ネット上には、株式投資の成功体験を発信している投資家が数多くいます。とはいえ、一度も損失を出さずに成功し続けている投資家はいないでしょう。
表面上で稼いでいるように見えていても、裏で損失を出しているもの。
投資でリターンを求めるなら、リスクを負わなくてはならないのです。
投資初心者の中には、リスクを警戒して「株式投資の失敗談を知り、リスクに備えたい」「株で失敗しない方法を知りたい」と考えている人は多いのではないでしょうか。
そこでこの記事では、投資歴5年の金融ライターが、
- 筆者が株式投資で20万円近くの損失を出した事例
- 失敗を通して得た教訓
- なるべく失敗を避けて利益を狙うポイント
について解説します。
最後まで読めば、投資の失敗事例を学び、賢く株式投資を始められますよ!
1.【失敗談】筆者が株式投資で20万円の損失を出した話
筆者は昔、株式投資で約20万円の損失を出しました。
実際に筆者が体験した失敗談を2つご紹介します。
失敗談① 株の信用取引でマイナス10万円
1つ目は、株式の信用取引における失敗談です。
信用取引とは、自己資金を担保に証券会社から借金をし、そのお金で投資する方法。
株式の場合、レバレッジを約3倍までかけられるため、自分の保有する3倍近くの資産額を動かせるのです。
投資が成功すれば大きな利益を狙えますが、失敗した時の損失も大きくなります。
筆者は投資歴の浅かった頃、信用取引で約10万円の損失を出しました。
信用買いした直後に株価は上がったのですが、しばらくすると少しずつ下落したのです。
やがて含み損が発生してしまうのですが、「少し待てば再び値上がりするだろう」と筆者は楽観視していました。
しかし株価は下落を続け、気が付いた頃には10万円近くの含み損になっていたのです。
慌てて決済しましたが、10万円は決して少なくない損失でした……。
失敗談② 他人の話を鵜呑みにしてマイナス10万円
2つ目は、周りに流されるままに投資した結果、約10万円近くの損失を出した話です。
筆者は大学生の頃に、複数人でグループを組んで株式投資をしていました。
そのグループでは、ベテラン投資家から投資の話を聞き、お勧めの株式銘柄を教えてもらっていたのです。
ベテラン投資家は、
「俺は毎月200万近くを株で儲けている」「成功して夢を叶えるにはお金が必要」
と毎回話しており、グループメンバーはベテラン投資家を心酔していました。
そして投資家が勧める株式銘柄を、筆者を含めたグループメンバーは疑うことなく購入したのです。
ところが期待した利益は出せず、多くのメンバーは失敗ばかりしてしまいます。
筆者もトータルで10万円を失いました。
その後、ベテラン投資家とは連絡が付かなくなり、グループは自然消滅します。
2.失敗を通して学んだ2つの教訓
以上のような苦い失敗を通して、筆者は下記の教訓を得ます。
それぞれ説明します。
教訓① 株式投資のルールをハックすること
株式投資をするなら、株式投資のルールを熟知する必要があります。
例えば信用取引であれば、含み損が一定ラインを超えると追証しなくてはなりません。
追証とは、口座委託金が一定額を下回った時に追加入金すること。
リスクを回避するためにも、追証が生じるタイミングにを押さえる必要があります。
加えて、理解すべきと感じた内容は下記の通り。 このように筆者は失敗を通し、ルールをハックして投資に臨むと決めたのです。 なお詳しい画面操作方法はネット証券ごとに異なります。各ツールの使い方もマスターするようにしましょう。 他の投資家の意見に流され、自分でよく調べずに投資しないようにしましょう。 最終的に利益を得るのも、損失を被るのも投資家自身であるため、損益に関わる判断は重要です。 自分で考えて投資する癖をつけなければ、投資スキルは上がりませんし、悪意ある人物に騙される危険もあります。 そのため長いものに巻かれず、自分で納得した上で投資すべきです。 上記の教訓を押さえた上で、株式投資で失敗を避け、利益を狙うポイントを3つ解説します。 詳しく解説しましょう。 過去の筆者のように、投資で失敗する人は自分のルールを明確にしていません。 筆者は信用取引で含み損を抱えた時、すぐに決済しませんでした。 もし損切りのラインを決めていれば、損失を最小限に食い止められたかもしれません。 また、投資直後の含み益で利益を確定していれば、失敗しなかったはずです。 したがって投資で利益を出すには、利益確定や損切りのポイントを事前に決めておく必要があると考えています。 他人の意見を鵜吞みにすれば、大きな損失につながるケースがあります。 こうしたリスクを避けるためには、自分で株式投資の分析手法を勉強すると良いでしょう。 株式投資の分析法には、ファンダメンタル分析とテクニカル分析の2種類があります。 ファンダメンタル分析は株式会社の財務諸表や有価証券報告書などを参考にして株価を分析する手法であり、テクニカル分析はチャートの形を見て分析する手法です。 この2つの分析手法は、専門家が監修するメディアや書籍で学べますので、ぜひ勉強してみましょう。 ▼▼テクニカル分析を初心者向けに解説▼▼ 始めのうちは、小額から株式投資を始めるのもお勧めです。 小額で投資すれば、仮に損切りや利益確定ポイントを間違えても、リスクを抑えられます。 また、ファンダメンタル分析やテクニカル分析を学びながら実践可能です。 小額で株式投資をする場合、ミニ株を利用すると良いでしょう。 ミニ株とは、通常よりも少ない枚数で購入できる制度を指します。ぜひ試してみてください。 ▼▼1株から投資するならLINE証券▼▼ ここまで株式投資の失敗談や、失敗を避けて利益を得る方法を解説しました。 とはいえ、株式は投資の中でもリスクは高めであり、失敗を避け続けるのは不可能です。 そこで株式以外に、比較的ローリスクな投資方法を3つお伝えします。 投資信託とは、資産運用のプロに自分のお金を預け、代わりに運用してもらう方法です。 投資信託には、運用者が高い利益を狙って銘柄を変えていくアクティブファンドと、指数に連動する形で値動きするインデックスファンドがあります。 投資信託のメリットは資産を分散させ、信用リスクを軽減できる点。 一方で、デメリットは運用手数料や解約時手数料が発生する点です。 ポイント投資とは、買い物で貯めたポイントを使用して投資する方法です。 投資対象は株式・投資信託・仮想通貨・FXなどで、その証券会社やサービスによって異なります。 低リスクで気軽に投資に挑戦でき、運用商品を売却すれば実質ポイントを換金できるサービスもあります。 ただし、貯まったポイントを使用した投資なので、投資元本は少なめです。 元本が少なければ大きな利益を期待できないので、注意しましょう。 債券とは、債券発行者が資金調達するために発行する証券です。 投資家は債券購入を通し、企業や団体にお金を貸します。 そして満期になれば、貸したお金は利息付きで返還されるのです。 償還期間内に債券を手放さなければ、原則的に元本割れしないため、リスクの低い投資方法になります。 ただし株式や投資信託と比べて利率が低めですので、ご注意ください。 株式に限らず、投資をする上で失敗は避けられません。 そのため、なるべくリスクを回避しつつ利益を狙うのが大切です。 失敗を避けて利益を狙うには、投資のルールを決めて、自分で投資銘柄を分析する必要があります。 今回ご紹介したポイントを押さえて、ぜひ株式投資に挑戦してみてください。 ※ライター:池田昇太
教訓② 長いものに巻かれない!
3.これだけ押さえる!株で失敗を避けて利益を得るポイント3点
①自分の投資ルールを明確にする
②自分で考え、徹底して分析する
③始めから大きな資金をつぎ込まない
4.株以外のローリスクな投資を選ぶのも手
①投資信託
②ポイント投資
③債券
まとめ