100万円というまとまったお金があるなら、銀行預金で寝かせておくよりも、積極的に投資にまわして「増やす」のがおすすめです。
一言で100万円を増やす、といっても、その方法やリスク・リターンのバランスは様々。
今回は、100万円を元手にお金を増やす際に知っておきたい、以下の4点について解説していきます!
- 100万円を投資にまわすとどの程度増えるのか
- 長期・安定した資産運用方法
- リスクをとって大きなリターンを取る資産運用方法
- 資産運用・投資の「極意」
投資初心者でも堅実にお金を増やしたい、自分にあった資産運用法を見つけたい方は、ぜひ参考にしてください。
100万円は10年後にどれくらい増える?試算してみた
100万円を元手にお金を増やしたとき、実際にいくらになるのか、具体的にイメージできない方も多いのではないでしょうか?
ここでは、100万円を利回り1%、5%、10%、20%で投資した場合、どうなるのかをシミュレーションしてみました。
100万円を10年間資産運用したシミュレーション結果
年利 |
1% |
5% |
10% |
20% |
資産額(税引き前) |
1,104,622円 |
1,628,895円 |
2,593,742円 |
6,191,736円 |
元本 |
1,000,000円 |
1,000,000円 |
1,000,000円 |
1,000,000円 |
利益 |
104,622円 |
628,895円 |
1,593,742円 |
5,191,736円 |
引用元:野村証券|マネーシミュレーター「みらい電卓」~運用編
1%の利回りでも10万円以上の利益に
1%の利回りというと、さほど「大きく増える」というイメージはないですが、10年間コツコツ投資を続けることで「10万円超」の利益に。
2021年現在の一般的な銀行普通預金の利回りが0.001%程度ですので、銀行預金の1,000倍の利益が出ると考えると、たとえ1%の利回りでも投資する価値は十分ですね。
利回りが低めですと、安定した投資商品を選びやすいのも魅力ですよ!
10%の利回りだと元手の1.5倍以上になる
10%の利回りで10年間安定運用を続けると、利益だけで約160万円となります。
元手100万円からのスタートですから、利益だけで元手の1.6倍程度!
ここまでくると、お金を「大きく増やした」という感覚が持てるのではないでしょうか。もちろん、10%超の利回りを狙うとなると、それなりにリスクもあります。
リスクとリターンのバランスを取りながら、狙った利回りになるよう、上手に資産運用していけるのがベストですね。
100万円を10年間安定運用するなら!おすすめ投資法
せっかく投資のために100万円を用意したのですから、できるだけ損はせず、安定した運用をしたい! という方は多いですよね。
100万円を長期で「安定的」に運用するのであれば、以下の2つの投資法がおすすめです。
長期・安定おすすめ投資法1.投資信託の積立投資
長期で安定的に、利回り数%の利益を狙って投資を行うなら「投資信託」がおすすめです。
投資信託とは、投資家から集めたまとまったお金を、資産運用の専門家(ファンドマネージャー)が、顧客の選んだ運用方針に従って投資していく手法のことです。
いわゆる「ほったらかし投資」がしやすく、投資に時間的コストを割きたくない方にも向いています。
プロに投資をお願いする分、コストはかかるものの、個人ではなかなか投資できない外国の債券や、少額で多くの投資先に分散投資も可能。
100万円でファンドを分散すればリスクヘッジに
100万円の元手があれば、投資信託の商品(ファンド)を、さらに分散してリスクヘッジしながら投資を行えます。
元本保証がないためリスクはありますが、手堅いファンドに長期で運用すれば、3〜5%程度の利回りは期待できるでしょう。10年と言わず、20年、30年と「超長期」での投資にも向いています。
長期・安定おすすめ投資法2.高配当株への株式投資
投資信託についで、おすすめの「長期・安定投資」手法のひとつが「高配当株」への株式投資。
配当とは、株主(出資者)に対して、会社が利益の一部を還元するものです。一般的に、配当益が3%以上のものは「高配当株」とされます。
配当利回り3%以上の「安定銘柄」を選ぶのがコツ
高配当株を持っていれば、自動的に株価の数パーセントを毎年還元されるため、短期で株式を売買するよりも安定した利益を狙えるのがメリット。
100万円というまとまったお金があれば、複数の高配当株に分散投資もできますね!
ただし、銘柄選びは慎重に行う必要があり、株価が下がりすぎると含み損が大きくなってしまいます。
まずは、どんな銘柄が「高配当株」として良いのか、判断基準を知り、挑戦してみてください。
安定運用だけではつまらないなら!おすすめの積極投資法
100万円すべてを安定する運用法で投資するにはもったいない、お金を大きく増やしたいと感じる方には、リスクをとって、リターンを狙う手法が向いています。
具体的に言うと、安定運用だけよりも、積極投資で10%以上の利益をどんどん上げていきたい方には、下記の手法がおすすめ。
おすすめ積極投資法1.値上がり益狙いの株式投資
積極投資を行い、10%以上の利益を狙いたいのであれば株式投資で「値上がり益」を狙うのがおすすめ。いわゆる「ミドルリスク・ミドルリターン」の手法です。
一般的に「株式投資」というと、株を安く買い、高く売るこの手法がイメージされやすく、うまくいけば大化け株を掴み、元手の何倍もの利益を上げられるパターンもあります。
大化け株を掴めば数倍の利益を上げられる可能性も
どの企業に投資するかを研究し、しっかりと経済動向や情報を読み解く必要はあるものの、100万円の元手があれば、ある程度投資先を分散してリスクを減らせるのがメリットです。
元手を超える損失はしたくないものの、ある程度のリスクを取りながらリターンを狙いたい方におすすめの手法です。
おすすめ積極投資法2.レバレッジを効かせたFX・CFD取引
究極の積極投資と言えば、レバレッジを効かせた「CFD取引」。
CFD取引とは、日本語で言うと「差金決済取引」、つまり投資商品の、取引開始から終了までの「金額差」で利益を出す投資法のことです。
日本でも人気の「FX」は、CFDのひとつで、外国のお金を「商品」として取引しています。
レバレッジを効かせれば元手の最大25倍のお金を動かせる
個人での売買ですと、国内の最大レバレッジは25倍です。
つまり、自分が持っている資産の25倍の金額までは取引ができますので、元手に対して大きな利益を上げることも可能。
100万円の元手なら、最大で2,500万円までのお金を動かせる計算です。
年間の利回り10%以上を狙う、大きくお金を増やしたい方向けの投資法と言えます。
ただし、レバレッジをかけると、損をしたときもお金が大きく動きますので、「余剰資金」で行うのが鉄則です。
資産運用の極意は「投資 × 投資」
資産運用の極意は、減らせるリスクはできるだけ増やしつつ、攻められる部分は積極的に投資すると言った「投資の組み合わせ」「分散投資」を行うこと。
今回ご紹介したように、資産運用の方法は一つではありません。
100万円といったまとまったお金があるのであれば、半分は「ローリスク~ミドルリスク」の投資先、もう半分は「ミドルリスク~ハイリスク」の投資先といったように、攻めと守りの部分のバランスを取るのがおすすめです。
攻めと守りのバランスを取って投資法を組み合わせる
投資をする方自身の性格や資産形成の目標額・期間にもよりますが、「安定運用」と「積極運用」を組み合わせてチャレンジし、自分なりの「ベストな投資法」を見つけてみてくださいね!
まとめ
100万円というまとまったお金を効率よく増やしていくには、まずは自分がどんな「投資スタイル」や利回りを望むかを考えてみましょう。
とれるリスクが大きければ大きいほど、投資に成功した時のリターンも大きくなります。
とはいえ、100万円すべてを「攻め」の投資にまわしてしまうと、いざという時に大きな損をしてしまう場合も。
長期で運用すればリスクを減らせる投資法も組み合わせながら、自分の中のベストバランスで100万円を増やしていきましょう!
まずは気になる証券会社に口座開設を行い、投資家への第一歩を踏み出してみてくださいね。
※ライター:井上美有
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