本当に利益を出してほしいから。勝率や約定スピードを公表する「OANDA Japan」の徹底した顧客主義

OANDA(オアンダ)は、1996年にアメリカで創業したFX・CFD業者です。

その特徴は、精度の高いツールと、あらゆるデータを公表している透明性の高さ。FXやCFDの初心者からプロトレーダーまで、世界中のユーザーに親しまれています。

そんな企業の日本支社「OANDA Japan」は、金融庁への登録を経て、日本の国内業者として運営されています。

最近ぐんぐんと知名度を伸ばしているOANDA Japanの特長や魅力について、OANDA Japan株式会社 マーケティング部 副部長の稲田匡志さんにうかがいました。

▼OANDA Japan公式サイトはこちら▼

OANDA Japan(CFD)

金融庁登録済みのFX・CFD業者「OANDA Japan」

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△先方提供写真:東京都千代田区のオフィスビルに入居

ーまずOANDA Japanはどのような会社なのか、教えてください。

1996年にアメリカ合衆国にて創業した企業です(編注:現在の本社はカナダ・トロント)。

日本、オーストラリア、イギリス、シンガポール、アメリカ、そしてカナダの6か国で、日本の金融庁に当たるような監督機関に登録しており、世界約190ヶ国のお客様にFXやCFDサービスを提供しています。

海外の業者とよく勘違いされますが、私たちは第一種金融商品取引業者として日本の金融庁(JFSA)に登録しており、日本の法律を遵守してサービスを提供する国内業者です。2011年8月から営業を開始しており、今年で10周年です。

ー海外業者ではなく「国内業者」ということですね。日本ではどんなサービスを展開されているのでしょうか?

当初はFX取引のサービスが中心でした。1通貨からの取引も可能なOANDAオリジナルの取引プラットフォーム「fxTrade」に加え、チャートのカスタマイズが自在で自動売買も可能な取引プラットフォーム「MetaTrader4(MT4)」による取引環境を提供し、お客様からのご支持をいただいてきました。

そして2020年1月からは、現在でも国内の業者ではあまり提供されていないMT4の進化版「MT5」による取引環境を提供しています。

MT5は最近のハイスペックのPCの性能をフルに活かすことができる仕様なので、MT4に比べると動作スピードの改善やバックテストの時間の短縮等といったメリットがあります。

また2020年6月からは「株価指数CFD」の取扱いもスタートし、FX以外の資産への投資環境の整備に力を入れております。今後も商品や債券のCFD取引のサービス等のサービスを拡充していく予定です。

最終的には100種類以上の銘柄に投資できる環境をご用意し、国内のFX・CFD業者の中心的な存在となることを目指しています。

ー2020年にCFDの提供を始めた理由は何でしょうか?

OANDAグループでは、以前よりイギリスやオーストラリア、シンガポールなどでCFD銘柄の取引を扱っており、日本のお客様より、日本でもCFDを取り扱って欲しいとの要望が多くいただいておりました。

また、OANDAグループとしても、日本のお客様にも通貨(FX)だけではなく、様々な金融資産への投資機会を提供したいと考えており、CFD取引導入へ向けての準備を進めておりました。

そして、2020年6月に最初に準備が整った株価指数CFDについて、リリースすることとなりました。今後は、商品CFDや債券CFDについても、準備が整い次第、リリースする予定です。

多数の株価指数CFDと狭いスプレッド、独自の「インジケーター」が魅力

ーOANDA JapanでCFDを取引するメリットを教えてください。

メリットは3つあります。1つ目は、豊富な銘柄を用意していること株価指数CFDだけで16銘柄と、他の国内業者と比較しても多いので、世界のあらゆる株価指数に投資ができます。

2つ目は、狭いスプレッドです。スプレッドはFXやCFDでお客様のコストに当たりますが、他社と比べて遜色ない、狭いスプレッドで提供できています。

特に「日経株価指数225」「米国ウォールストリート株価指数30(通称、NYダウ)」「米国S&P株価指数500」「イギリス株価指数100(通称、FTSE)」は、競争力のあるコストで提供できていますね。

※OANDA Japan 株価指数CFDの取り扱い銘柄はこちら

oanda lab

3つ目はツールです。弊社では、口座開設されたお客様限定で、投資に有効なツールや情報を提供する「OANDAラボというサービスを展開しております。

例えばこちらの「インジケーターライブラリー」では、OANDA独自のインジケーターや、グローバルで投資家が利用しているインジケーターの改良版を無償で配布をしています。

こうしたインジケーターを利用すれば、他の投資家の視点やマーケットの動きを上手に活用して、取引タイミングを図ることが可能です。

ーFXやCFDにとって、ツールは非常に重要ですよね。投資初心者におすすめのインジケーターはありませんか?

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オーダーブック3」がおすすめです。これは弊社独自で開発したインジケーターの最新版です。オーダーブックの詳細を説明するとインタビューの時間が足らないので、割愛しますが、世界中にいるOANDAの顧客のオーダーとポジション情報を確認できる、というものです。

インジケーターではこの情報をMT4やMT5の画面上に表示しながら取引できます。取引時の参考情報としてぜひご利用いただきたいです。

OANDAオーダーブックの詳細はこちら

またOANDAでは、世界中で人気のクラウド型のチャート分析ツールの「Tradingview(トレーディングビュー)」と包括契約を結んでおり、トレーディングビューとOANDAのアカウントを連携させれば、トレーディングビュー上でもFXの取引ができます(各種CFDは今後リリース予定)。

この取り組みをしている国内業者は数少ないですね。

ー他には、どのような情報を公開されていますか?

例えば最近公開したのは「米国債、日本国債利回りのイールドカーブ」が見られるページです。選択した日付における米国債、日本国債利回りのイールドカーブが、最大5本まで比較できるようになっています。

IMM通貨先物ポジションの推移リアルタイムチャート」は、アメリカのCFTC(米商品先物取引委員会)が開示している、通貨先物市場のヘッジファンドなど投機筋が持つポジションに関するレポートを取得して、弊社でグラフ化したものです。

CFDは、株式市場における「板情報」がありません。なので客観性のあるデータを元に、投資の参考になるようなグラフを用意しました。

ーこれだけのツールやレポートを用意するのは、コストがかなりかかっていますよね!?

正直……お金をかけています(笑)。これ以外にもさまざまなデータやレポートを配布しておりますが、その中には弊社がデータを外部から購入して作成したものもございます。こうした「有料級」の情報を、口座をお持ちのお客様に無料でご提供しているのが、OANDA Japanの強みです。

お金の使い道として、多くのFX・CFD業者は、Web広告やテレビCMなどの集客や販売促進に資金を充てていると思います。

弊社としては、知名度アップのため、会社名やスプレッド等を連呼する広告を出し続けるよりも、お客様の投資の参考となる情報を入手できる環境を整えることに力を入れる方が、お客様にとっては有意義であると思いますし、結果としてOANDAの信頼度、知名度のアップにつながると考えています。

ーOANDAラボも、お客様のことを考えて注力されるようになったのでしょうか?

その通りです。私がこう言うと信じてもらえないかもしれませんが、私たちは本気でお客様に利益を出して欲しいと思っています。そのために必要なことが2つあると考えています。

1つは、透明性が高くて信頼性のあるフェアな投資環境。もう1つは、有益な情報の提供です。この2つ目を達成するために、OANDAラボを運営しています。

「本当に顧客のためになることは何か」を軸に、積極的にデータを公開

ーでは1つ目の「フェアな投資環境」は、どのように提供されていますか?

他社では公表しないような情報まで開示することで、お客様にフェアな環境を提供しています。例えば「過去の東京サーバー お客様の勝率」。これは、弊社を通じて取引されるお客様の何%が利益を出されているのかを示した資料です。

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△2021年4月分のデータ

海外のOANDAサイトでは免責事項にこのような表現があります。

「CFDs are complex instruments and come with a high risk of losing money rapidly due to leverage.76.6% of retail investor accounts lose money when trading CFDs with this provider.」

要約するとCFDはレバレッジを使ったハイリスクな金融商品で個人トレーダーのうち76.6%が損失を出しています、という内容です。この免責事項は各国の金融監督機関が表記を義務付けているので、国によってそのパーセンテージは違いますが、おおかた7割近くの方が負けてしまうようです。

弊社のお客様の勝率は2021年4月時点で42.43%なので、悪くない結果ではないかと。この情報は他社では出ていませんし、出したくない情報だと思いますが、弊社では良いときも悪いときもすべて開示しています。

また、「先月の上位、下位200口座のトレード分析【2021年5月12日】」では、お客様の口座資産評価額の増減率を順位付けして、上位200・下位200のデータを比較しています。

比較項目は、資産増減率の分布やロスカット発生率、勝率、リスクリワード比率、取引回数、取引通貨ペアの割合、など多岐にわたります。このデータを見れば、勝率上位の方々がどの程度資産を増やしているか、どのような取引をしているかをチェックすることができます。

こうしたデータと自分のトレードを比較して、トレードを改善するきっかけにしていただけたら嬉しいです。

ーこんな情報、他社では絶対に見られないですよね。驚きです。

さらに「OANDA 東京サーバー インフラデータ」では、「約定スピード」と「スリッページ発生状況」を公開しています。

ー本当ですか!?

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△約定スピード(2021年5月17日更新分)

はい。例えば直近データでは、新規の成行注文時に「1ミリ秒経過時点」で約定した割合は「99.6%」でした。つまり、注文の99.6%が1,000分の1秒で約定していることになります。

ー1,000分の1秒……。ものすごく速いですね。

 Slippage

△スリッページ発生状況(2021年5月17日更新分)

弊社ではこの「スリッページの発生状況」も公開しています。「スリッページ」とは、相場の変動などによってお客様の指定レートと約定レートとに差が生じることですが、このデータを見れば、注文種類ごとにどれくらい「滑っている」かがわかります。

例えば直近データによると、新規の成行注文時は2.5%の割合で0.15pips分、ポジティブな方向に滑っています。「100円で買いたいと思ったら99.985円で買えた」といったケースですね。

スリッページにはお客様に有利(ポジティブ)なものと、不利(ネガティブ)なものがあって、注文の性質上、指値だとポジティブスリッページ、逆指値だとネガティブスリッページが発生しやすくなっています。

ースリッページは「見えないコスト」なので、各社出したくないデータだと思います。それを公表されている、と。

弊社のドル/円ペアのスプレッドは0.3pipsです。しかし中には0.1pipsと、さらに狭いスプレッドで提示されている業者もいて、表面的なコストだけ見れば弊社が見劣りしているように見えます。実際、お客様からも「なぜOANDAは0.3pipsのままなのか」というご質問も受けます。

しかし0.1pipsのスプレッドを提示していても、0.4pipsのスリッページが起こっていたらどうでしょうか。実際のコストは0.5pipsになるので、滑りにくい弊社の方がコストが低くなる計算になりますよね。

また約定スピードも同様です。スマホやPCの画面を見ながら「1ドル100円で買いたい」と思ってボタンを押したとします。約定までに時間がかかってしまい、その間にも価格が動いているので、例えば100円1銭になってから約定してしまったらコストは1.0pipsにも膨れます。

お客様にとってベストなFX・CFD業者はどこなのか?それは、こういった「見えないコスト」まで見ていただかないと判断できないと思います。ぜひここまで見て比較してほしいという思いも込めて、情報を開示しています。

OANDAは約定スピードが速く、滑りにくい業者だと捉えていただけたら嬉しいです。

2021年初夏から「商品CFD」がスタート!

oanda cfdーこれからCFDを始める読者から、「レバレッジをかけるのがこわい」という声も聞きます。上手にレバレッジをかけるポイントはありますか?

レバレッジに対し不安があるという方は、レバレッジをかけないという選択肢もあると思います。弊社では、最小取引単位を細かく設定しているので、少額から取引を行っていただくこともできます。

とはいっても、レバレッジ自体は限られた資金を有効に活用する手段でメリットでもあるため、上手く利用すべきでもあります。最初はレバレッジをかけずに取引に慣れていただいた後、レバレッジを1.5倍、2倍、3倍と、必要に応じ少しずつに増やしていく方法がお勧めです。

レバレッジは株価指数CFDでは最大で10倍商品CFDでは最大20倍までレバレッジをかけることができます。ただし、最大までレバレッジを掛けるのは、あまり現実的ではありません。

先ほどご紹介した「先月の上位、下位200口座のトレード分析」のデータによると、下位の口座におけるロスカットの発生率は9割近くと高い数値になることがほとんどです。
これが意味するのは、大きく口座資産を減らしている口座の多くは、最大レバレッジに近いトレードを繰り返しているということです。

実際のどの程度のレバレッジを掛けるかは取引戦略による部分も多いのでケースバイケースだと思いますが、徐々に取引量を増やす過程で、ご自身の取引戦略が破綻しないかを検証しながら進めていただく必要があると思います。

資金管理の方法についてはこちら

ー最後に、読者に向けてメッセージをお願いします。

OANDA Japanでは、2021初夏に「商品CFD」の取り扱いを始めます金や原油、債券、農産物などの商品CFDが取引できるようになり、さらにバリエーション豊富な投資が楽しめます。ぜひご期待ください。

また、今後も引き続き、投資家にとって有益なツールやデータを公開し続けていきたいと考えています。まずは月1本ずつリリースできるよう、日々社内メンバーと協力しながら進めているところです。

有料級のツールやデータが、口座開設すれば無料で利用できます。今後もオーダーブックを超えるようなツールをご提供していきますので、ぜひ弊社を利用いただけたら嬉しいです。

▼OANDA Japan公式サイトはこちら▼

OANDA Japan(CFD)

※ライター:金指 歩

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渡辺 広康

渡辺 広康公認会計士・税理士

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【監修者】在学中に公認会計士資格を取得。金融機関等へのコンサルティング業務を経験し、M&Aや会計コンサルティング業務、投資・資産運用に対するアドバイザリー業務を行っている。

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