリットとデメリットについて検討してみたいと思います。

どんなサービスにもメリット、デメリットは存在するので、内容をよく理解し、自分にとって最適な運用方法を検討してみてくださいね。

(1)楽天ポイント運用のメリット

楽天ポイント運用のメリットは、次の3つです。

  • お買い物や旅行で貯まったポイントを運用でふやすことができる
  • 証券口座不要、手数料なしでポイント運用ができる
  • 投資の疑似体験ができる

ポイントを運用によって増やせるという仕組み自体が、そもそも魅力的です。

そして証券会社の口座を使わずに投資の疑似体験ができるので、「これから株式投資や投資信託を買ってみようかな」と迷っている場合でも、非常に取り組みやすいでしょう。

順調に運用できればポイントが増えるので、その分おトクに買い物ができますね。

(2)楽天ポイント運用のデメリット

楽天ポイント運用のデメリットは、次の2つです。

  • ポイントがふえるだけなので、実際にお金がふえるわけではない
  • 株主優待や配当金、分配金がもらえるわけではない

ポイント投資は実際の通貨を使っているわけではないので、実際のお金は増えず、株式投資の醍醐味とも言える株主優待や配当金、投資信託の分配金を受け取ることもできません。

ポイント運用に慣れ、株主優待や配当金、分配金などに興味が出てきたら、ポイント投資に切り替えて投資をスタートするのもおすすめです!

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4.楽天ポイント投資では何ができる?

楽天ポイント投資では、貯まった楽天ポイントを使って実際の金融商品を購入することができます。

購入できるのは次の3種類の商品です。

  • 投資信託
  • 国内株式(現物取引のみ)
  • バイナリーオプション

投資初心者のときは、まず投資信託から始める方が多い印象です。

投資信託の場合、一回だけ投資信託を購入する「スポット購入」、積立で定期的に購入する「積立購入」の両方とも、楽天ポイントを利用できます。

さらにポイント投資をすると、楽天の各サービスでポイント倍率がアップする「SPU(スーパーポイントアッププログラム)」の対象に!

楽天証券で楽天ポイントを利用して投資信託を購入すれば、ポイントが+1倍となります。

1回500円以上ポイント投資をすることが条件となりますが、それだけで+1倍になるのは楽天ユーザーにとってはうれしいですよね。

なお、国内株式のポイント投資はSPUの対象になりませんので、ご注意ください。

国内株式を購入する場合、「超割コース」という手数料コースを選んでいると、手数料の1%分がポイント還元されますが、ポイント投資で株を買った場合にもこのポイントが付与されます。

ポイントで買って、さらにポイントが付与されるというしくみになっているのです!

スポット購入では、購入画面で何ポイントを利用するか選択し、投資信託の積立購入では、毎月もしくは毎日何ポイントを利用するか、あらかじめ設定しておきます。

もちろんNISA口座でもポイントが使えるので、普段の資産運用でも十分に活用できるでしょう。

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5.楽天ポイント投資のメリットとデメリット

ここではポイント投資のメリット、デメリットを見ていきたいと思います。

ポイント投資の場合、実際に存在する金融商品をポイントを使って購入することになるので、そこをどう考えるかがポイントとなります。

(1)楽天ポイント投資のメリット

楽天ポイント投資のメリットは、以下の3つです。

  • 楽天ポイントを現金化できる
  • 「楽天ポイント+現金」でも、「楽天ポイントだけ」でも買える
  • 投資信託を購入すればSPUの対象となり、ポイント還元率が+1倍になる

ポイント投資の最大の魅力は何と言っても、ポイントを現金化できる点です。

ポイントがたくさん貯まっていれば、ポイントだけで投資信託や株を購入できてしまいます!

株式投資には大きな資金が必要なイメージがあるかもしれませんが、ETF(上場投資信託)や小型株なら、1万円〜数万円程度で購入できる銘柄もあります。

さらに楽天証券では、取引手数料が無料になるETFもありますので、気軽に購入しやすいですよ。

そして購入した商品を売却すれば現金が手に入りますので、ポイントが現金化できるわけです。

(2)楽天ポイント投資のデメリット

楽天ポイント投資のデメリットは、次の2つです。

  • 値動きの大きい商品を購入すると、大きく目減りする可能性がある
  • 国内株式を買い付ける場合、注文日から受渡日まで現金とポイントを二重拘束されてしまう

あくまで投資する先は金融商品なので、値動きの大きい商品を買えば大きく目減りするリスクもあります。

また、ポイント投資を利用して国内株式を買い付ける場合、注文日から受渡日(約定日から起算して3営業日目)までの間は、一旦現金とポイントがダブルで拘束されてしまいます。

購入が成立するまでは、そのポイントは自由に使えないので注意が必要です。

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6.楽天ポイント運用はこんな人におすすめ!

楽天ポイント運用は、以下のような人におすすめです。

  • まだ現金で投資をするのはちょっと怖いと感じている人
  • 手元にある楽天ポイントを気軽に増やしてみたい人
  • 投資の疑似体験をしてみたい人

投資に身構えてしまうこともあると思いますが、楽天ポイント運用ならお買い物や旅行で貯まった楽天ポイントが増減するだけなので、少し気が楽ですよね。

自己資金を使わず、証券口座なしで投資の疑似体験ができるという点で、非常におすすめです!

また、楽天ポイントを貯めるのであれば、クレジットカードとして楽天カードを普段使いするのがおすすめです。

楽天カードなら年会費永久無料で使えますし、楽天市場の買い物で支払いに楽天カードを利用すると、ポイントが最大3倍にもなります。

楽天のサービスをひとつでも利用している人は、楽天カードを利用することで、よりポイントが貯まりやすくなります。

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7.楽天ポイント投資はこんな人におすすめ!

楽天ポイント投資は、以下のような人におすすめです。

  • 少額で本物の金融商品に投資してみたい
  • ポイントを使って投資信託や株を購入をしてみたい
  • 楽天ポイントが手元にあり、現金化したいと思っている

ポイント投資なら、少額から本物の金融商品に投資することができます。

ポイント運用で投資の疑似体験をしてから、ポイント投資で実際に投資信託や株を購入するというステップを踏む人も多いようです。

ポイント投資をするには楽天証券での口座開設が必要となりますが、楽天証券なら株や投資信託の購入で楽天ポイントが貯まり、楽天カードで決済して投資信託を積立購入することもできるので、投資へのハードルはそこまで高くありません。

また、スマートフォンアプリ「iSPEED」では国内株式のみならず、米国株式の取引もできるようになりました。PC専用の「MARKETSPEED(マーケットスピード)」というトレーディングツールも人気です。

楽天証券に口座開設すれば、「日経テレコン」が自由に読めるようになるのも魅力的ですよ。

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まとめ

「楽天ポイント運用」と「楽天ポイント投資」は、ネーミングが似ていて少しややこしいのですが、実際のサービス内容は大きく異なります。

貯まったポイントを使って買い物をしたり、旅行をしたりするのもいいですが、運用してふやすことでより多くの経済的メリットを享受することができます。

いきなり自己資金を使って投資をするのは怖いという人も、ポイントを使っての投資なら始めやすいのではないでしょうか。

投資がはじめて、という人はぜひ「楽天ポイント運用」から始めてみてくださいね。

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ライター:大塚ちえ

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MoneyCourt 編集部

MoneyCourt 編集部公認会計士・税理士

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MoneyCourt では、公認会計士・税理士資格を持つ、金融・投資知識が豊富なメンバーが、投資の基礎知識から金融投資のポイント、確定申告や節税などを初心者向けにわかりやすく解説しています。
【監修:ユニヴィスグループ( Univis Group )公認会計士・税理士】

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