「株式投資は配当金も魅力って聞くけど、どうやったら貰えるの?」
「そもそも配当金自体いまいち分かっていない・・・」
そんな風に思っていませんか?
配当金とは、株主に分配される現金のことです。
配当金を魅力に感じ、株式投資をしている投資家もたくさんいるんですよ!
今回は、配当金の概要やよくある質問など、配当金に関する基礎知識を解説していきます。
この記事を読めば、配当金について理解した上で株式投資をできるようになるので、ぜひ最後まで読んでみてくださいね。
1.株式投資の配当金とは
株式投資の配当金とは「株主に分配される現金」のことです。
つまり、その企業の株を買っていれば、株主として定期的に現金を受け取ることができます。
配当金は基本的に企業がこれまで積み重ねてきた利益から、株主に分配されるものです。
そのため、企業毎に配当金額は異なり、また配当金を出さない企業があったり、さらに同じ企業であっても、利益の増減により配当金額は上下します。
配当金は、銀行預金に比べて利回りがいいため、配当金を目的に投資をしている人も多くいますよ。
日本は年に1回~2回、配当金を出すところが大多数を占めています。
しかし米国株だと、年4回配当の企業が多いです。
配当金を狙うなら、米国株投資をするという手もありますね!
2.株式投資の配当金に関するQ&A
ここでは始めて株式投資をする人向けに、配当金に関する以下4つのQ&Aをまとめてみました。
それでは順に回答を見ていきましょう!
(1)株の配当金はどうやったら受け取れるの?
「権利付き最終日」に株を保有していれば配当金をもらうことができます。
配当金をもらうためには「権利確定日」に、株主名簿に株主として記載されていなければいけません。
そして、「権利確定日」に株主として株主名簿に記載されるためには、「権利付き最終日」に株を保有する必要があるのです。
少し専門用語が出てきましたね。
「権利確定日」と「権利付き最終日」の意味を一旦整理しておきましょう。
- 権利確定日:配当金をもらう権利が確定する日
- 権利付き最終日:配当金をもらうために、株を保有している必要がある日
覚えていただきたいのは、「権利付き最終日」にさえ株を持っていれば配当金をもらうことができる、ということです。
例えば3/31(金)が権利確定日の場合は、2営業日前の3/29(水)が「権利付き最終日」になり、3/29(水)に株を保有していれば、配当金をもらうことができます。
「なんだかややこしいな。権利確定日の3/31(金)だけに株を持っていればいいのでは?」と思う方も、いるかもしれません。
ここで覚えておいておきたいのが、株は実際に保有している日と株主名簿に記載されるまでに、2営業日のタイムラグがあるということ!
そのため、権利確定日である3/31(金)に、株主名簿に自分の名前が記載されるためには、その2営業日前の3/29(水)=権利付き最終日に株を保有していなければいけないのです。
なお、たとえ権利付き最終日の翌営業日に売ったとしても、権利確定日の株主名簿には自分の名前が記載されるため、配当金をもらうことができます。
配当金を欲しい人は、「権利付き最終日」に株を持っておくようにしましょう。
(2)株の配当金はいつもらえるの?
企業により配当金の支払日は異なりますが、権利確定日から3ヵ月前後でもらうことができます。
企業は決算後3ヵ月以内に株主総会を開き、株主への配当を決定するからです。
例えば3月決算企業の多くは、6月中旬~下旬に株主総会を開催し、決議を経て、6月下旬~7月上旬に配当金を支払っています。
(3)配当金は必ずもらえるの?
株を持っていても、必ずもらえるとは限りません。
配当金を出すかどうかは、企業によって異なります。
特に成長性の高いベンチャー企業は、稼いだ利益を配当ではなく、より成長するための設備投資に使うケースもあります。
よって、配当金を出さないスタンスの企業も多くあるのが現状です。
そのため株式投資をする際には、その銘柄が配当金を出す予定かどうか、確認するようにしましょう。
(4)いくらもらえるの?
もらえる配当金額は「保有株数×1株あたりの配当金」で求めることができます。
例えば保有株数が100株で、1株あたりの配当金が20円の場合、配当金額は2,000円です。
1株あたりの配当金は、各企業の公式サイトにある株式情報ページに記載されています。
この記載はあくまで「予想」の金額であって、何らかの理由によって上下する可能性があることは認識しておきましょう。
3.配当金に関する注意点
配当金目的に投資をする前に、ぜひ知っておきたい配当金に関する注意点を2つ紹介します。
では順に見ていきましょう!
(1)株の配当金額は減ることもある
企業の業績が芳しくない場合などは、配当金額は減ることがあります。
配当金は基本的に企業の利益から、株主に分配されるものです。
そのため、業績不調により利益が著しく減ってしまった場合などは、企業は株主に支払う配当金を減らすという対応をすることがあります。
この配当金を減らすことを「減配」といいます。
実際2020年3月期には、コロナショックの多大な影響により、今まで安定的に配当金を出してきた企業でさえ、減配を余儀なくされたケースが散見されました。
なお、反対に業績が良いなどの理由で、配当金を増やす「増配」をする企業もあります。
増配は配当金が増えるだけでなく、一般的に株価にプラスに働くことが多いため、投資家としては増配しそうな、業績・財務面ともに良好な銘柄を狙っていきたいものですね。
(2)配当利回りが高すぎる銘柄は注意
配当利回りが高すぎる銘柄は、今後株価が値下がりするリスクもあるため、注意が必要です。
どういうことでしょうか。
まず、配当利回りとは、購入した株価に対し、1年間でどれくらいの配当をもらえるか示す数値です。
配当利回り=1株あたりの年間配当金額÷株価×100で求められる
配当利回りが高い銘柄は「高配当銘柄」と呼ばれ、投資家たちから人気を集めています。
しかし「配当利回りは高ければ高いほど良い」という訳ではありません。
配当利回りは、株価が下落すると上昇します。
株価が下落する要因はさまざま考えられますが、やはり「業績の悪化」が最も株価の下落に寄与すると考えられます。
そのため、配当利回りが高すぎる銘柄は、業績が悪く株価が下がっているため、配当利回りが高く見えているケースもあるのです。
業績が悪いままだと、今後さらなる株価下落や減配をする可能性があります。
また、たまたま「創立◯周年の記念配当」をするために、一時的に配当利回りが高くなっている場合もありますので、注意が必要です。
具体的な目安として、配当利回り6%以上の銘柄は、業績や記念配当の有無をチェックしてから投資をすることをおすすめします。
まとめ
配当金は、銀行預金以上の利回りが期待できるため、株式投資の大きな魅力のひとつです。
一方、本文でも触れたとおり配当金は減る場合があるなど、注意点もあります。
注意点に留意しつつ、株式投資を始めて、配当金をゲットしてみてはいかがでしょうか。