「毎日のお買い物でポイントを貯めている」という人も多いのではないでしょうか?
実は、毎月の投資信託を一定額積み立てる「投信積立」でも、証券会社を通してポイントを貯めることができます!
今までは投信積立のポイント還元といえば楽天証券の得意分野でした。
しかし、今年に入ってSBI証券、マネックス証券が投信積立に対するサービス拡充。この春は三大ネット証券のポイント還元に関する動向に、大きな注目が集まっています。
そこでこの記事では、三大ネット証券のポイント還元率を比較してみました。
お得なサービスを使って投信積立を行い、資産形成したい方は、ぜひ参考になさってくださいね!
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楽天証券にSBI・マネックスが殴り込み!投信積立のポイント還元率比較
元々、クレジットカードによる投信積立の利用でポイントを付与する大手証券会社は、楽天証券だけでした。
しかし2021年春から、SBI証券とマネックス証券でもポイント付与が始まります。
では、どの証券会社で投信積立を行えばポイントが多くもらえるのでしょうか?
現時点の最新情報を元に、投信積立のポイント還元率を比較してみました。
【三大ネット銀行の投信積立に対するポイント還元・比較表】
証券会社名 | ポイント名 | クレジットカード名 | 還元率 | 上限 |
楽天証券 | 楽天ポイント | 楽天カード | 決済額の1% | 5万円/月 |
SBI証券 | Vポイント | 三井住友カード | 決済額の0.5% | 5万円/月 |
マネックス証券 | マネックスポイント | マネックスカード | 決済額の1% | 今後発表 |
※2021年3月15日時点で公式発表されている情報を元に作成
現状では、ポイント還元率が1%である楽天証券・マネックス証券が、一歩リードしている印象です。
それぞれの詳細を確認してきましょう。
(1)楽天証券の投信積立・ポイント還元率
楽天証券では、楽天カードで投信積立を購入すると、決済額の1%の楽天ポイントが付与されます。
楽天証券は投信積立の利用でポイントが貯まるサービスの先駆者で、2018年10月よりポイント付与を行っています。
そのためポイントを貯めたい人に人気の証券会社です。
ポイントが付与される上限は、月5万円となっています。
サービスサイトはこちら:楽天カードクレジット決済(楽天証券)
(2)SBI証券の投信積立・ポイント還元率
SBI証券は三井住友カードと業務提携を発表。
三井住友カード発行のクレジットカードで投資信託が買える「投信積立サービス」が、2021年6月30日から提供開始されます。
サービス開始に伴い、決済額の0.5%分をVポイントで付与する予定です。
ポイントが付与される上限は、月5万円を予定しています。
公式発表:三井住友カードとSBI証券、クレジットカードで投資信託が買える「投信積立サービス」及び資産運用でポイントが貯まる「Vポイントサービス」開始日のお知らせ (三井住友カード)
(3)マネックス証券の投信積立・ポイント還元率
マネックス証券はアプラスと業務提携を発表し、2021年春より「マネックスカード」が発行されることになりました。
年会費は初年度は無料、年間1回以上の利用で次年度無料です。
マネックスカードを利用して投信積立を行うことができ、決済額の1%のマネックスポイントが付与される予定です。
投信積立に関する詳細はこれから発表される予定なので、続報を待ちましょう。
公式発表:マネックス証券とアプラスによる業務提携に関する基本合意書締結及び提携クレジットカード「マネックスカード」発行開始についてのお知らせ(アプラス、マネックス証券)
【豆知識】投信積立のポイント上限は“5万円”が多い理由
投信積立のポイント付与上限額は、月額5万円としている証券会社が多いのですが、これには理由があります。
金融庁は与信に基づいて有価証券を購入する場合、「月額10万円まで」「積み立て」を必須条件としているためです。
クレジットカードの場合、同じ月内で複数回株を取引する可能性があるため、この決まりに違反しないよう、月の上限額を5万円に設定しているんだそうですよ。
参考:「金融商品取引業等に関する内閣府令」第149条第2号、第149条第3号
投信積立を始めるべき4つの理由:ポイント以外にも魅力満載!
投信積立は、運用する商品と積立金額などを設定するだけで、毎月投信を積み立てられる便利なサービスです。
もちろん値動きはありますが、毎月資産を積み立てていくのは貯金に似た感覚があるため、投資初心者でも取り組みやすいでしょう。
投資の運用利益だけではなく、クレジットカードのポイントを貯めることもできるのでお得です。
そんな投信積立を始めるべき4つの理由をご紹介します。
(1)長期の分散投資が簡単にできる
投信積立は「ドル・コスト平均法」による長期の分散投資を、簡単に行うことができます。
ドル・コスト平均法とは、価格が変動する金融商品を定額で定期的に買い続ける手法で、投資信託の価格が上がったときには買付量が減り、価格が下がったときには買付量が増えます。
そのためリスクとリターンを平準化することが期待できるのです。
また投資信託には複数の銘柄を組み込んでいるため、投資信託を購入することで分散投資を行うことができ、リスク分散することが可能です。
さらに長期間運用することで複利効果を狙うこともできます。
(2)自動的に積立ができて手間が少ない
投信積立は一度設定するだけで自動的に積み立てられるので、「毎月注文するのは面倒臭い」「積立を行うのを忘れてしまう」という人にもおすすめです。
忙しいビジネスパーソンや主婦でも自動でしっかりと毎月積立を行うことができます。
また自動的に積立がされていくので、株価の下落や経済状況などの変化や感情に振り回されずに、毎月積立を行うことができます。
またネット証券を利用すれば、資産状況の確認や積立の変更も簡単。
スマートフォンで操作するだけで、ポイントを貯めながらしっかりと資産運用することが可能です。
(3)投信積立ならいつでも停止や解約が可能
投信積立は、いつでも停止や解約を行うことが可能です。
「投信積立は長期投資として行うから自由に解約できなくても大丈夫」と考えている人もいるかもしれませんが、人生何が起こるかわかりません。
また同じように資産を積み立てる運用法として、「iDeCo(イデコ)」がありますが、こちらは60歳まで引き出せないという制約があります。
しかし投信積立にはそんな制約がないため、いつでも停止や解約を行えます。自由度が高く、取り組みやすい資産運用といえるでしょう。
また一度積立を停止しても、いつでも再開できるのも便利なポイントです。
(4)つみたてNISAなら利益が非課税になる
投信積立で得た利益は、通常20.315%の税金がかかります。
しかし「つみたてNISA」に登録すれば、年間40万円までの利益が非課税になります。
つまり毎月同じ金額の積立を行うのであれば、月33,333円までが対象です。
また年間40万円の非課税の枠を使い切りたい場合、毎月30,000円の積立を行い、ボーナス設定をして残りの40,000円を積立するという方法もあります。
ボーナス設定をした場合、クレジットカード決済によるポイント付与の対象にならない可能性があるので注意が必要です。
非課税で投資できる期間は最長20年、金融庁の基準をクリアした投資信託が購入できます。
投信積立をするなら、つみたてNISAの利用がおすすめです。
▼▼つみたてNISAの詳細は、こちらで解説しています▼▼
楽天証券・SBI証券・マネックス証券のおすすめポイントは?
「結局どの証券会社で口座開設をするのがいいの?」とお悩みの方もいるのではないでしょうか?
証券会社にはそれぞれ特徴があり、使い心地の良い証券会社は人によって異なります。
そこで三大ネット証券会社の楽天証券・SBI証券・マネックス証券の特長をご紹介します。
あなたにぴったりの証券会社が見つかりますよ!
(1)楽天証券
楽天証券は、ネット証券の中でも新規口座開設者数が急増している証券会社です。
すでに投信積立のポイント付与を実施しており、ポイントを貯めたい人に人気です。
また楽天グループのサービスを複数利用して、効率的にポイント還元を受ける「楽天経済圏」を活用することで、ポイントが多く貯まってよりお得になります。
例えば、楽天ポイントを使って投資信託を購入すると「SPU+1倍」、つまり楽天市場でお買い物をするときのポイント付与率がアップ。
さらに楽天銀行口座と楽天証券口座を連携させる「マネーブリッジ」を使うと、預金金利がなんと年0.1%(税引前)に上がります。(2021年3月24日現在)
他にも「楽天銀行ハッピープログラム」およびマネーブリッジを利用すると、投資信託の保有残高が10万円以上で毎月4ポイントがもらえるなど、様々な特典があります。
楽天グループのサービスをよく利用される方や、ポイントを効率良く獲得したい方におすすめできる証券会社です。
(2)SBI証券
SBI証券はネット証券の中で口座開設数が最も多く、なんとその数550万口座以上!最も多くの方に利用されている証券会社です(2020年9月末現在)。
その人気や評判の高さから、初心者にも使いやすい証券会社だとわかります。
また、つみたてNISAの取扱い銘柄数が最も多く、現時点での対象銘柄はインデックス型投信157本、アクティブ型投信17本の計174本です(2021年3月24日現在)。
より多くの選択肢から運用商品を選びたい人に向いている証券会社でしょう。
また、クレジットカードのポイントだけではなく、投資信託の保有金額の0.01~0.2%相当のTポイントが貯まります。
貯まったTポイントでTポイント投資を行うことも可能です。
総合力のあるSBI証券で、まずは口座開設してみてはいかがでしょうか。
(3)マネックス証券
マネックス証券は、大手ネット証券の中でも取引ツールや無料オンラインセミナーなどが充実しており、投資の勉強がしやすい環境が魅力の証券会社です。
口座を開設すれば誰でも、資産設計アドバイスツール「MONEX VISION β」を利用が利用可能。資信託や株式などの分析を、客観的に行うことができます。
また保有残高に応じて、マネックスポイントが貯まります。
条件によってポイントの比率は変わり、最大で「投資信託残高の月平均額 × 0.08%(年利)」です。
貯まったポイントは株式手数料や暗号資産、Amazonギフト券やdポイントなどにも交換可能で、使い道の幅が広いのもメリット。
投資についてしっかり勉強しながら運用していきたい方には、マネックス証券がおすすめです。
まとめ
三大ネット証券の投信積立なら、クレジットカードで投信積立を行うだけでポイントを貯めることができるので、よりお得に資産形成できます。
今までは投信積立のポイント還元といえば楽天証券でしたが、SBI証券、マネックス証証券もポイント還元が可能になりました。
この春は投信積立デビューにぴったり!
口座開設はどの証券会社も無料。まずは口座を開設し、投信積立を始めてみましょう。
※ライター:菅野明日香