給料が少ないとなかなか貯金も増やせず、将来に不安を感じる方も多いですよね。
近年の調査によると、貯金が少ないどころか「全くない」という世帯も少なくないようです。
しかし低収入でも効率よく貯金できる方法があります!
それは、証券会社と連携した銀行で、金利が高めの普通預金や定期預金にお金を預けることです。
一般的な銀行に比べ、100倍もの金利がつくケースもあるんですよ。
そこで今回は、日々貯金や投資に励んでいる金融ライターが、給料が少ない方でも効率よく貯金するためのコツを解説します。
貯金に適した金融機関の組み合わせもあわせて紹介しますので、ぜひあなたの家庭でも取り入れてみてくださいね。
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「貯金がない」世帯は、単身4割弱・ファミリー2割弱!
そもそも一般の家庭では、いったいどれくらい貯金しているのでしょうか?
金融広報中央委員会が実施した「家計の金融行動に関する世論調査(2020年)」の調査によると、単身世帯の36.2%、2人以上世帯の16.1%が「貯金なし(金融資産非保有)」という結果になりました。
意外なほど多くの世帯で貯金ができていないことが分かりますね。
単身世帯よりも貯金ができているファミリー世帯でも、20代〜30代は教育資金や住宅資金で何かとお金がかかる時期。
出費が多い中でも、将来や万が一の際の備えとして、上手にお金を貯める工夫をすることが大切です。
少ない給料で貯金を増やすコツは「計画性を持つ」「お金に働かせる」
少ない給料で貯金を増やすコツは、大きく分けて2点あります。
意識はしていても「なかなか実現できていない!」という方は多いかもしれません。
しっかり行動に移すコツをお伝えしましょう。
(1)計画性を持つ
計画性を持ってお金をやりくりすれば、貯金は自然と増えるもの。
例えば、以下のポイントに気をつけ、実施していくだけでも貯金しやすくなります。
- 予算を決める
- 先取り貯金を行う
- 家計簿をきちんとつける
- 将来必要な額を計算し、逆算で貯める計画を立てる など
どうしてもお金の管理が苦手で、細かく管理できない方に最適なのが「先取り貯金」。
先取り貯金とは、毎月一定額を事前に貯蓄用の口座に移動させ、残ったお金で生活費をやりくりする貯蓄法です。
先に貯金するべき金額を別口座に移しておけば、使えるのは残りの金額だけですから、細かく管理しなくても自然と貯金は増えていきます。
(2)お金に働かせる
ある程度の金額を貯金できる見通しがたったら、次はそのお金を元手に増やす、つまり「お金を働かせる工夫」をしてみましょう。
お金に働かせる方法は様々ですが、次の方法がスタンダードです。
- 高金利の銀行に預ける(元本保証)
- 個人向け国債を購入(元本保証)
- 株式投資
- FX
- 投資信託(運用をプロに任せる投資) など
貯金が少ないうちは、いきなりハイリスク・ハイリターンのFXや株式投資を行うより、「高金利の銀行口座」での貯金や「個人向け国債」などがおすすめです。
余裕が出たら投資にチャレンジしてみてもいいですね。
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「高金利の銀行口座」で少ない給料を効率的に貯金!おすすめ銀行3選
預金を効率的に増やしていくためにおすすめしたいのが、高い金利がつく預金口座の活用です。
現在メガバンクなどの普通預金金利は、年0.001%程度です(税引前。2021年3月5日現在)。
ですが特定のネット銀行なら、関連する証券会社の口座と連携させるだけで、年0.1%前後の高金利となります。
貯金でお金を増やしていきたい方にとっては、活用しない手はありません!
そんな証券口座×銀行の代表的な組み合わせは、次の3つです。
- 楽天証券×楽天銀行「マネーブリッジ」……年0.1%
- SBI証券×住信SBIネット銀行「SBIハイブリッド預金」……年0.01%
- GMOクリック証券×GMOあおぞらネット銀行「証券コネクト口座」……年0.11%
※金利はすべて税引前
単純に金利を比較すると、GMOクリック証券とGMOあおぞらネット銀行の組み合わせが有利ですね。
しかし将来的に投資を検討するなら、証券会社自体の使い勝手も重要です。
ではそれぞれの組み合わせについて、その特徴やメリットを紹介していきましょう。
(1)楽天証券×楽天銀行「マネーブリッジ」
「マネーブリッジ」とは、楽天証券と楽天銀行を連携させることで利用できるお得なサービスです。
特典は2つあり、ひとつは楽天銀行の普通預金金利が、通常の5倍である「年0.1%(税引前)」になること。
最近は定期預金でも0.002%程度なので、0.1%はかなり驚異的な金利です!
もうひとつは、楽天証券口座にお金を自動入金・出金できる「スイープサービス」が使えること。
これは楽天証券で投資をする際に非常に便利な機能です。
今後投資を考えているなら、まずはマネーブリッジに申し込んでおくといいでしょう。
申し込み方法は簡単。楽天銀行と楽天証券の口座を両方開設し、マネーブリッジ設定をWEBから行うだけです。
どちらも口座を開設するだけで特典が適用されますので、まだ投資をしたくない方でも安心して利用できますよ。
楽天証券のオススメポイント
楽天証券は、楽天ユーザーにうれしい特典が多数ある証券会社です。
ポイントの運用や投資も可能なので、気軽に投資に取り組めます。
楽天証券のオススメポイントは、以下の4点です。
- 銘柄ラインナップが豊富!取り扱い本数2,700本超
- 楽天ポイントとの連携で、多数のお得なポイントサービスあり
- 月々100円から投資信託が始められる
- ポイント投資にも対応
投資初心者でもわかりやすく操作画面で、少額から投資ができるハードルの低さが魅力です。
詳しくはこちらの記事で解説していますので、ぜひご覧ください。
(2)SBI証券×住信SBIネット銀行「SBIハイブリッド預金」
SBI証券と住信SBIネット銀行(NEO BANK)の口座連携によって使えるのが、「SBIハイブリッド預金」。
このSBIハイブリッド預金は、0.01%(税引前)という高金利に加え、毎月利払いがある点が大きなメリットです。
住信SBIネット銀行の口座から、SBIハイブリッド預金にお金を振り替えておくだけで、その残高に応じて毎月金利が受け取れます。
金利では楽天銀行やGMOあおぞらネット銀行に劣りますが、できるだけ早いスパンで金利を受け取りたい方にはおすすめです。
SBI証券のオススメポイント
SBI証券は、主要ネット証券の中では口座開設数No.1(2020年9月時点、SBI証券調べ)の実績を持つ大手ネット証券会社です。
SBI証券のオススメポイントは、以下の通り。
- 利用しているユーザーが多く、安心感がある
- 日本株だけでなく外国株の取扱銘柄数も多い
- 主要ネット証券随一の「つみたてNISA対象商品数」
- Tポイントが貯まる・使える
SBI証券は取り扱っている株式数や、つみたてNISAの対象商品数の多さが魅力で、高機能なツールであなたの投資をサポートします。
日本株だけではなく外国株に興味がある方、つみたてNISAを検討している方は、SBI証券を利用するといいでしょう。
(3)GMOクリック証券×GMOあおぞらネット銀行「証券コネクト口座」
GMOクリック証券・GMOあおぞらネット銀行の連携サービス「証券コネクト口座」は、今回紹介する中で一番高い年0.11%(税引前)の金利で貯金できます。
GMOあおぞらネット銀行の普通預金金利は0.001%(税引前)なので、なんと110倍! 破格の待遇です。
とにかく金利が高い口座連携サービスを選ぶなら、断然おすすめの銀行・証券会社ですよ。
GMOクリック証券のオススメポイント
GMOクリック証券は、手数料が安いほか、ツールの開発力でも人気を集めています。
とにかく「わかりやすさ」「使いやすさ」を追求した、ユーザーフレンドリーな証券会社です。
GMOクリック証券のオススメポイントは、以下の通りです。
- 取引コストが安い!手数料は業界最安値水準
- FX、株式等商品ごとに豊富な取り扱いツールあり
- CFD商品の取り扱いが豊富
- シンプルで使いやすいUI(ユーザーインターフェイス)
GMOクリック証券の取引コストの安さは有名ですが、実はユーザーにやさしい分かりやすさ、ツールの豊富さもメリットとなっています。
将来的にはツールを活用しながら、しっかり投資を行ってみたい方におすすめです。
まとめ
給料が少なくてなかなか貯金ができない方は、まずはお金の管理を見直してみましょう。
貯金ができる見通しが立てば、預金金利が高い銀行でこつこつ貯めていくのが堅実です。
そしてある程度貯金できるようになったら、少額から投資を始め、将来に向けて資産形成していくといいでしょう。
今回ご紹介した高金利な銀行口座は、すべて証券会社との連携が必要です。
「金利」と「提携する証券会社の魅力」をチェックした上で、まずは気になる証券会社の口座開設をしてみてくださいね。
※ライター:井上美有
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