【2021年版】資産運用の初心者におすすめの本は?厳選8冊を紹介

「資産運用を始めたいけれど、何から勉強したらいいんだろう…」
「初心者にも分かりやすい資産運用の本はあるのかな?」

これから資産運用に挑戦するとき、どうやって学んだらいいのか悩みませんか?

そんなときは、本を読むのがおすすめです!

書籍は必要な知識が体系的に書かれているので、資産運用の初心者でも内容が理解しやすいんです。

この記事では、投資経験の豊富な公認会計士が厳選した本8冊をご紹介します。

必要な知識を効率的に学んで、大切なお金の運用に役立てましょう!

※投資の勉強法については、こちらの記事も参考になります↓↓

1.資産運用を本で学ぶべき3つの理由

投資初心者が資産運用について学ぶ際に、本をおすすめするのはなぜでしょうか。

その理由は次の3つです。

  1. 投資の基本を効率よく学べるから
  2. 情報の真偽が見分けられるようになるから
  3. 先人の失敗を学べるから

では順に説明します。

(1)投資の基本を効率よく学べるから

書籍を読むことで、投資に関する情報を効率よく学ぶことができます。

書籍は読者が知りたい内容を、その分野に詳しい著者が順序立てて説明しているためです。

また、同じテーマの本でも、著者によって物事の捉え方や考え方が違います。

著者それぞれの主張があるので、同じテーマの書籍を数冊読むだけでも、その分野において幅広い考え方を得られるでしょう。

(2)情報の真偽が見分けられるようになるから

書籍を読むことで正しい知識が身につき、情報の真偽が見分けられるようになります。

なぜなら書籍は著者や出版社が公開されているので、比較的良質な情報を得ることができるためです。

ですが、資産運用の勉強に、インターネットやセミナーを利用される方もいると思いますが、金融知識の不十分な人が書いたネット記事や、知識を悪用した怪しいセミナー・金融商品が存在するのも事実です。

こうした偽の情報にだまされないためにも、書籍から正しい知識を身につけましょう。

(3)先人の失敗を学べるから

書籍から、先人が失敗した理由や原因が学べます。

書籍には著者の経験やノウハウが詰め込まれていますが、その中で失敗経験について語られることも多いからです。

先人が失敗した理由や原因を学ぶことで、自身の投資で失敗するリスクを減らすことができるでしょう。

2.初心者におすすめの資産運用の本8選

ではさっそく、資産運用について学べる書籍をご紹介しましょう。

ここではタイプの違う本を、8冊選んでみました。

  1. 『お金は寝て増やしなさい』(水瀬ケンイチ著)
  2. 『図解・最新 難しいことはわかりませんが、お金の増やし方を教えてください!』(山崎元、大橋弘祐著)
  3. 『臆病な人でもうまくいく投資法』(竹川美奈子著)
  4. 『敗者のゲーム〈原著第6版〉』(チャールズ・エリス著)
  5. 『ウォール街のランダム・ウォーカー:株式投資の不滅の真理』(バートン・マルキール著)
  6. 『市場ではなく企業を買う株式投資』(川北英隆著)
  7. 『ファンダメンタル分析の手法と実例』(松下敏之、高田裕著)
  8. 『初めてでも読み解ける! 「経済指標」の見方&読み方決定版』(坂田豊光著)

自分に合う本はどれか、ぜひ選んでみてくださいね!

(1)『お金は寝かせて増やしなさい』(水瀬ケンイチ著)

1つ目に紹介する本は、『お金は寝かせて増やしなさい』です。

投資ブロガーとして活躍されている水瀬ケンイチさんが書いた本で、投資信託を中心としたほったらかしでの資産運用について解説しています。

章の冒頭はマンガで描かれているので、本が苦手な投資初心者でも理解しやすい内容です。

この本では、投資に関するさまざまなエッセンスを学ぶことができます。

特に「経済は時間と共に成長をする」という資本主義的考え方や、「一時的な下落は避けられない」という困難なケースに対する考え方は、他の投資手法においても参考になる考え方です。

本の内容と比較しながら、著者のTwitterでリアルタイムの意見を聞けるので、早く知識を習得したい初心者におすすめの一冊となっています。

タイトル 『お金は寝て増やしなさい』
著書名 水瀬ケンイチ
出版社 フォレスト出版
発行年 2017年

(2)『図解・最新 難しいことはわかりませんが、お金の増やし方を教えてください!』(山崎元、大橋弘祐著)

2つ目に紹介する本は、『図解・最新 難しいことはわかりませんが、お金の増やし方を教えてください!』です。

著者の一人である山崎元さんは、外資系大手投資銀行のメリルリンチ証券やパリバ証券などを渡り歩いた大ベテランで、現在は楽天証券経済研究所の客員研究員を務めています。

仕組みが複雑な投資信託やiDeCo(個人型確定拠出年金)、NISA(少額投資非課税制度)などは、分かりやすい図解で解説。

ストーリーが会話形式で進んでいくため、投資初心者でも読み進めやすい内容になっています。

資産運用の基礎知識だけでなく、「どういう目標を立てて投資に取り組むか」「値動きに対してどう考えるか」など、資産運用に対する価値観・考え方が学べるのもメリットですよ。

タイトル 『図解・最新 難しいことはわかりませんが、お金の増やし方を教えてください!』
著書名 山崎元、大橋弘祐
出版社 文響社
発行年 2017年

(3)『臆病な人でもうまくいく投資法』(竹川美奈子著)

3つ目に紹介する本は、『臆病な人でもうまくいく投資法』です。

この本の著者は、ファイナンシャル・ジャーナリストの竹川美奈子さん。

11人の投資家に、投資を始めるきっかけから現在のポートフォリオまでを取材して書いた本です。

長期投資・分散投資に関する記述も多く、各投資家のライフスタイルを元に、自身のライフスタイルに合った投資手法を探せます。

これから長期投資や積立投資を始めようと考えている方に、おすすめの一冊です。

タイトル 『臆病な人でもうまくいく投資法』
著書名 竹川美奈子
出版社 プレジデント社
発行年 2016年

(4)『敗者のゲーム〈原著第6版〉』(チャールズ・エリス著)

4つ目に紹介する本は、『敗者のゲーム』です。

この本の著者は、国際戦略コンサルティング会社「グリニッジ・アソシエイツ」の創業者であるチャールズ・エリス。

世界的な投信会社であるバンガード社の社外取締役や、全米公認証券アナリスト協会会長などを歴任した名プレイヤーです。

全米100万部の超ロングセラーで、多くの投資家に読まれており、投資家の運用哲学バイブルといえます。

彼は本書の中で、「最も簡単かつ結果が出る方法は、インデックス投資である」と主張。

インデックス投資とは、日経平均株価やダウ平均株価などの指数に沿って、同じような値動きを目指す投資手法のことです。

市場を打ち負かそうとするのではなく、市場と併走した投資をすることの重要性が述べられています。

資産運用の基本となる心構えや株価暴落が起きたときの対処法などを学べる一冊です。

タイトル 『敗者のゲーム〈原著第6版〉』
著書名 チャールズ・エリス
出版社 日本経済新聞出版
発行年 2015年

(5)『ウォール街のランダム・ウォーカー:株式投資の不滅の真理』(バートン・マルキール著)

5つ目に紹介する本は、『ウォール街のランダム・ウォーカー:株式投資の不滅の真理』です。

この本の著書はアメリカの経済学者で、バンガード社の社外取締役としても活躍した、バートン・マルキールさん。

1973年に個人投資家向けに出版されたロングセラーです。

『お金は寝て増やしなさい』の著者・水瀬ケンイチさんも愛読しており、水瀬さんが住んでいる場所をもじって「梅屋敷商店街のランダム・ウォーカー」と自称しているほど、この本の影響を受けているそうです。

この本の冒頭には「個人投資家はインデックスファンドを保有すべき」という考え方が書かれていますが、その他のさまざまな投資方法についても言及されています。

一冊目としてはやや分量が多いので、二冊目に買ってみるのがおすすめです。

タイトル 『ウォール街のランダム・ウォーカー:株式投資の不滅の真理』
著書名 バートン・マルキール
出版社 日本経済新聞出版
発行年 2019年(初版は1973年)

(6)『市場ではなく企業を買う株式投資』(川北英隆著)

6つ目に紹介する本は、『市場ではなく企業を買う株式投資』です。

著者の川北英隆さんは、日本生命で資金証券部長や財務企画部長を歴任し、京都大学大学院の経営管理研究部で教授を務める方です。

この本では「将来的にどのような企業が長期的に成長するのか」について、ファンドマネージャーの分析手法・視点を学ぶことができます。

実際のファンドマネージャーとの対談形式で話が進んでいくので、基礎から理解しやすい内容です。

ファンドではなく企業単体の株をなんとなく買おうとしていた初心者に、おすすめの一冊です。

タイトル 『市場ではなく企業を買う株式投資』
著書名 川北英隆
出版社 きんざい
発行年 2013年

(7)『ファンダメンタル分析の手法と実例』(松下敏之、高田裕著)

7つ目に紹介する本は、『ファンダメンタル分析の手法と実例』です。

シンガポールの投資運用会社でアナリスト業務を行う松下敏之さんと、欧州系の投資運用会社で企業調査・運用業務を行っている高田裕さんが書いた一冊。

個別株を分析する手法について、理論から実践まで詳しく書かれています。

「EPS」「PER」「FCF」など、投資初心者に分かりにくい単語についても詳しく解説されており、この本があれば個別企業分析の基本を抑えられます。

実践的な内容になっているので、他の本で投資に関する考え方・スタンスを学んでから読むのがおすすめです。

タイトル 『ファンダメンタル分析の手法と実例』
著書名 松下敏之、高田裕
出版社 プチ・レトル
発行年 2017年

(8)『初めてでも読み解ける! 「経済指標」の見方&読み方決定版』(坂田豊光著)

8つ目に紹介する本は、『初めてでも読み解ける! 「経済指標」の見方&読み方決定版』です。

著者である坂田豊光さんは、外資系金融機関を渡り歩き、現在は国際金融アナリストや中央大学経済学部で講師をされている方です。

この本では、国内外のさまざまな「経済指標」の意味や重要性が、初心者にも分かりやすく解説されています。

投資において、現在の経済状況を正しく理解することはとても重要です。

初心者には分かりにくい経済指標について、図表を用いながら比較的簡単な表現で書かれているので、初心者にとって読み進めやすい内容になっています。

これから経済指標を理解したい中級者にもおすすめです。

タイトル 『初めてでも読み解ける! 「経済指標」の見方&読み方決定版』
著書名 坂田豊光
出版社 すばる舎
発行年 2010年

まとめ

今回は、これから資産運用を始める方でも読みやすい、資産運用に関する本を紹介しました。

インターネットやSNSなどで多くの情報が溢れる今だからこそ、情報がコンパクトにまとめられた本を活用してはどうでしょうか。

ぜひおすすめした良書を読んで、今後の資産運用に生かしてくださいね。

渡辺 広康

渡辺 広康公認会計士・税理士

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【監修者】在学中に公認会計士資格を取得。金融機関等へのコンサルティング業務を経験し、M&Aや会計コンサルティング業務、投資・資産運用に対するアドバイザリー業務を行っている。

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