「『くりっく株365って何だろう?』」「『くりっく株365』、どの会社で申し込めばいいのか分からない……」
そんな風に悩んでいる方はいませんか?
ここ数年、米国NYダウやS&P500の上昇で米国株人気が高まっています。
しかし外国株に興味を持っていても、投資の第一歩に踏み込めない方は多いのではないでしょうか。
そのような投資初心者の方には、「くりっく株365」をお勧めします。
くりっく株365なら簡単に海外の株価指数取引が行えるからです。
この記事では投資歴5年の金融ライターが、くりっく株365の概要やメリット・注意点・おすすめの証券会社をご紹介します。
最後まで読んでもらえれば、くりっく株365について理解を深め、自分に合った証券会社を見つけられますよ!
くりっく株365とは「証拠金取引」の名称
「くりっく株365」とは、国内外の株価指数や商品ETFを対象にした証拠金取引の名称で、東京金融取引所に上場しています。
具体的に投資できる取扱銘柄は下記の通り。
①株価指数:日経225、NYダウ(米国)、DAX(ドイツ)、FTSE100(英国)
②商品ETF(上場準備中):金、原油
銘柄数は絞られていますが、代表的な銘柄に投資ができますね。
くりっく株365のメリット5選
くりっく株365に投資をするメリットは、下記の5つです。
それぞれ解説します。
メリット①:ほぼ24時間、祝日も取引が可能
取扱銘柄である日経225とNYダウの取引時間は、ほぼ24時間です。
そのため平日の日中に仕事をしている方でも、退社後に自宅で取引できます。
また祝日も取引可能なため、海外で大きなニュースがあった場合でもチャンスを逃しません。
【取扱時間】
銘柄 |
取引時間 |
日経225 |
8:30 ~ 翌朝6:00 |
NYダウ |
8:30 ~ 翌朝6:00 |
DAX |
16:00 ~ 翌朝6:00 |
FTSE100 |
17:00 ~ 翌朝6:00 |
※サマータイム期間は翌朝5:00まで
出典:くりっく株365公式HP
メリット②:海外の株式指数も取引できる
今、米国株を中心に海外株式の人気が高まっています。
くりっく株365は日経225以外にNYダウ・DAX・FTSE100の海外株価指数にも対応しています。
したがって、日本の証券会社経由で海外株価指数を簡単に取引できるのです。
海外株価指数を日本円で取引するため、為替リスクがありません。
メリット③:「売り」もできる
現物株式投資の場合、株を安く買って高く売るのが基本ですので、「買い」からのスタートになります。
一方でくりっく株365は売り・買いのどちらからでも取引可能。
そのため市場の下落時でも、利益を得るチャンスとなります。
株価指数の上昇・下降局面の両方で利益を狙えるスイングトレードが可能です。
メリット④:配当がある
くりっく株365で買いポジションを持っている場合、現物株式と同様に配当があります。
株価指数の構成銘柄に配当がある場合は、その相当額を受け取れるのです(対象銘柄は日経225、NYダウ、FTSE100)。
一方、売りポジションを持っている場合は、逆に配当相当額を支払わなければなりません。
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買いポジション |
売りポジション |
配当 |
受け取り |
支払い |
株価指数取引には現物株と同じように「配当落ち」があります。
配当落ちとは、配当日の翌日に、配当分だけ価値が減少して取引されること。
売りポジションを持っていると配当相当額を支払いますが、配当落ちにより価格は理論的に下がりますので、必ずしも損をする訳ではありません。
メリット⑤:証拠金取引(レバレッジ取引)できる
くりっく株365の取引の最大の特徴は証拠金取引(レバレッジ取引)です。
証拠金取引を利用すれば、少ない資金を頭金にして、より大きな金額分を取引できます。
仮に証拠金取引で、日経225を取引するとしましょう。
日経225が1枚30,000円の時、100枚取引するのに必要な資金は300万円ですが、レバレッジをかければより少ない資金で取引できます。
レバレッジ2倍であれば150万円を証拠金にして300万円分を取引でき、レバレッジ10倍であれば30万円の証拠金で済むのです。
このように証拠金取引には、少ない資金で大きな金額を取引できる魅力があります。
くりっく株365が投資初心者におすすめする理由
くりっく株365を投資初心者におすすめする理由は、下記の3つです。
詳しく説明します。
理由①:少ない資金で大きな取引ができる
くりっく株365は証拠金取引であるため、少ない資金で大きな取引が可能です。
投資を始めた頃は、まず様子を見るために「少ない資金から投資をしたい」と思うのが本音ではないでしょうか。
クリック株365ならレバレッジが利用できるので、少額の手元資金を最大限活用して、大きなリターンが狙える可能性があります。
効率的に投資をしたい方におすすめできる投資商品です。
理由②:株価指数を取引できる
株価指数取引は指数を売り買いするため、個別株のような倒産リスクがありません。
よって東証1部の上場企業2,200社近くの業績や財務内容を、いちいちチェックしなくて良いのです。
また米国株はここ数年上昇基調であり人気です。
実際に米国株を取引しようとした場合、外国企業の業績や財務指標を調べるのはかなり苦労するでしょう。
しかしくりっく株365なら、海外企業の総合的な指数である海外株価指数の売り買いが可能で、かつ日本円での取引のため為替リスクがありません。
個別株投資よりも比較的取り組みやすいので、投資初心者にもおすすめなのです。
理由③:「売り」と「買い」が両方できる
現物株式の場合は「買い」からのスタートなので、購入銘柄の選定や、購入チャンスをひたすら待つ必要があります。
株式信用取引を使えば「売り」から入る「カラ売り」も可能ですが、金利や貸株料などの手数料が別途必要となります。
それに対してくりっく株365なら売り・買いが両方行えるので、チャンスを逃さずにトレードが可能です。
くりっく株365を利用する際の2つの注意点
証拠金取引は小さな資金で大きな取引が可能ですが、下記の2点にご注意ください。
注意点①:資金管理の重要性
証拠金取引の場合、証拠金を証券会社に預ける必要があります。この証拠金が一定水準を下回らないよう、資金管理しなくてはなりません。
例えば下記の条件において、くりっく株365で日経225を取引するとしましょう。
- 日経225の価格が2万円の時に2枚購入
- 日経225を取引するために必要な証拠金は1枚75,000円
- 証拠金50万円を入金
くりっく株365では1枚100倍の倍率であるため、2枚の購入で400万円の取引をすることになります(2万円×2枚×100倍)。
また、必要な証拠金は1枚75,000円なので、2枚の購入で約15万円です。
以上の条件で、取引開始時・ロスカットアラート発生時・ロスカット時の証拠金の推移を見てみましょう。
【取引開始時】
日経225を価格20,000円で2枚買った場合、余裕資金は35万円です。
この時の証拠金維持率=(証拠金-評価額)÷証拠金×100=(50-0万円)÷50万円×100=100%
【ロスカット・アラート】
仮に、日経225が750円下がり、20,000円から19,250円になったとします。
750円×2枚×取引倍率100倍=15万円の損失なので、この時の証拠金有効率は70%
証拠金維持率<70%となるとロスカット・アラートが発動され「不足金額を追加入金」か「取引を決済」のどちらかを選択する必要があります。
ただしロスカット・アラートは取扱証券会社が提供するサービスであり、発動基準・頻度等の条件は証券会社によって異なりますので、事前にご確認ください。
【ロスカット(強制決済)】
さらに、日経225が1,250円値下がりし、20,000円から18,750円になったとします。
1,250円×2枚×取引倍率100倍=25万円の損失となり、この時の証拠金有効率は50%。
証拠金維持率<50%となるとロスカットとなり、自動的に「強制決済」されます。
このように価格が大きく変動した場合、損失が生じて証拠金不足となる場合があります。
したがって証拠金取引の場合、十分に資金余裕を持った取引を心がけることが重要です。
注意点②:ロールオーバーについて
くりっく株365の取引期間は最長15ケ月であり、その都度、リセット(最終決済)がおこなわれます。
取引最終日で決済~取引開始日に再購入するポジションの乗り換えを「ロールオーバー」と言います。
【株価指数リセット付証拠金取引の期限について】
銘柄 |
日経225 |
NYダウ |
DAX |
FTSE100 |
取引期間 |
最長15ケ月 |
|||
取引開始日 |
9月第2金曜日の翌取引日 |
|||
取引最終日 |
12月第2金曜日の前取引日 |
12月第3金曜日の前取引日 |
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リセット日 |
12月第2金曜日 |
12月第3金曜日の翌取引日 |
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決済方法 |
・反対売買による決済 ・取引最終日まで決済されなかった建玉はリセット日にリセット値で決済 |
仮に「買い」ポジションを保有して、取引最終日を迎えた場合、金利相当額の支払が発生します。
想定外のコストが発生する可能性がありますのでロールオーバーには注意が必要です。
|
買いポジション |
売りポジション |
金利相当額 |
支払い |
受け取り |
くりっく株365・おすすめ証券会社5選
くりっく株365を取引するのにおすすめの証券会社を5つご紹介します。
・SBI証券
・ひまわり証券
・岡三オンライン証券
・岡安商事
・KOYO商事
また、それぞれの手数料について比較しましたので、証券会社選びの参考にしてください。
SBI証券
「SBI証券」は大手ネット証券会社の一角です。
オンライントレード取引のみとなりますが、そのため手数料は業界最安値水準に設定されています。
くりっく株365以外にも株式、投資信託、先物・OP、FXなど幅広い商品ラインナップが揃っています。
将来的に色々な金融商品への投資を考えている方は、SBI証券で口座開設しておけば間違いないでしょう。
また、CFD専用取引ツール「SBI CFDトレーダー(PC版)」と「HYPER CFDアプリ(スマホ版)」が無料で利用できます。
そのほかにもメール・アラート機能や国内外マーケット、個別銘柄などの情報ツールが多数あり、便利ですよ。
ひまわり証券
手数料で選ぶなら「ひまわり証券」です。
くりっく株365を取り扱う証券会社の中で、取引手数料は業界最安値です。
特に短期トレードが中心で売買回数の多い方は1円でも安い、ひまわり証券を選ぶと良いでしょう。
また、ひまわり証券の特徴として自動売買ツールである「ループ株365」が利用できます。
これは相場の値動きに沿って自動売買を繰り返す売買システムで、忙しくてなかなか投資に時間が割けない方におすすめの投資方法です。
通常はシステム使用料が必要ですが、今なら利用開始~90日間無料となっていますので是非お試し下さい。
岡三オンライン証券
上・級者であればオンライントレード取引のみで十分と思っている方は多いでしょう。
しかし取引を始めたばかりの初心者であれば、誰かからアドバイスを受けたいと思う場面はあるはずです。
「岡三オンライン証券」では、初心者の方にも手厚いサポートコースが用意されているので安心です。
また、初心者向けくりっく株365入門オンラインセミナーも定期開催されています。
岡安商事
岡安商事は、大阪市中央区に本社を置き、くりっく株365や商品先物取引、純金積立などを取り扱っている金融業者です。
岡安商事で提供しているくりっく株365は「ストックライフ」という名前で親しまれており、その取引手数料は業界最安値水準。
取引の際にアドバイスを受けられる「サポートコース」も用意されていますので、初心者にも安心です。
KOYO証券
KOYO証券は、昭和38年創業の歴史ある金融業者です。
くりっく株365だけでなく、株式の現物取引や信用取り式、先物・オプション取引なども取り扱っています。
KOYO証券のくりっく株365は、オンライントレードの手数料は少し高めですが、サポート体制が非常に充実しており、担当者に相談ができる「コンサルティングコース」「コンサルオンラインコース」が用意されています。
さらに、お客様にいつでも安心してお取引してもらうため、KOYOトレードサポートデスクが24時間フルサポート。
深夜〜早朝にも取引できるくりっく株365では、非常に安心できるサービスです。
くりっく株365・おすすめ証券会社5社の手数料を比較!
実際にくりっく株365を取引する際、やはり気になるのが手数料。
そこでご紹介した証券会社5社の手数料を比較してみました。
どこで口座開設するか検討する際の参考になさってください。
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SBI証券 |
ひまわり証券 |
岡三オンライン証券 |
岡安商事 |
KOYO証券 |
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手数料 (ネット発注) |
日経225 |
156円/枚 |
147円/枚 |
156円/枚 |
150円/枚 |
330円/枚 |
NYダウ |
30円/枚 |
15円/枚 |
30円/枚 |
25円/枚 |
30円/枚 |
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DAX |
156円/枚 |
147円/枚 |
156円/枚 |
150円/枚 |
330円/枚 |
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FTSE100 |
156円/枚 |
147円/枚 |
156円/枚 |
150円/枚 |
330円/枚 |
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自動売買ツール |
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サポート |
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〇 |
〇 |
〇 |
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24時間サポートデスク |
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〇 |
※表はスクロールできます
手数料の最安値はひまわり証券であり、商品のラインナップの多さならSBI証券。
サポート体制を考えるなら岡三オンライン証券、岡安商事、KOYO商事がおすすめです。
自分のトレードスタイルに合った証券会社を選択しましょう!
まとめ
この記事では、くりっく株365の利用を考えている方向けに、くりっく株365のメリットや注意点・おすすめ証券会社をお伝えしました。
くりっく株365は他の証券投資と比べてやや複雑かと思いますが、この記事で解説した内容を押さえ、自分に合った取引所を選ぶのをおすすめします。
効率の良い資産運用を目指したい方は、ぜひ「くりっく株365」を始めてみてはいかがでしょうか。
※ライター:池田昇太