楽天証券CFDの特徴・口コミ・始め方を解説!MT4も使えます

2020年12月より、楽天証券にて約8年振りにCFDが復活しました

SNS上では「楽天証券でCFD始めた!」「MT4対応だし、良さそう」などの声もありましたが、実際どうなのでしょうか。

CFDを普段している筆者としては、楽天証券のCFDは「取引環境は証券会社の中で随一」という感想を持ちました。

特に世界的な取引ツールである「MT4」でCFDができる点は、大きな魅力に感じます。

そこで今回は楽天証券のCFDの基本情報や特徴、始め方などを詳しく解説していきます

▼楽天証券に関する総合的なレビューはこちら▼

楽天証券がCFDを取り扱い開始!

楽天証券 cfd

楽天証券では2020年12月より、CFDの取り扱いを始めました。

実は楽天証券は2013年2月に一度CFDのサービス提供を終了しているのですが、今回はリニューアルという形で再開。

CFDとは

Contract for Differenceの頭文字をとったもので、「差金決済取引」と訳される。実際に株などの商品の受け渡しをせず、売買した金額の差だけを決済する。FXもCFDの一部で、FXは為替を取引するが、CFDは為替以外の個別株や株価指数などを取引するという違いがある。

CFDには以下3つのメリットがあります。

  • レバレッジをかけられる:個別株は5倍、株価指数は10倍などレバレッジをかけられる。少額でもレバレッジをかけることで、大きな金額を動かし、その分大きな利益を狙える
  • 売りから入って、下落局面でも利益を狙える:「買い→売り」だけでなく、「売り→買い」の順でも取引できるため、価格が下落する場面においても利益を得られる
  • ほぼ24時間取引できる:月曜日~金曜日のほぼ24時間取引チャンスがある

CFDに関する詳細はこちらで記載しております。あわせてご確認くださいね。

楽天証券CFDの基本情報

次に、楽天証券のCFDの基本情報をチェックしましょう

取り扱い銘柄
  • 株価指数CFD:7銘柄(日経平均株価、NYダウ、S&P500、ナスダック100、イギリスFTSE100、ドイツDAX指数、ユーロ・ストックス50)
  • 商品CFD:3銘柄(金・銀・原油)
レバレッジ
  • 株価指数CFD:10倍
  • 商品CFD:20倍
取引手数料 無料
スプレッド

銘柄によって異なる(詳しくは楽天証券のCFDのスプレッドは?にて)

必要証拠金率
  • 株価指数CFD:取引金額の10%に相当する日本円
  • 商品CFD:取引金額の5%に相当する日本円
強制決済(ロスカット) 証拠金維持率が100%以下になると、損失の大きい建玉から順にロスカット
取引ツール MT4
運営会社 楽天証券株式会社

楽天証券のCFDの取り扱い銘柄は10銘柄とやや少なめですが、株価指数については日米欧の主要な株価指数を網羅しています。

強制決済(ロスカット)については、楽天証券では追証システムがないため、証拠金維持率が100%以下になると即座にロスカットされる点は注意しましょう。

楽天証券CFDのスプレッドは?

楽天証券のCFDのスプレッドは銘柄によって異なります。

  買い価格 スプレッド
JP225(日経平均株価) 29025.15 6.6pips
US30(NYダウ) 34268.22 4pips
US500(S&P500) 4268.69 0.5pips
NAS100(ナスダック100) 14375.53 2.25pips
UK100(イギリスFTSE100) 7121.18 1.5pips
GER30(ドイツDAX指数) 15553.69 7.7pips
EU50(ユーロ・ストックス50) 4114.73 1.2pips
XAUUSD(金) 1782.39 0.31pips
XAGUSD(銀) 26.201 0.014pips
USOIL(原油) 73.750 0.029pips

※2021年6月25日17時頃

他の証券会社と比べて、GER30(ドイツDAX指数)は広めですが、その他の銘柄のスプレッドは特別広いということはないですね。

ただし、楽天証券のCFDのスプレッドは固定ではなく、時間帯や取引量によって大きく変わりますので、ご参考程度にしてください。

楽天証券CFDの特徴:MT4、デモ取引、豊富なコンテンツ

楽天証券 cfd

楽天証券のCFDの特徴は以下3つがあります。

順に見ていきましょう。

【特徴①】世界的な取引ツール「MT4」を使える

楽天証券では、世界中の投資家に支持されている取引ツール「MT4」でCFDができます。

MT4とはロシアのメタクオーツ社が開発・提供している取引ツールで、以下のような特徴があります。

  • EA(自動売買プログラム)を使って自動売買できる:EAは自分で作成できるほか、他の投資家が作成したEAをネット上で入手し、利用できる
  • 豊富なテクニカル指標:移動平均線やRSI、ボリンジャーバンドなど50種類以上のテクニカル指標を使用できる。またオリジナルのテクニカル指標を作れるほか、他の投資家が作成したテクニカル指標も購入して使える
  • チャートツールが多彩:「バーチャート」「ロウソク足」「ラインチャート」の3種類のチャートを状況に応じて切り替えできる。またチャート画面の表示方法の自由度も高い
  • アプリもある:MT4はiPhone版・Android版の2つのアプリがある

大手ネット証券でMT4を使えるのは楽天証券だけです!MT4を目的に、楽天証券に口座開設する人もいるようですよ。

【特徴②】デモ取引ができる

デモ取引ができない証券会社もある中で、楽天証券では口座開設後ではありますが、デモ取引ができます

デモ取引をすることで、取引ツールの使い方やCFDのルールなどを事前に勉強することが可能です。

デモ取引は、楽天証券のFX口座を開設後にログインID・パスワードを取得し、ログインして始めます。

口座開設しないとデモ取引ができない点は、少し面倒だと感じるかもしれませんが、それでも損失を気にせずに、CFDに慣れることができるのは大きなメリットと言えるでしょう。

【特徴③】CFDに関わるコンテンツが豊富

楽天証券ではCFDに関するコンテンツをさまざま提供しています。

これらのコンテンツでは、個別株に関するものなど、楽天証券のCFDで取り扱っている銘柄以外の情報も発信しています。

そのため、CFD以外の運用もしたい人にとっても、勉強になるでしょう。

楽天証券

楽天証券CFDの評判・口コミは?

楽天証券 cfd

ここでは楽天証券のCFDに関する良い口コミ・悪い口コミの両方を集めてみました

このようにMT4を使える点に魅力を感じている口コミが一定数ありました

MT4はCFDにおける大きな武器になりますので、注目している人も多いのでしょう。

https://twitter.com/cX4ABm8RP808od0/status/1404394247252451332

楽天証券のCFDは、他の証券会社よりも取り扱い銘柄数が少ないことが書かれていますね。

この人は銘柄数の少なさをマイナスに捉えているようですが、人によっては「選択肢が絞られていて、迷わずに済む」と捉える人もいるでしょう。

また多少面倒ですが「楽天証券で取り扱っている銘柄はMT4を使える楽天証券で、それ以外の銘柄は他の証券会社で」というように銘柄によって証券会社を使い分けても良いかもしれません。

楽天証券でCFDをするためには、FX口座を開く必要がありますが、それが面倒だと感じる人もいるようですね。

楽天証券でのCFDの始め方については簡単4ステップ!楽天証券のCFDの始め方で解説します!

口コミのとおり、楽天証券のCFDはデモ取引ができますので、興味のある人は事前に試してみても良いでしょう。

楽天証券のCFDは本格的なテクニカル分析をしたい人におすすめ!

楽天証券 cfd

楽天証券のCFDの魅力は何と言っても、大手ネット証券で唯一、世界屈指の取引ツール「MT4」を使える点です。

50種類以上のテクニカル指標を搭載しているMT4は、本格的なテクニカル分析をしたい人にとって、大きな武器になるでしょう。

ただ、MT4は機能がたくさんあるため、慣れるまでに少し時間がかかってしまうかもしれません。

使いこなせるか不安な人はデモ取引でMT4を使って慣れると良いでしょう。

そのほか、以下のような人にもおすすめです。

  • CFD以外の商品にも投資をしたい人
  • 日本経済新聞(日経テレコン)や会社四季報を読みたい人
  • CFDのデモ取引をしたい人

高機能な取引ツールに日本経済新聞や会社四季報なども読めるとなると、かなり取引環境としては充実しているのではないでしょうか。

口座管理料も特にかかりませんので、いずれかに当てはまる人は、是非口座開設を検討してみてください。

簡単4ステップ!楽天証券CFDの始め方

以下4ステップを踏めば、楽天証券でCFDを始められます。

ちなみにCFDは、FX専用口座もしくは総合口座を開設後にFX口座を開設しないと始められませんので、ご注意ください。

【ステップ①】FX専用口座or総合口座+FX口座を開設

まずは楽天証券のFX専用口座もしくは総合口座+FX口座※を開設します

FX専用口座はその名の通り、FXをするための口座のこと。

一方、総合口座はFXを含め、株式や投資信託など楽天証券の商品を取引できる口座です。

FX専用口座はFX専用口座開設、総合口座は総合口座の申し込みにログインし、手続きを進めましょう。

※総合口座を開設した後にFX口座を開設するには、PCサイトにログインし、[マイメニュー]→お客様情報の設定・変更[申込が必要なお取引]からFX口座を申し込みをします(下記画像参考)。FX口座出典:楽天証券公式HP 取引をはじめるには

【ステップ②】CFD口座を開設

FX専用口座もしくは総合口座+FX口座を開設できたら、CFD口座を開設しましょう

CFD口座出典:楽天証券公式HP 取引をはじめるには

PCサイトにログイン後、[マイメニュー]→お客様情報の設定・変更[申込が必要なお取引]で、CFD欄の[申込]ボタンを押せば、CFDの口座開設ができます。

【ステップ③】MT4をインストール

取引ツールである「MT4」をインストールします。

mt4

出典:楽天証券公式HP 取引ツール

PCを使っている人は楽天証券公式HP 取引ツールにアクセスし、[Meta Trader4 ダウンロードはこちらから]をクリックし、インストールしましょう。

MT4のスマホアプリをインストールする人は、iPhoneであればApp Storeで、AndroidであればPlayストアで「MT4」もしくは「Meta Trader4」で検索すれば、アプリが表示されますので、インストールをしていきましょう。

【ステップ④】CFD口座へ入金→取引開始

最後に、CFD口座へ入金すれば、取引を開始できます!

入金方法は以下3つです。

  • リアルタイム入金:楽天銀行や3メガバンク、ゆうちょ銀行、セブン銀行などの金融機関口座から即時入金が可能。振込手数料無料
  • マネーブリッジらくらく入金:楽天銀行からワンクリックで即時入金が可能。振込手数料無料
  • 通常振込入金:利用している銀行のATMやコンビニATMから入金。振込手数料がかかる

入金が完了したら、MT4にログインして、取引を始めましょう。

楽天証券

楽天証券の取引環境をうまく活用しよう!

楽天証券 cfd

楽天証券はMT4が使えたり、日本経済新聞や会社四季報、多彩なコンテンツを利用できたりと、取引環境が非常に充実しています。

CFDの取り扱いが10銘柄とやや少ないですが、例えば楽天証券で取引できる銘柄は楽天証券で、それ以外の銘柄は他の証券会社で取引するのも良いでしょう。

楽天証券のCFDに興味を持ったら、まずは無料で口座開設をしてみてはいかがでしょうか。

楽天証券公式サイトはこちら

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※ライター:庄子 鮎

渡辺 広康

渡辺 広康公認会計士・税理士

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【監修者】在学中に公認会計士資格を取得。金融機関等へのコンサルティング業務を経験し、M&Aや会計コンサルティング業務、投資・資産運用に対するアドバイザリー業務を行っている。

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