20代では投資をいくらするのが正解?筆者の体験談も紹介!

老後資金を準備するためには、20代からコツコツ投資をしよう! という考え方が広まっている昨今。

一方で「投資してみたい!でもなかなかチャレンジできていない……」「具体的にいくら投資したら良いのか分からず、二の足を踏んでいる」という方も少なくありません。

筆者も20代前半は「投資をしてみたい」という漠然というイメージはあっても、「お金がない」「なんとなく怖い」という考えでなかなか踏み切れませんでした。

そこで現在投資歴5年の筆者が、20代の投資について、いくら投資にまわすべきか、どんな投資方法がおすすめかをご紹介します!

20代からコツコツ投資を行ってみたいという方は、ぜひ参考にしてくださいね。

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20代で投資をしている人はどれくらい?

体験談 20代 投資

大和証券グループ本社が100%出資する銀行「大和ネクスト銀行」が行った調査「貯蓄と投資に関する調査2020」(大和ネクスト銀行)を見てみると、20代の男女の投資状況について見えてきました。

20代は「男性63.0%」「女性35.0%」が投資で資産形成している

同調査では、預貯金以外の金融資産がない人の割合が以下のようになりました。

・20代男性……37.0%
・20代女性……65.0%

ここから、預貯金以外の金融資産がある人(=投資資産がある人)の割合を逆算すると、20代では「男性63.0%」「女性35.0%」が投資資産を持っていることが分かります。

男性では3人に2人、女性でも3人に1人は投資を行っているというのは、意外と多いと感じる方もいるかもしれませんね。

2020年で投資額が増えた20代は21.5%

投資資産を持っている方のうち、20代で「昨年末(2019年末)と比べて資産が増えた」と回答した方は21.5%。

ちなみに「減った」と回答した方はわずか5.0%です。

資産が減ってしまった人の4倍もの人数が「資産が増えた」と回答しているのは、投資に対して前向きになれるデータではないでしょうか?

よく利用されている投資手法は「株式投資」と「投資信託」

同調査にて資産運用を実際に行っている方(預貯金以外の金融資産がある人)にその投資方法をアンケートしてみると、人気の手法は以下の3種類でした。

人気の投資手法

・1位:株式投資……34.2%
・2位:投資信託……31.5%
・3位:個人年金保険……23.4%

投資と言えば株式投資というイメージを持つ方も多いと思いますが、実際に人気の手法も「株式投資」が1位に。

気軽に投資にチャレンジできる「投資信託」も2位にランクインしました。

多くの方が取り組んでいる投資手法というものは、それだけノウハウや体験談も調べやすいとも言えます。

よって、初心者から投資を頑張っていきたいのであれば、こういったメジャーな投資手法がおすすめです。

▼▼株式投資といえばテクニカル分析!初心者向けの解説はこちら▼▼

【大公開】私の20代投資体験談!実際にいくら投資していた?

20代 投資 イメージ私が投資を始めたのは25歳のときです。

結婚を機に、老後を真剣に考えることになり、まずは少額投資からコツコツ資産を始めてみよう! と毎月1万円程度の投資信託に手を出しました。

はじめは1万円の積立投資からスタート

その時私が選んだのが「積立投資」。毎月決まった金額をコツコツ積み立てる方法です。

実際にやってみると、経済の動きに従って当然利益の上下はするものの、長期的に見れば利益を十分に見込めると感じました。

そして投資歴2年となった27歳の時、「長期的な積立投資なら、ただ銀行に預けているよりも効率よく資産が増やせる!」と感じた筆者は、息子の将来のためのお金を準備する手段として「つみたてNISA」口座を作り、新たにスタート。

iFree S&P500インデックスで長期運用も挑戦

選んだ商品は、インデックス投資の中でも人気商品である「iFree S&P500インデックス」です。

簡単に言えば、アメリカの代表的な株価指数に連動することを目指した、ローコストなインデックスファンド。

アメリカ株のみに決め打ちすることは賛否両論あるかと思いますが、20年間で年利3~5%の利益を狙って始めました。

実際に、3年間運用してきた実績がこちらです。

index結果

※途中で積立額を増やしたので、単純に3年間同じ金額を積み立てていたわけではありません

3年間で約47万円の原資を積立し、15万円の利益となっています。
年率でいうと10%を軽く超えるリターンが得られていることが分かりますね。

もちろん、まだ3年というのは短期での積立ですので、今後市場の値動きに従って利益が大きく下がるケースも考えられますが、そういう時こそじっくりと待ってコツコツ投資し、景気の回復を狙うつもりです。

ピンチをチャンスにかえられるのも、少額・分散・長期投資のメリット! ということで、今後もコツコツ投資を行い、堅実なリターンを狙っていこうと考えています。

20代からの投資は「時間」を味方にできる

20代から投資を行う最大のメリットは「時間」を味方につけられること。

株価や経済指標の動きは、景気に合わせて高くなったり、低くなったりを繰り返すと言われています。

20代からコツコツ投資を行うことで、長期での資産運用が可能となり、こうした景気の影響を味方につけて運用できるのです。

ある一部の時期だけを切り取ってみると、当然好景気の時期も、不景気の時期もありますが、長期投資はそれぞれの時期を経験するため、結果的に安定したリターンが得やすいのです。

有名な投資手法として「ドルコスト平均法」がありますが、まさにこの手法こそ「20代の若者向け」と言えます。

無理のない範囲で小さい資金(数千円・1万円~)から始めればOK

投資をいざ始めよう! と思うと、元手がたくさん必要、もしくはまとまった金額で投資をしないと意味がないと思っている方もいると思います。

ですが、20代から「時間を味方」につけて投資を行える環境があるのであれば、最初は1万円~3万円ほど、さらに言えば1,000円ほどの小さい資金からのスタートで十分です。

もちろん、生活するうえで必要なお金や預貯金を除いた「余剰資金」で行うのは大前提。

何度も言いますが、若いころから始める最大のメリットは「長期投資が可能」なこと。元手を気にする時間があるのであれば、できるだけ早い時期からコツコツと投資を行うのが大切です。

20代におすすめの投資法3選

20代 投資ここでは、20代におすすめの投資方法を3つご紹介いたします。
いずれも「小額からスタート可能」なものを選びましたので、これからコツコツ投資を始めたいという方は、ぜひ参考にしてくださいね。

(1)積立投資

20代から初めて投資にチャレンジする方に、筆者が最もおすすめしたいのが「積立投資」。

コツコツと投資信託で毎月少額ずつ積み立てながら、長期的な利益を見込んで投資していく方法です。

積立投資は、プロに委託して運用してもらうため、最初に積立額と購入商品を決めれば、あとは自動的に毎月積み立てて投資を行ってくれます。

「少額・分散・長期投資」でリスクを最小限に抑えられつつ、知識がさほどなくても最初の商品選びさえしっかり行えば、長期的に見て数%程度のリターンが見込めます。

▼▼積立投資といえば「つみたてNISA」くわしくはこちら▼▼

(2)少額での株式投資

20代は社会人になったばかりの方も多く、「余剰資金で投資を行う」ことを考えると、大きな金額を準備するのは難しいものですよね。

そこでおすすめしたいのが、少額から始められる株式投資です。

タイミングさえよければ、一度に大きな利益が得られる可能性があります。

たとえば、PayPay証券やLINE証券などは「1株から購入OK」や「金額を決めて少額から購入OK」。

こういった「気軽に楽しめる証券会社」もありますので、いきなり大きな金額で取引をするのが怖い……という方でも、まずは気軽にチャレンジできますよ。

たとえ少額であっても、株式の売買を続ければなんとなく感覚をつかめてくるはずです。20代から少額で経験を積み、大きな金額を動かせるようになった時の準備をしておくのもいいですね。

▼PayPay証券とネオモバ、どっちが魅力的?比較してみた▼▼▼

(3)CFD

少額投資でも大きなリターンを得たいのであれば、20代でも挑戦できる投資手法として「CFD」があります。

CFDは、株価の指数や為替、金、原油など様々なものの値動きの「差」から利益を生み出す取引です。

ちなみに金利の差を取引するのがFXなので、FXに取り組んだことがあればすでにご存じかもしれません。

「買い」と「売り」2つの選択肢がありますので、下落相場でも利益を出せるのが魅力です。

実際に金などの現物を購入するのではなく、原資産の価格差で取引を行うため、家にいながら気軽に取引可能。

しかも、CFDはレバレッジをきかせれば少額の原資でも、大きな利益が得られる可能性があります。

もちろんレバレッジを大きくすればリスクも大きくなりますので、リスクとリターンのバランスを考えた上で取引する必要はあります。

リターンの大きい取引をしたい方には最適の投資手法です。

▼▼CFDは業者選びがポイント!手数料を比較してみた▼▼

まとめ

20代から投資を始めることは、時間を味方にできる最大のチャンスです。

月々1万円未満の少額投資であっても、何年もかけてコツコツ積み上げていくことで、利益が大きくなることも、もちろんあります。

今回は筆者自身の体験や実際の利益がどの程度得られているのかをご紹介させていただきましたが、実際の結果を見てみて「自分もやってみよう」「意外と簡単かも」と感じた方も多いのではないでしょうか。

投資に「絶対利益が出る」ということはありませんが、長期的に取り組むことで、堅実にリターンを狙うことは十分に可能です。

まずはコストの安いネット証券などから口座を開設し、余剰資金で投資に取り組んでみてはいかがでしょうか。

※ライター:井上美有

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渡辺 広康

渡辺 広康公認会計士・税理士

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【監修者】在学中に公認会計士資格を取得。金融機関等へのコンサルティング業務を経験し、M&Aや会計コンサルティング業務、投資・資産運用に対するアドバイザリー業務を行っている。

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