1万円を元手にお金を増やすには?少額から増やせる資産運用法を紹介

1万円を元手にお金を「増やす」ことにトライしてみたいけれど、初めて資産を運用するとなると、どうやって増やせばよいか分からないもの。

安全な銀行預金ではほぼ増えないものの、ギャンブルや競馬など、運によって左右されるハイリスクな方法はあまり取りたくないという方も多いですよね。

そんな方におすすめなのが、少額から始められる「投資」を始めてみること。
1万円から投資を始めてもそれほど増えないと考えがちですが、上手に運用すれば、普通に貯蓄をするよりもずっとお金を「増やす」ことが可能です。

今回は、以下の2点について解説していきます!

  • 1万円を元手にお金を増やすとどう増えるのか
  • 1万円からでも始められる「少額投資」の方法

これからコツコツお金を増やしていきたい方は、ぜひ参考にしてください。

1万円はどれくらい増えるの?試算してみた

1万円 投資 増やすまずは、1万円を10年間、以下の金利で預けた場合、いくらになるのかを試算してみました。

1万円を10年間預けたシミュレーション結果

年利

3%

5%

10%

資産額(税引き前)

13,001円

15,002円

20,005円

元本

10,000円

10,000円

10,000円

利益

3,001円

5,002円

10,005円

年利10%で10年間預けても利益は1万円程度

たとえ年利が10%あったとしても、元手が固定で1万円しかない場合、10年後の利益は1万円程度。
利息に対する税金は個人の場合20.315%かかりますので、税引き後は8,000円を切ります。

単純にお金が「2倍」近くなるのは素晴らしいことですが、やはり元手が「1万円のみ」だと限界がありますね。

元手1万円「のみ」で投資をしてもお金は大きく増やせない

たとえ同じ条件で30年預けたとしても、増えるのは数万円のみ。元手が1万円「のみ」の場合は、大きくお金を増やす、ということにはなりません。

  • 長期投資
  • 高利率(10%)

という条件下においてもさほど増えないことを考えると、なんとか余裕資金を毎月1万円ずつ捻出し、コツコツ投資にまわす方が効率的です。

毎月1万円ずつ投資したらどうなる?試算してみた

1万円増やす 方法

シミュレーション結果より、1万円の元手「だけ」では資産を大きく増やすのは難しそうだという結果になりました。
では、「月々1万円」の投資を長期で続けていった場合、どうなるのでしょうか。
年利が3%、5%、10%のそれぞれの場合について、計算してみました。

年利

3%

5%

10%

資産額(税引き前)

1,397,414円

1,552,823円

2,048,450円

元本

1,200,000円

1,200,000円

1,200,000円

利益

197,414円

352,823円

848,450円

月々1万円の少額投資でも長期なら数十万円の運用益

計算してみると、月々1万円の少額投資を続ければ、年利によっては10年間で数十万円の利益にもなることが分かりました。
実際にはここから税が引かれるため、利益は8割程度。
それでも、普通に銀行に預ける(年利0.001%)のと比較すると、1,000倍以上お金を増やせる計算です。

投資方法によってはこれ以上のリターンを得ることも可能

投資は長期的に安定した利益を上げることが難しい、というイメージを持つ方も多いですが、実は投資方法によってはこれ以上のリターンを得ることも可能です。

1万円をコツコツと「確実に」増やす方法をとれば、安定はしつつも、リターンは少額に。逆に、多少のリスクを覚悟した上でハイリターンな投資方法に挑戦し、大きな利益を上げることもできます。

ただし、投資に「絶対大丈夫」はありませんので、まずは自分の目指す運用益を決め、その利益を上げられる投資手法にチャレンジしてみましょう。

1万円の余裕資金でOK!少額投資の方法を解説

1万円 増やす 投資

では、実際に1万円の余裕資金からスタートするのにはどんな投資方法があるのか、期待できる運用利率別にみていきましょう。
なお、期待できる運用利率はあくまで「期待値」であり、投資に「絶対」はありませんので、ひとつの目安としてくださいね。

希望の運用益別・おすすめ投資方法

投資信託

投資信託とは、簡単に言うと「投資のプロ」にお金を預け、運用してもらう投資方法のことです。
自分自身で株式投資を行うよりも手数料がかかってしまうこともありますが、投資する「商品」さえ選べば、あとは自動で売買してくれるのが大きな魅力。

初心者でも長期で取り組めば、安定した利益を出しやすく、おすすめです。
もちろん、手数料を最小限に抑えた商品も用意されています。

自分で選んだ「商品」の内容に応じて投資専門家におまかせ投資

投資商品は非常に豊富で「国内株式を中心に投資」「中小・ベンチャー企業を中心に投資」「米国株のみ対象」など、投資の対象、傾向も自分自身で選択できます。

自分で選んだ商品の枠組みの中で「投資の専門家」にお任せできるため、時間がない方や投資に自信がない方でもチャレンジしやすいと言えるでしょう。

▼▼投資信託の商品数が豊富。SBI証券▼▼

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株式投資(ミニ株)

株式投資、株価、という言葉を日常的に目にする機会はあっても、意外と「株式投資」がどんなものなのか、よく知らない方も多いのではないでしょうか。

株式投資は、簡単に言えば株式を発行している会社への「投資」です。
投資先の会社に大きな利益が出れば「出資者」である株主に利益の一部が還元されるしくみとなっています。
うまく運用すれば、大きなリターンが期待できます。

単元未満株「ミニ株」なら1万円程度でも投資可能

一般的に、日本の国内株式は「100株」単位で売買されます。
1株当たりの相場によっては、1つの会社の株を所有するのに数十万円もの資金が必要です。

一方で、PayPay証券などをはじめとする一部の証券会社では、1単元単位、もしくは自分で金額を決めて可能な範囲で株を購入できる「ミニ株(単元未満株)」の取り扱いもあります。

また、外国株であれば1株単位で購入できる銘柄もあるため、1万円の元手でも購入は可能。
将来的に大化けする「優良な企業」を発掘するのは楽しいものですよ。

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株主優待や配当で利益を得る方法もあり

ちなみに、大きなリターンよりも、コツコツと少額ずつ利益得たい……というかたにおすすめなのが「配当利回り」や「株主優待」でリターンを得る方法です。
ある程度成熟した大きな企業ですと、株価は安定しているものの、売買による利益は期待できないというケースがあります。

そこで注目したいのが「株主優待」や「配当金」です。
もちろん、安定している「銘柄選び」は必須ですが、銀行に預けるよりも良い利率で長期的な利益が見込めます。

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CFD・FX

CFD(差額決済取引)とは、エネルギー(原油等)や貴金属、農産物などの「商品の相場価格」に対して投資する手法の一つです。
もちろん、1万円からの少額投資が可能。

取引を開始した時点から終了した時点までの「差額」を決済することで、実際の物を取引せずとも投資に参加できるしくみです。上手に運用すれば、年利10%前後の運用益を得られます。

日本でも盛んにおこなわれているCFD取引の一つが「FX」。
これは、外貨を「商品」として、相場の上がり下がりの差で利益を得る投資商品です。
基本的には国の情勢や世界的なニュース、もしくはチャートなどを分析しながら値動きを予測し、取引を行います。

ツールをフル活用すればリスクを減らして少額投資できる

ハイリスク・ハイリターンなイメージが先行しているCFDですが、実はきちんと情報を読み解き、さらにツールをフル活用していけば大きなリスクを負わずとも、運用可能です。

ツールによっては「この条件になったら売り」「この条件になったら買い」という指示を細かく設定できますので、上手に指示を組めばある程度「自動で売買」も可能。
チャートに張り付かなくても、リスクを最小限にした運用は十分にできますよ。
ただし、レバレッジをかけすぎると、いくらツールを使っても、万が一の際に損をしてしまうのでご注意ください。

初心者ではとっつきにくいイメージはありますが、今はおためしを無料でできるツールもありますので、先人たちの知恵(本、ブログ)なども参考にしながら、まずはチャレンジしてみてくださいね。

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まとめ

たとえ月々1万円ずつからの少額投資であっても、長期でコツコツ運用していくことでお金を「増やす」ことは可能です。

自分が目指したい運用益に応じて投資手法を変える必要はありますが、少額ずつチャレンジを行い、自分の投資手腕を磨いていくのも面白いですよ。

まずはお好みの証券会社に口座開設を行い、自分がとれるリスクに応じた投資手法にチャレンジしてみてはいかがでしょうか。

※ライター:井上美有

MoneyCourt 編集部

MoneyCourt 編集部公認会計士・税理士

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MoneyCourt では、公認会計士・税理士資格を持つ、金融・投資知識が豊富なメンバーが、投資の基礎知識から金融投資のポイント、確定申告や節税などを初心者向けにわかりやすく解説しています。
【監修:ユニヴィスグループ( Univis Group )公認会計士・税理士】

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