「将来のために今から資産を作っておこう…」
「初心者でもできる投資方法は何があるんだろう?」
「でもこれまで預貯金しか持ったことがない…」
このように悩んでいませんか?
将来に向けてどうやって資産を作っていけばいいのか、気になっている方も多いと思います。
資産形成の方法や投資商品は、その年代に合った方法で行うのがおすすめなんです!
この記事では、年代別におすすめしたい資産形成方法や、資産運用時の考え方についてご紹介します。
ぜひ記事を参考にして、今からできる資産形成を行いましょう!
1.【年代別】おすすめの資産形成方法
資産形成とは、資産が少ない状態から資産を増やすことです。
似たような用語である「資産運用」は、すでに形成された資産を増やしていくことを指します。
主な目的は、リタイア後に金銭的に困らず生活を送るため。
2019年に「夫婦の老後資金には2000万円必要」とする金融庁の試算が話題となったことで、資産形成に対する注目度は増しているでしょう。
老後資金2,000万円問題が気になる方は、こちらの記事も読んでみてくださいね。
どのような運用商品を使って資産形成を行うかは、その人の収入だけでなくライフステージや目的によっても変わります。
おすすめの資産形成の方法を年代別にご紹介しましょう。
では順に説明します。
(1)20代におすすめの資産形成方法
20代におすすめする投資方法は、長期的に運用できる商品に投資することです。
なぜならば、20代は潤沢な資金はないですが、長期的に運用ができるという大きな武器があるためです。
そのため、おすすめする投資方法はこちらです。
- 積立投資(つみたてNISA)
- ロボアドバイザー
積立投資やロボアドバイザーは、小額から投資を行うことができ、長期的な運用で利益を確保しやすいです。
なぜなら、株式や投資信託などの運用商品は、短期的な値動きよりも長期的な値動きの方が安定しやすいという性質があるからです。
1年など短期で見た場合はマイナスでも、5年10年の長期的に見ればプラスになることも十分にあり得ます。
ぜひ積立投資やロボアドバイザーを活用しながら、時間を味方につけて資産形成を進めていきましょう。
それぞれの内容を簡単に説明します。
#1:積立投資(つみたてNISA)
積立投資は、一定額を定期的に投資することで、長期的に分散投資ができる投資方法です。
基本的に投資信託で実践されることが多く、少額から少しずつ資産形成できるのがメリットになります。
この積立投資を支援する制度を、つみたてNISAといいます。
つみたてNISAは、購入した年間40万円分までの金融商品に対して、その利益を非課税にできるのが特徴です。
対象となる金融商品は、金融庁が指定している投資信託やETFに限られているため、初心者でも選びやすいラインナップとなっています。
このつみたてNISAを活用して、少額から資産形成を始めることができるのです。
※NISAの詳細は、金融庁の公式サイトをご覧ください。
#2:ロボアドバイザー
ロボアドバイザーは、ユーザーの投資に対する考え方を元に、AIがそのユーザーに合った方法を選んで運用してくれる商品です。
積立投資と同じように少額から投資でき、専門的な投資の知識や経験も不要。
AIに運用を任せられるので、投資に充てる時間がない方でも資産形成できることが特徴です。
ロボアドバイザーは、次の2種類に分けられます。
- 投資一任型
- アドバイス型
投資一任型は、文字通り資産運用をAIに任せるものです。
自分の投資スタイルを決めた後は、ポートフォリオの作成や商品の売買をAIが行ってくれます。
投資一任型は自分で商品の売買をする必要がないので、運用する手間を省くことが可能です。
アドバイス型は、AIによる運用をせず、アドバイスのみを行ってくれるもの。
商品の売買は自分で行う必要がありますが、AIからアドバイスがもらえるので、比較的運用しやすくなります。
またアドバイス型は投資一任型と異なり、つみたてNISAの対象にもなっています。
非課税の恩恵を受けたい方は、アドバイス型を選ぶといいでしょう。
(2)30代~40代におすすめの資産形成方法
30~40代へのおすすめの資産形成方法は、リスクの高い運用と安全性の高い商品で運用する方法です。
なぜなら、30代は結婚や出産、住宅の購入など、重要なライフイベントが多く、まとまったお金が必要になる時期でもあります。
一方で資産運用にも慣れてきて、積極的にリターンを追いかけたい方もいるでしょう。
そのため、30~40代におすすめする投資方法はこちらです。
- 株式投資
- 学資保険などの保険商品
株式投資は比較的リスクが高めではありますが、資金を大きく増やしたいときにおすすめの投資手法です。
学資保険などの保険商品は、子どもの学費を貯めるためによく利用されています。
お金がどれくらい増えるのか、契約時に分かる商品も多いので、安定的に資金を増やしたいときに使える手段です。
株式投資で大きめのリターンを狙い、保険商品で安全性を確保しながら、資産形成を進めていきましょう。
それぞれの内容を簡単に説明します。
#1:株式投資
株式投資は、上場企業の発行する株式を売買して、元本の値上がり益や企業から配分される配当を得る投資手法です。
投資信託に比べると個別銘柄の値動きが比較的大きいですが、その分大きなリターンも期待できます。
また株式を持ち続けることで、投資先企業から「株主優待」「配当」という特典がもらえるものもあります。
短期的な売買では損失が出る可能性が大いにありますので、長期的に使う予定がない余剰資金を充てるのがおすすめです。
#2:学資保険などの保険商品
学資保険は貯蓄型の保険で、子供の成長に合わせてまとまったお金(保険金)が受け取れる商品です。
基本的に増える利率が決まっているので、安定的に資産形成できます。
もし不慮の事故により契約者である親が亡くなった場合は、それ以降の保険料払い込みが免除となりますが、保障はそのまま継続されます。
最近は学資保険の利率が以前より低下しているため、中途解約しても元本を割りにくい終身保険を利用される方も増えています。
リスクとリターンのバランスを考えて、自分に適した投資手法を組み合わせていくといいですね。
(3)50代におすすめの資産形成方法
50代へのおすすめの資産形成方法は、これまで蓄えた資産を守りながら、着実に増やしていく運用方法です。
なぜなら、50代は老後資金の準備ができる最後の年代だからです。
そのため、50代におすすめする投資方法はこちらです。
- バランス型投資信託
- 外貨建てMMF
バランス型投資信託は、さまざまな投資先に分散投資しながら、数%の利益を狙いやすい投資法です。
外貨建てMMFは、米ドルなどの外貨建てで外国債券などを運用する商品。
外貨預金のような感覚で、比較的安定感を持って投資できます。
50代に大きい損失を出すとリカバリーが難しいため、バランス型投資信託や外貨建てMMFを使って、着実に資産形成を進めるといいでしょう。
ではそれぞれの内容を説明します。
#1:バランス型投資信託
バランス型投資信託とは、株式や債券、不動産などの複数種類の投資先で構成された投資信託のことです。
一般的な投資信託とバランス型投資信託では、次のような違いがあります。
一般的な投資信託 | 日本株式や米国株式など、同じ市場内の銘柄で構成されたものが多い |
バランス型投資信託 | 別の市場内で取引される銘柄で構成されたものが多い |
バランス型投資信託がこのような銘柄構成になっているのは、分散投資によって資産変動の振れ幅を抑えるためです。
資産を守りながら、安定的に増やしていきたいときには、活用したい商品でしょう。
#2:外貨建てMMF
外貨建てMMFは、米ドルやユーロなどの外貨建てで、国債や社債などを運用する投資信託です。
「MMF」とはマネー・マーケット・ファンドの略で、公社債やコール・ローン、CP(コマーシャル・ペーパー)などの高格付けの債券に投資しています。
流動性が高く安定的な値動きが期待できる点や、自分で銘柄を選ぶ必要はない点から、手軽にローリスクの資産運用が楽しめるでしょう。
2.資産形成方法を選ぶ3つの基準
ここまでは年代別でおすすめの資産形成方法を紹介しましたが、実際には人によって生活状況や資産形成のゴールなどが異なるため、適した資産形成方法も変わります。
では資産形成方法を選ぶ上で、指針となる基準は何でしょうか?
- どのくらいリスクを許容できるか
- いつまでにどの程度の資金が欲しいか
- どのくらい資産形成に時間とコストをかけられるか
それぞれの内容について説明します。
(1)どのくらいリスクを許容できるか
自分がどこまでのリスクを許容できるのかを認識することが重要です。
基本的にハイリターンを求めれば、それだけ高いリスクを許容しなければなりません。
外国株よりは日本株、個別株式よりは投資信託の方がより低リスクなど、どの方法がどの程度リスクがあるかも知っておきましょう。
初心者のうちはリスクを抑えた方法からスタートし、ある程度経験を積んでからリスク許容度を高めていくのがおすすめです。
(2)いつまでにどの程度の資金が欲しいか
いつまでにどの程度の資金が欲しいか、目標額や運用期間を認識する必要があります。
極端な例ではありますが、資産を1年で倍にしたい場合と、10年〜20年といった長期で増やしていきたい場合とでは、選ぶべき方法が異なるからです。
自分の年齢と今後のライフステージを考え、何年後までにどれくらいの資金が必要か認識した上で、運用方法を選んでいく必要があります。
(3)どのくらい資産形成に時間とコストをかけられるか
資産形成に対して、日頃からどの程度の時間やコストがかけられるのかも、重要なポイントになります。
専業トレーダーでもない限り、常に相場やニュースをウォッチし続けることは難しいため、投資信託やロボアドバイザーなど運用を任せられる商品がおすすめです。
資産形成に回せる余剰資金の多さによっても選ぶ投資方法は変わります。
初心者はまず少額から投資を始め、投資に使るお金を少しずつ増やしていくのがおすすめです。
まとめ
この記事では、年代別の資産形成方法や、投資手法を選ぶ上での基準について解説しました。
実際にどういった方法が適しているのかは、それぞれの生活状況やライフステージなどによって異なります。
資産形成をスタートする前に、いつまでにどの程度の資金を蓄えるか、目的や計画を明確化しましょう。
そして自分のスタイルに合った資産形成方法を取り入れてみてはどうでしょうか。
この記事があなたの資産形成のお役に立てれば幸いです。